第1戦の不利な結果をひっくり返し、危なげなくエスパニョールを退けた
突然ですが、クイズです。FCバルセロナがコパ・デル・レイで最後に準決勝進出を逃したのはいつ?
タイトルで「8年連続」って書いてるので答えは言ってるも同然ですが、その答えは2009/10シーズン。
1/8ファイナルでセビージャによって敗退させられ、ペップ・グアルディオラが「出場時間を配分するためにも残りたかった」と残念がってたような記憶があります。
8年連続での準決勝進出は、コパの長い歴史の中でも初の偉業だそうです。
もし決勝まで駒を進めることができれば、ここ8年で7回目のファイナリスト。
中央政府からの独立で揺れてる地域のクラブなのに、すみませんね。
今季の準々決勝は、同じ街のクラブの意地と意地がぶつかり合う、エル・デルビ・バルセロネスとなりました。
コルネリャ・エルプラットでの第1戦にエスパニョールが1-0で勝ち(バルサの無敗記録を29で止めた)、バルベルデチームは逆転を必要とされていたのでモチベーションも十分。
キックオフ前にファンへと別れの挨拶をしたハビエル・マスチェラーノを爽やかな余韻で送るためにも、勝利が求められていたバルサでした。
勝負は180分間で決まる
そこで期待を裏切ることなく、ばっちり任務を遂行するところがこのバルベルデのチームの手堅いところです。行くべきところは全力で行き、出し惜しまない。
キュウリに倒され、話題を提供した白いチームもありましたが、バルサはルイス・スアレスとレオ・メッシのゴールによってエスパニョールを逆転で退けました。
2-0ゆえにペリコに1点取られるとピンチになったとはいえ、それでも結局はバルサが3-1で勝ってただろうという確信はあります。
試合終了後、セルヒオ・ブスケツはこう言っています。
「試合に勝って、また準決勝へいけたことに満足してるよ。僕らはエスパニョールに危険な場面を作らせなかったし、試合をコントロールしていた。1点取られるとややこしくなるのは知ってたけどね」
「(コルネリャでの)エスパニョールは自分たちが勝ち進んだかのように祝っていたけど、対決は180分間続くからね。彼らにはこちらの方がだいぶ上回っていることを示した。準決勝へ行くのは僕たちだ」
前半25分で勝ち抜け条件を満たし、その後はコントロール
第1戦の1-0を守り、バルサに隙あらばカウンターアタックで1点奪って一泡吹かせようとする青白チームの目論見は、クラックたちの決定力によって早々に粉砕されています。
リーガでは前半に相手チームを消耗させ、後半に仕留める戦略を採っているバルベルデですが、このコパでは前半で一気に勝負を付ける方向で行っている。
FCバルセロナの2得点はどちらもレオ・メッシのボールカットが大きな役割を果たしていますし、試合によって戦い方を変えられるのは大変心強いです。
25分で2-0とした後はコントロールモードに入り、さして苦労することなくインコ封じ。
スコア的にそう余裕のあるわけでもない状況でコウチーニョをデビューさせていることからも、バルサに精神的な余裕があったことが分かります。
エスパニョールには終了の笛が鳴る瞬間まで勝ち抜ける可能性はあったけれど、現実的ではなかったというか。力の差は歴然としていました。
そして今こそ大きな声で言える、
「レアル・マドリーさん、コパで勝つにはこんなふうにするんですよ!」
バルセロナは準決勝も全力で勝ち抜き、ファイナルへ行きたいと思ってますので、その時はサンティアゴ・ベルナベウをお願いします^^
こちらの好調さと白組さんのクライシス、その心地よい対比によってついつい外野ファンの頬が緩んでしまうこの頃ですが、バルベルデのチームは慢心も油断もなく目標へと向けて一歩一歩突き進んでくれるでしょう。
もうすぐ行われる準決勝の組み合わせ抽選、さてどこと当たりますでしょうか。
どこかでレガネスを倒し、マドリーの“敵討ち”をしたいですね^^
このニュースのまとめ
- ・本気でプレーしたバルサがエスパニョールに快勝
- ・8年連続のコパ準決勝は大会初
- ・白いクライシスとの対比が、チョー気持ちいい
- ・現場のチームは気を緩めることなく前進すると確信
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