クラブ周辺がざわつく中、行われたランチ会
一部では“インスタグラムの乱”と呼ばれた、元チームメイト・ネイマールの息子ダビ・ルッカの誕生祝いの翌日、FCバルセロナの選手たちが親睦の昼食会を行いました。新加入選手が加わり、かつ新天地へと旅立つであろう選手もいるこの時期に選手たちが食事会を開くことは珍しくないのですが、今年はいつも以上にクラブ周辺がざわついていることから、団結以上の意味合いもあるじゃないか、そんな邪推もされる昼食会となっています。
選手、コーチ、スタッフら全員参加
会場となったのは、バルセロナ市の南西に位置する隣町ガバにある 地中海料理を専門とするレストラン Les Marines でした。広大な敷地に林と砂浜。スカッドの全選手とエルネスト・バルベルデらテクニコたちのほか、毎日チームのために働いているスタッフら(用具係、トレーナー、医療部、広報など)も呼ばれており、全員のお食事代はいくらになるのか庶民には見当が付きません(支払いはクラブ)。
トレーニング終了後に一斉にシウタット・エスポルティーバを出発したのでしょう。アウディの見本市ですか、というくらいに続々と選手支給のアウディ車がレストランに入っています。
そしてバルサ選手たちの来訪は爆竹の如く周辺住民の皆さんに知れ渡り、多くのファンがアイドルを一目見ようと駆けつけたそうで(おまけとして交通整理のために警察もやってきた)。ASのウェブサイトを覗いて動画を見ていたら、全く関係ないスタッフ?がファンから「パウリーニョ!」と叫ばれていました。
歓送迎会を兼ねた団結集会
昼食会の目的は 新加入選手(セメド、デウロフェウ、パウリーニョ)の歓迎、チームを去るであろう選手たちの幸運を祈ること、それにここから始まっていく長いシーズンを戦う上での団結力の向上などです。
バルサはすでにスーペルコパを失っていますし、そのタイトルを争ったレアル・マドリーの充実ぶりを肌で感じています。対するバルセロナといえば、ネイマールが去っただけでなく理事会の振る舞いは非常にお粗末。下手をすると残念なシーズンになりかねないことは選手たちこそ感じ取っているはずで、(あらゆる)逆境を乗り越えていくにはかつてないほどの一体感が必要になると考えているでしょう。
選手たちの昼食会が開かれる、との情報がメディアに流れ始めた当初は、SPORTウェブも「反乱の食事会」なんて見出しを付けていましたが、自分たちからそこまで危機を煽る必要もありますまい。実際の紙面では少し薄味にして「スカッドの共謀」「同じ方向へ船をこぎ、逆境を乗り越えるために団結した」となっています。
ただ、逆境の中には理事会によって足を引っ張られることも含まれるかと思いますので、そのあたりは現場が団結して克服してほしいところ。9月1日にアグスティ・ベネディトによる不信任動議が本格始動すれば、またクラブ周囲が騒がしくなりますし、チングリさんもいきなり大変です。
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