ラ・マシアの宝石が2021年までの契約書にサイン
FCバルセロナが昨日6月11日、クラブの未来を担うと期待されるラ・マシアの宝石と契約を更新しました。その選手はリキ・プッチ(18)。今月末で終了だった彼との契約はこれで2021年6月末まで延長され(2年延長オプション付き)、契約解除金も300万から1億ユーロへ33倍増。一時は流出も心配された若者とのつながりが続き、実にめでたいことです。
偽9番、小さな“フゴン”
リカール・プッチ・マルティ、通称リキ・プッチは、FCバルセロナのキラキラ星のなかでも特に将来を期待されるセントロカンピスタです。
2013年にラ・マシアに入門したカタルーニャ人(マタデペラ出身)で、1-2年前からメディアにしばしば名前が登場するようになった若者。2017/18シーズンにはフベニールAにてリーガとUEFAユースリーグの二冠を達成し、2月末にはバルサBデビューも果たしています。
ポジションは偽9番もしくはメディアプンタ。憧れのメッシのように下がってボールを受けに来ては、前線へと攻め上がってゴールを狙うタイプです。ちびっ子でちょこまか動くテクニシャンのボールプレーヤー(いわゆるフゴン)、ラ・マシア産らしい選手です。
来季はバルサBの中心的な選手となっていくことが期待される逸材。
トッテナム移籍がほぼ確実、といわれていただけに、こうして契約更新へと至ったことはバルセロニズモを安堵させました。彼、かわいくてクレの人気が高いんですよね。
サイン儀式にバルトメウ登場
クレ界隈のリキに対する期待値の高さは、今回の契約書へのサイン儀式からも垣間見えます。
まず、契約書にクラブ代表としてサインをしたのが、ジュゼップ・マリア・バルトメウ会長。
クラブ会長!!まだバルサBで3試合しかプレーしていない、若手のサイン儀式に!!
通常、会長はトップチーム選手の契約更新でないと登場してきませんし、場所もおそらく会長オフィス。
それだけでなく CEOのオスカル・グラウもいる。
6日前にリキと同じように2021年まで契約更新したチームメイトのチュミ、彼もまた契約解除金1億ユーロで話題となりましたが、このチュミの儀式を担当したのは理事のシルビオ・エリアスですから、その差は歴然です。
ちやほや甘やかされて、天狗になりゃしないか心配・・・。
まあ、もしトップチームに呼ばれるようになったとして、フベニールのように周りが自分に合わせてくれることはあり得ませんので、大好きなレオ・メッシの背中を見ながら成熟していくと期待しましょう。
(追記)いやむしろ、リキくん人気に便乗した、バルトの「カンテラ大事にしてますよアピール」か・・・。
ずっと残りたかったんだぜ
バルセロナとの契約を更新した後、リキ・プッチはバルサTVの取材に対して次のように喜びを語っています。
「夢が現実になったよ。僕にとっても、家族にとっても、人生で一番幸せな日の一つだ。だって僕らは、小さな頃からクレだからね」
「小さな頃からバルサの人間であるなら、他の場所へと行きたくはないものだし、バルセロナで成功したいものだからね。ここにいたくて、よそのオファーは聞きたくはないさ。僕らクレが幸せでいられる、世界最高のクラブに残っていたいから」
「すべてに満足してるよ。プレシーズンの始まりがものすごく楽しみ。人間として、選手として向上するようトライしていって、もしチームが昇格する手助けをできるならベストだ」
「僕はいつだってバルサのDNAが好きだった。バルサのおかげで僕はフットボール選手として向上したんだ。バルサは僕らを選手として良くしてくれる」
トッテナム移籍になびいていた・・・ という件は、バルサから良い条件を引き出すための駆け引きということにしておきますかね。
このニュースのまとめ
- ・Riqui Puig – プイグではなく、プッチ
- ・カタルーニャ人だもの
- ・特別待遇のサイン儀式
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