そこがチームの注意力をを乱さないためのベストタイミング
バルサ残留か、それとも退団か。アンドレス・イニエスタの去就を巡る憶測が、もうすぐ終了の時を迎えます。バルセロナ系のスポーツ紙 MDやSPORTの報じるところによれば、カピタンは今週土曜日に行われるセビージャとのコパ決勝終了後、決断内容を明らかにするとのことです。
4月末までに決断をクラブに伝える契約
2017年10月6日、アンドレス・イニエスタはFCバルセロナとの新契約書にサインをしました。
ここに定められていたのが、ドン自らの決断によって契約を満了できる条項。イニエスタが望むのであれば、いつまでもバルサで現役生活を続けられる(=生涯契約)反面、彼が望めば1シーズンでも終了となる、そんな条項です。
そのどちらを選ぶにせよ、イニエスタはそのシーズンの4月30日までに決断内容をクラブに伝えなければならない。期限はあと約2週間後に迫り、その結果は当然大きな注目を集めています。
クレとして残念なのは、イニエスタの決断は退団でほぼ間違いのないことです。
「どうするのか、もう分かっている」
イニエスタは土曜日のバレンシア戦終了後、ミックスゾーンで報道陣に対し「これからどうするのか、僕はもうすでに知っている。言うべき時に、それを言うよ。この言葉をどう捉えるのかは、人それぞれさ」と認めています。
同時に「ファンの愛情と敬意に感謝してるけど、(残留を願う)チャントが僕の考えを変えるさせることはないだろう」とも言っちゃってるので、もう退団を決めていると明かしたも同然ですが・・・ 形式上はまだ“どちらか分からない状態”が続いている。“その瞬間”まで、メディアは抑え気味にこの件を扱うでしょう。
そしてその公表のタイミングとして各紙が共通して挙げているのが、4月21日(土)にワンダ・メトロポリターノで行われる国王杯決勝が決着した後。
バルサはリーガでは2位アトレティコに11ポイント差を付けてリードしており、優勝確定に必要な7ポイントを残り6試合で獲るのはまず間違いありません。よって、コパの決着が付き、かつ週末のリーグ戦まで試合のない来週が発表のベストタイミングだというわけです(そこを逃すとエル・クラシコがくる)。
発表の順番は「まずクラブに伝えて、その後でミスター(監督)、それからみんな」とイニエスタは述べています。
簡単(楽)なのは残留
しばらく前から、ドン・アンドレスは退団濃厚といわれていたので覚悟はしていますが、いざ発表があった時にはどんな感情が巡ってくるのだろう。
「イニエスタ、キミを愛してる、イニエスタ、残って!」とのバルセロニスタの声に浸かり、少なくともあと1年、カンプノウでプレーする決断のほうが簡単(楽)なんですよね。でも全盛期のようなプレーができないことを良しとしないのがイニエスタでしょうし、ローマのオリンピコで敗れるチームをベンチから見て、後進に席を一つ空けようと決断したかもしれない。
ひょっとすると残留かもしれないので、あと1週間ほどをドキドキしながら待つことにしましょう。
このニュースのまとめ
- ・イニエスタは残留・退団を一方的に選べる
- ・バレンシア戦後、「もう決断はしている」と認めたイニエスタ
- ・おそらくコパ決勝後に発表される
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