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イニゴ・マルティネスは獲得しない

レアル・ソシエダの即決要請を受け、決断

バルセロナの密使が移籍交渉成立を目指してドイツ、もしくは英国を訪問中だと言われています。特に確率が高そうなのはリバポーのコウチーニョですが、その陰でもうひとつ、MDとSPORTに共通する記事がありました。それはほぼ疑いないと見られていたイニゴ・マルティネスの獲得をバルサが取り止めた、というものです。

入団確実から一点、却下へ

レアル・ソシエダのイニゴ・マルティネス獲得は、エルネスト・バルベルデの要望とされます。バルサでは現在、ピケウンティティマスチェラーノがセントラルを担当していますが、長いシーズンを戦い抜くには4-5人の実力者が欲しいところ。プレシーズンではトーマス・ベルマーレンが第4のセントラルにと試されていた風でしたが、怪我の多さは戦力として計算するのは難しい部分があります。

そこで最近、補強は事実上完了している、くらいに捉えられていたのがイニゴ・マルティネスでした。契約解除金3,200万ユーロを支払い、選手本人の合意があればラ・レアルの意思とは関係なく引き抜きは可能。契約解除金ゆえに価格は上がりますが、数年前からバルサが関心を示していた選手でしたし、ネイマール収入のある今夏ならいってしまおうという雰囲気になっていました(SPORTはじっくり値切るつもりだったとの見解)。

ただ、イニゴを獲るとなると、マルロンをどうするべきかテクニコは決めねばなりません。バルサはさらに、冬のマーケットでパルメイラスのコロンビア人イェリー・ミナと契約すると見られており、そうなると戦力は余剰となる。パルメイラスがリベルタドーレス杯で敗退すれば、ミナの加入は夏に前倒しされる可能性もあります。

マルロンにチャンス

そういう状況下で、イニゴ・マルティネスの獲得予定は白紙になったらしく。理由は違うにせよ、MDもSPORTも共通してこれを伝えていますので、却下自体の信憑性は高いでしょう。

セントラルの引き抜きについては、レアル・ソシエダのジョキン・アペリバイ会長が昨日、バルサに対して可能なかぎり早く態度を明らかにするように要請しました(ネイマールケースとは逆パターン)。イニゴが去るなら、ラ・レアルには後釜を探す十分な時間が要るので、早く答えがほしい。最悪なのはバルサの沈黙。バルセロナはそれを受け、この夏は彼の獲得に向かわない決断をしたようです。

そしてそれは、クラブがひとまずマルロン・サントスを第4のセントラルとし、彼にエルネスト・バルベルデの信頼を勝ち取るチャンスを与えることにしたことを意味します。イニゴを狙うくらいなので、まだ信頼度は低いのでしょうが、ここからはパフォーマンス次第です。

ベルマーレンは移籍先が見つかればOKですし、もし良いオファーが届かずに残留となれば、第5のセントラルとして出場機会を待つことになる模様。有力なのは問い合わせがあるという英国方面への移籍でしょうか。

また、イニゴ・マルティネスを却下した理由としては、ここ最近ちらほらメディアに登場しているジャン・セリの獲得を優先した可能性もありそうです。これは完全に推測ですが。