ローマへの移籍目前で乱入、ストップをかけた
この7月24日のバルセロナスポーツ各紙は、思わぬ選手がでっかく表紙を飾りました。フランスはボルドーのブラジル人選手、マルコム・フェリペ・シルバ・デ・オリベイラ(21)。昨季はリーグ1で12ゴール7アシストを決めた期待株のひとりです。
サインするまで分からない
移籍交渉は、契約書にサインをするまでどうなるか分かりません。
バルサで言うと移籍で合意の公式発表後、新選手がクラブオフィス玄関にある巨大エスクード前で記念撮影をして、その翌日にメディカルチェックを受けて、カンプノウでクラブ会長と契約書にサインをするのが一連の儀式。
少なくともオフィス玄関にて記念写真を撮るところまでいかなければ、基本合意の発表があっても安心はできないんですよね。公式発表後に破談になるのは、かなり珍しいケースですが。
そこでこちら。
フットボール選手マルコムの移籍でボルドーと大筋で合意したことを伝えるASローマのツイートです。
バルサが入れた横やり
この後、事態は急展開を見せます。
選手代理人がローマのスポーツディレクター、モンチに連絡を入れ、ローマ行きの飛行機をキャンセルするように伝えたのです。
FCバルセロナが舞台に突然乱入し、マルコムはそのバルサとも話をしたくなった。
だからローマとの合意を一時停止することにした。
恋愛ドラマならきっとドラマティックな展開ですが、ローマとしては堪ったもんじゃないですわな。
イタリア方面によると、ローマとボルドーはマルコムの移籍に関し、3,200万ユーロ+変動額400万ユーロの移籍金で合意をしていたそうです。
つまりバルサもおそらくはこれに近い額で獲得が可能と見られる。
いくらか高く払うにせよ、6,000万ユーロのオファーをチェルシーに拒まれたというウイリアンよりは断然少ない費用で契約できましょう(MDによると4,100万ユーロ)。
フランスリーグで結果を残し(12得点 7アシスト)、モンチに評価された選手ってのも良いです。
ウイリアンの代案か、当て馬か
さて、この横やりの是非は別して、バルサがこのマルコムをどうするつもりなのかです。
- ●三十路前のウイリアンに7,000~8,000万ユーロなんてバカげてるから撤退し、若くてポテンシャルのあるマルコムに賭けることにしたのか
- ●それとも本命は未だにウイリアンだけれども、自分たちに代案があることをチェルシーに示すことで、値引きに誘導したいだけなのか
後者も十分考えられますが、やはりウイリアンに6,000万ユーロは高すぎるので、マルコムに乗り換えたと考えるのが妥当でしょうか。
もちろん、マルコムを押さえておいてチェルシーともう少しだけ話してみるのかもしれません。
(SPORTはまだウイリアンを捨てていない一方で、MDはウイリアンは「冷えた」と述べています)
しかし21歳の右エストレーモは、ウスマン・デンベレと重なってしまうのがよく分からない。
馬力のあるドリブルと左足の強力なミドルシュートが魅力的な選手ではありますが、是非とも欲しいかというと微妙で、狙うならもっと守備で汗をかくタイプじゃないかと思うところです。
このニュースのまとめ
- ・ローマがマルコムの移籍でボルドーと大筋合意と発表したが・・・
- ・選手はイタリア行きを突然キャンセル、裏にバルサの介入があった模様
- ・ウイリアンから乗り換えるのか、交渉の当て馬か
コメント
他のチームが獲得内定した選手を見る強奪するって本当気持ちいですね
最高です
ローマは卑怯な手を使ってclを勝ち上がりました。その復讐としてマルコムの強奪ですね
もっと奴らに嫌がらせをするためには何すればいいかおらワクワクすっぞ!!!