スポンサーリンク

マッチレポート|国王杯1/2 マドリー 0-3 バルサ

Copa del Rey | 1/2 final, vuelta

シュート4本で3ゴールの効率性。
スアレスさん、不安視してゴメンなさい(笑)。

FCバルセロナがまたもやベルナベウを陥落させ(0-3)、2試合合計4-1でマドリーに勝利。6年連続となるコパ決勝進出を決めた。明暗を分けたのは、ゴール前での効率性の差。決定機を活かせなかった白チームとは対照的に、バルサは数少ないチャンスを確実に活用した。スアレスが全ゴールに絡み、失地回復の活躍。

Embed from Getty Images

試合の流れ

効率よく勝利:負けたマドリディスタたちにすれば悔しかろうが、オトナのバルベルデバルサが相手の隙を逃すことなく急所に致命的な一撃をぶち込んで勝った、そんな試合。決定機の数ではマドリーが上回ったものの、効率よく点数を加えたバルサが勝負を制した。



決まらないビニシウス:バルサのプランは、“前半は無失点に抑え、後半に勝負を決めること”のように見えた。
青えんじチームにとって幸運だったのは、白組左サイドで暴れ回っていたビニシウスのシュート精度が低かったこと。セメドほかバルサ守備陣を散々苦しめた18歳のエストレーモだが、決定機をことごとく逃したことでバルサは後半に望みをつないだ。
何度も失敗しながらも、挫けることなくトライし続けるビニシウスの精神力は天晴れ。

シュート1本のみ:バルセロナはポゼッションで上回ってはいたが、マドリー守備陣を揺さぶり崩すようなパス展開は見られなかった。前半のシュート数はわずかに1つで、DFに弾かれたラキティッチのミドルのみ。時々、メッシがボールを推進して左のデンベレがカルバハルと対決する、なにかが起こりそうな場面は一応あった。

やられたと思った:危なかったのはハーフタイム10分前に連続したマドリーの好機だ。36分、1対1から放たれたベンゼマの至近距離シュートをテル・ステーゲンが右足で見事にセーブ。さすがです、テルさん。38分にはレギロンのセンタリングを中央のビニシウスが吹かして、バルサは事なきを得た。このピンチはどちらも、カウンターによる。

最初の枠内シュートで先制:綱渡りながらも前半を0-0で終えたバルサは、後半に入るとゴール狩りを活発化させた。すばらしいのは、最初の枠内シュートでいきなり得点が決まったことだ。アルバのパスを受けたウスマン・デンベレが左サイド深く侵入し、戻したボールをルイス・スアレスが直接蹴り込んで0-1。ベルナベウに冷や水をぶっかけるのは、いつも爽快なり。

守護神のパラドン:合計スコアを2-1として勝ち抜け条件を満たしたバルサは、前に出ざるを得なくなったマドリーの攻撃を受け、カウンターで殴り返す作戦に入る。63分にはビニシウスのクロスに合わせたレギロンのヘッド弾を、テル・ステーゲンが横っ飛びパラドーン!鳥だ、ネコだ、いやテル・ステーゲンだ!
67分にはビニシウスの稲妻単独ドリブルで守備ラインを破られたが、シュートは枠を捉えず。

再びデンベレ→スアレス:決定機を逃し続けるマドリーに対し、バルサは効率よく得点を加えていった。69分、今度は右サイドにいたデンベレのセンタリングを、逆ポスト前に走り込んだスアレスが押し込み・・・と思ったらその前のバランが押し込み0-2!セルヒオ・ラモスがセルジ・ロベルトを追って持ち場を離れた、その隙を見逃さずにスルーパスを出したセメドはグッジョブ。

PKで勝負あり:これにより、決勝へと進むためには3得点が必要になったマドリー。集中力が切れたか、バルサの勝ちを決定づける3点目は呆気なく訪れた。わずか1-2分後、カウンターで単騎エリアに入っていたルイス・スアレスを、カゼミロが引っかけて倒してPKの笛。キッカーとなったスアレスがパネンカでこれを沈め、ベルナベウはお通夜となった。

●時間はまだ20分近く残ってはいたものの、試合はもう存在していない。両監督ともに3日後のリーガクラシコへと向けた準備に入り、特にこれといった出来事もなくゲーム終了となった。バルサはこれにて6年連続となるコパ決勝進出、5年連続の栄冠を目指す。マドリーはまずひとつめのタイトルが消滅。土曜日のリーガはどうなりますか。

トピックス

メシが美味い

6年連続コパ決勝:ベルナベウで新たな歴史を刻んだFCバルセロナが、史上初、6年連続となるコパ・デル・レイ決勝進出を果たした。過去24回のトーナメント対決で1回も敗れないことで成された偉業。
5月25日にベニト・ビジャマリンで開催される決勝で、バルサは前人未踏の大会5連覇を目指す。

40回目のクラシコレオ・メッシのレアル・マドリー戦出場が40回に。対マドリーでは26ゴールを決めているギガクラック。ベルナベウでは15ゴール。

この10年で10回目:FCバルセロナがサンティアゴ・ベルナベウで25回目の勝利。白チームのホームゲームでは通算30勝目。
2009年までは107年(102試合)で20勝だったのが、2009年以降の10年では、17試合ですでに10勝。語り継がれる“2-6クラシコ”から歴史は変わった(レオのベルナベウ初得点もこの試合)。

意思の問題:試合後のエルネスト・バルベルデ「改善すべき点はある。奇しくもリヨンでは、同じメンバーで25本のシュートを放ちながらも1ゴールも決まらず、クライシスと言われていたんだ」「前半はマドリーの方が上回り、私たちは良くなかった。私たちのリズムは遅く、相手ゴールまでたどり着けなかった。しかし後半はより決意をもってプレーをしたよ」
前後半で変わったのは、意思だ。前半は圧力を受け、もっと前へ行こうとする意思が足りなかった」

キラー復活ルイス・スアレスがゴールキラーの嗅覚を取り戻した。後半開始から5分後の、デンベレの折り返しをダイレクトに仕留めた先制弾は効果抜群。さらにバランのオウンゴールを呼び込み、自ら得たPKをパネンカで決めるなど、大活躍の試合だった。今回はルイシートの庭園となった、ベルナベウ。

デンベレは“2アシスト”:ゴール前で抜群の決定力を示したのがスアレスなら、アシストしたのはウスマン・デンベレだった。前半はデンベレがボールを奪われたことで速攻を食らう場面も何度かあったが、後半の攻撃面での貢献はそれらを補う。先制点の場面では左サイドで守備ラインの裏を取り、追加点では右からの突破でスアレスの得点(とバランのオウンゴール)をアシストした。

鉄壁のステーゲン:マルクアンドレ・テル・ステーゲンもまた、このエル・クラシコの英雄だった。怪我から復帰したばかりでベンチスタートなったジャスペル・シレセンの代わりにゴールを守ったドイツ人守護神。白組が押していた前半にパラドンを見せ、ゴールを与えなかったことが後半のスアレス弾へとつながった。

これにてジャスペル・シレセンは、5月25日のコパ決勝でゴールを守ることになるだろう
逆にというか、ケイロル・ナバスはこれがマドリーで最後の試合?

アルトゥール復帰:試合終盤の86分、アルトゥール・メロがセルヒオ・ブスケツと交代で登場。コパクラシコの第1戦で太ももを傷め、リハビリしていたセントロカンピスタの復帰は今後のタイトル争いにとって非常に心強い。

決勝戦スタジアム以外は完璧イバン・ラキティッチ「コパ決勝が僕のお気に入りの街(セビージャ)である・スタジアムはちょっと間違ってるけど(ベティスの本拠地)それ以外は完璧だ」

●試合終了後、ピッチで泣いていたセルヒオ・レギロン(22)は良いマドリディスタ選手になるんじゃないかな。




Real Madrid FC Barcelona
0 3
27 de Febrero 2019 – Miercoles 21:00 h
Santiago Bernabeu
Goles
  Suárez (50)
  Varane (69pp)
  Suárez (73pk)
Titular
Keylor Navas 【8】Ter Stegen
Carvajal 【5】Semedo
Varane 【6】Piqué
Sergio Ramos 【6】Lenglet
Reguilón 【6】Jordi Alba
Casemiro 【6】Busquets
Modric 【6】Sergi Roberto
Kroos 【6】Rakitic
Vinicius 【6】Messi (c)
Lucas 【7】Dembélé
Benzema 【9】Suárez
Cambios
Lucas→ Bale (68) Dembélé→【6】Coutinho (75)
Casemiro→ Valverde (75) Suárez→【6】Arturo Vidal (78)
Vinicius→ Asensio (81) Busquets→【sc】Arthur (86)
Entrenadores
Santiago Solari 【6】Ernesto Valverde
Arbitro
Sánchez Martínez (murciano)
Tarjetas
Lucas (58) Busquets (65)
Casemiro (72) Semedo (81)
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 0 0

Golesredcard

3 3 0
6 8 14 (4)

Tiros a puertaredcard

4 (2) 3 1
3 3 6

Ocasiones de Golredcard

3 3 0
2 2 4

Cornersredcard

3 0 3
0 1 1

Fueras de juegosredcard

1 0 1
    555

pasesredcard

606    
    48.5% Posesion del Balon 51.5%    
6 8 14

Faltasredcard

15 8 7
0 2 2

Tarjetas Amarillasredcard

2 2 0
0 0 0

Tarjetas Rojasredcard

0 0 0
Formación

ラフィーニャ、ベルマーレンが負傷欠場。
トディボ、サンペール、ムリージョ、ボアテングが監督判断で招集外。
シレセン(怪我明け)、コウチーニョ、アルトゥール(怪我明け)、マルコム、アラニャー、ビダル、ウンティティがベンチスタート。

シレセンが怪我から復帰直後のため、テル・ステーゲンが先発。右ラテラルはセメドが務めた。
右インテリオールはセルジ・ロベルトが起用され、中央に移動するメッシの穴埋め。

交代は終盤。1人目はデンベレに替わってコウチーニョが入った。
2人目はスアレスからアルトゥロ・ビダルで、フォーメーションが4-5-1(?)に変化。
3人目はブスケツに替えてのアルトゥール。

Titular Final
先発時 終了時
 

 

コメント

  1. スアレスファン より:

    メシが美味い。

タイトルとURLをコピーしました