バルデス、早くもフベニールA監督を解任される

FCバルセロナがビクトル・バルデスの監督解任を発表
最初からフィーリングが合わず、3ヶ月持たずして残念なる結末へと至る

ビクトル・バルデスをフベニールA(U-19)監督から解任する旨を、FCバルセロナが公式発表しました。発表文はごく短く、ただ彼の解任とフラン・アルティガの昇格人事を伝えるのみ。そのドライな簡素さが、ザ・裏門退団といった有様です。

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わずか81日間での終幕

ビクトル・バルデスがフベニールA監督をクビになるだろう、との報道は先週金曜日(10月4日)からありました。
バルサも同日、「ビクトル・バルデスは明日(土曜)のジムナスティック戦遠征にチームと帯同しない。来週FCバルセロナ育成部門の強化技術部と話し合い、職の継続について分析する」と発表。その会議後に解任が発表されるだろうと予想され、そのとおりになったわけです。

スター選手だったバルデスのテクニコとしてのバルサ復帰は、クラブとしてはカンテラ再編計画における目玉のひとつでしたし(バルトメウの肝いり)、もし成果をあげればバルサB、そして・・・ という皮算用もあったでしょう。

しかしビクトル・バルデスの個性は程なくしてクラブとの衝突を招き、わずか81日間の結び付きで終了となってしまいました(2019年7月19日フベニールA監督就任)。
その別れを報せるクラブからの公式声明には「ありがとう」も「幸運を」の文字もなく、寒々しい関係が表れています。

クラブとバルデス、早々にこじれた関係

ビクトル・バルデスのフベニールA監督としての日々を逐一チェックしていたわけではなく、時々ニュースに目を通していた程度なので詳細は知らないのですが・・・ V.V.とクラブはフィーリングが合わず、関係は早々にこじれていったようです。

バルサからバルデスの振る舞いに対する不満は、多々挙げられています。

  • ・クラブの全カテゴリで確立している4-3-3を使わない
  • ・何人かの選手のポジションを変える
  • ・クラブが期待し投資する選手を使わない(イライシュ・モリバ
  • ・UEFAユースリーグでBチーム選手を起用しない
  • ・トレーニング時間を午後に変えてバルサBとの連携を阻害
  • ・トレーニングが午後になると、選手はラ・マシアで行われる授業にも出られない(保護者も不満)
  • ・ラ・マシアの全コーチが参加のBBQを欠席
  • ・メソッド部門の責任者パコ・セイルーロによる集会も欠席
  • ・UEFAユースリーグの前日会見が立って行われる事でメディア担当を批判
  • ・UEFAユースリーグ・インテル戦で遅刻し、クラブがUEFAに謝罪
  • ・UEFAユースリーグで試合後の親睦夕食会を欠席
  • ・エスタディ・ヨハン・クライフで試合ができないと愚痴る。

多いな(苦笑)。クラブとの合意なく、バルデスメソッドを大展開した様子。選手時代からエキセントリックな人物でしたからね。。
スポーツ面においても、UEFAユースリーグでドルトムントとインテルに連敗してしまったのが良くありませんでした。

一方でバルデスが不満に感じていたことは分からないのですが(近々記者会見を開くという話も)、なにかしらクラブに物申したいことはあったのは確実です。
彼は先週金曜日、選手たちに別れの挨拶めいたことをした後、シウタット・エスポルティーバ内にある強化技術部のオフィスを訪問。そこでおそらく育成部門強化責任者のパトリック・クライフェルトと衝突したと見られます。

それを受けてクラブはバルデスを翌日のナスティック戦に向かわせないことを決めて発表、昨日の解任へとつながっていく。
真相はどうあれ、バルサとバルデスの双方にとってダメージの残る、苦い結末となってしまいました。

後任にはフラン・アルティガ

そして今日から、フベニールAのコーチはフラン・アルティガ(Franc Artiga 43歳)が担当していきます。

なんでも18歳にしてすでにコーチ業を始めていたという若手育成のスペシャリストで、数々のチームを担当した後、2010/11シーズンからFCバルセロナの育成部門にてコーチを務めています。
若手の育成能力や仕事の方法から、ラ・マシアで最も評価の高いコーチの一人だということです。

アルティガのチームを経て羽ばたいていった選手たちは数多いです。
バルサでの初年度は、カプトゥムトニー・サナブリアアダマ・トラオレオナナらのいるカデテBを率いてリーグ優勝。その後もカルラス・アラニャーイ・ソンウダニ・オルモオリオル・ブスケツマルク・ククレリャセルジ・パレンシアセルヒオ・ゴメスエリック・ガルシアアドリア・ベルナベらそうそうたる面々がアルティガの下でプレーをしています。

今季はここまでフベニールBを指揮していましたが、そもそもフベニールAはこのアルティガが担当することになっていた
しかしジュゼップ・マリア・バルトメウ会長がビクトル・バルデスを呼ぶことを決め、アルティガのフベニールA監督就任は保留にされていたのです。

ということで、話は落ち着くところに落ち着いたわけでもありますが。
シーズン途中での監督交代は痛いですが、 お互いによく知った選手たちとアルティガなので盛り返しに期待しましょう。

 

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