カンテラーノ中心のチーム作りへと原点回帰する
セグンダ・ディビシオンA残留に向けて、奮闘中のバルサB。一時期は絶望的かと思われた残留も、スポルティングとカディスに連勝したことで可能性が見えてきました。
この勢いで見事残留となればすばらしいですが、残念な結果になったとしても、予定されているのがこのフィリアル(Bチーム)の大改革。バルサをバルサたらしめてきたカンテラーノ哲学への原点回帰をBチームからやっていくとのことで、とても嬉しい変化です。
カギとなるガルシア・ピミエンタ
5月24日付のSPORTによりますと、FCバルセロナはこれから、バルサBを自家製選手中心のスカッド編成に戻していきます。
ルイス・エンリケがBチームの監督をしていた頃からでしょうか、よそのクラブから22歳~24歳の経験豊富な選手を助っ人として呼び、即戦力とするメソッドをバルサは取ってきました。
それはそれでメリットもありますが、バルサらしさは薄れる。
そこで今後は、少年時代からラ・マシアで過ごし、ステップアップを果たしてきた選手たちを中心としたチーム作りへと戻していくそうで。
カギになるのは4月末からバルサBの指揮をとるフランシスコ・ハビエル・ガルシア・ピミエンタ。
今季フベニールAを率いてUEFAユースリーグを制したピミエンタはバルサ育成組織でのテクニコ歴17年、ザ・カンテラというような人物ですから、バルサ哲学の再生に最適といえましょう。
フベニールから大量昇格
カンテラっ子たちのピミエンタへの信頼は厚く、外国からの甘い誘いを受けていたキラキラ星の何人かは、ピミエンタがバルサBを率いることになると知って残留を決めたとSPORTはいいます。
バルサBでチャンスを得られるかもしれないとの希望は、有望なカンテラーノの流出を防ぐ一つの重要な要素であるという証明。
そして来季のバルサBは、今年のフベニールからたっぷりと若者たちが上がっていきます。
昇格が内定しているというのが、イニャキ・ペーニャ(GK)、マテウ・モレイ、チュミ、ミンゲサ、ミランダ(DF)、アレックス・コジャド、モンチュ、リキ・プッチ、ハンドロ(MF)、マルケス、アベル・ルイス(FW)といった面々。
うち、リキくんは6月末で契約が満了となり、トッテナムが狙っているとのウワサも聞こえてきますが・・・ エルネスト・バルベルデも惚れ込み、クラブに全力での引き留め要請をした彼を是非説得してほしい。もし逃したりしたらブチ切れですよ・・・
となると、その分の現所属選手が退団ですから、まるで別のチームとなりそう。
ホセ・アルナイスやダビ・コスタス、ナウエル、それにガラレタといった助っ人選手たちをピミエンタは戦力としてみているとのことですが、セグンダAに残留するかどうかも去就に影響してくる模様です。バルベルデのお気に入りというガラレタはどうなるでしょうか。
クラブを出た選手の呼び戻しも
同紙はまた、ピミエンタはすでに移籍してしまった若手を呼び戻すことも支持していて、たとえばラファ・ムヒカやアレックス・カルボネイが再びバルサ選手となる可能性を伝えています。
すでにフィリアルでポジションを勝ち取っているカルラス・ペレスやオリオル・ブスケツはもちろん残留。オリオルは今季のカルラス・アラニャーのように、トップチームでトレーニングしながら出番を待っていくことになるみたいです。
この改革が機能して、トップチームのピンチの際はBチームへと応援を要請するようになってほしい。そこからカルラス・プジョルのようにチャンスをつかみ取る若者が出てくるわけですから。
このニュースのまとめ
- ・来季のバルサBは、自家産選手が中心となる
- ・カギは監督のガルシア・ピミエンタ
- ・フベニールAから大量昇格
- ・原点回帰に期待
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