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セルヒオ・ブスケツ「僕はワンクラブ・マンになると思う」

公式戦デビューから10年、カピタンとしてもチームを支えるセルヒオ

バルセロニスタにとってはレオ・メッシに次いで重要な選手、俺たちのブスケツが先日のアトレティコ・マドリー戦にてバルサ500試合出場を達成しました。とっても地味で控えめなのに、チームに与えるフットボール的影響は絶大。探せども代役は見つからない、唯一無二のメディオセントロそれがセルヒオ・ブスケツです。

バルサで500試合出場

セルヒオ・ブスケツのバルサ500試合出場を記念し、11月27日のバルセロナ系スポーツ紙には揃って彼のインタビューが掲載されています。

そのうちにひとつSPORT紙によると、セルヒオはなんとトップ昇格後 88.7% の試合で先発起用されてきたのだとか。バルサでその数字、しかももう三十路を迎えてですから、セルヒオ自身が言うように「怪我なく」これることが大事だと改めて教えられます。

ちなみに公式戦デビューは10年前、2008/09シーズンのリーガ第2節 ラシン・サンタンデール戦(1-1)です。

自らをトップチームに引き上げたペップ・グアルディオラについては「キャリアへのインパクトは絶大だった。僕にチャンスを与え、信頼し、史上最高のバルサの一員としてくれたよ。より良い選手となるために多くを学んだ」と感謝するセルヒオ。

その影響力の強さゆえに、かつては“僕がバルサから移籍するとしたらペップのためだけだ”なんて語っていました(「僕のキャリアにおける重要性を考えたら、そう言うのも普通のことだよ」)。

バルサで引退すること

そして今年2018年の9月にはFCバルセロナとの契約を2023年6月末まで延長。契約が満了されれば35歳になりますから、“ワンクラブ・マン”としての引退が見えているセルヒオです。

「他のクラブにいる自分を想像したことは一度もなかった。グアルディオラのことは、そう考えても普通だという意味で言ったんだ。バルサ以上の場所はどこにもない、と僕はいつも言ってきた。僕は自分のホームにいることができて、そこは世界最高のクラブで、最高の選手たちがいて、毎年タイトル争いができて、その多くを手にすることができる場所だ。それは事実上、他の場所ではできないことさ」

自分はワンクラブ・マンになるだろうと思ってるよ

偉大なるチャビ先輩やイニエスタ先輩は現役を続行するためにバルサを離れ、アジアでプレーする道を選びました。しかしブスケツは今のところ、バルサ時代の終わりが選手引退だと考えている様子。でもまあそれは、まだ先の話です。

バルサのカピタンという誇りと責任

バルサで引退したレジェンドといえば、背番号5の前任でグランカピタンのカルラス・プジョルです。プジョルの5番を背負って第2カピタンを務めることはセルヒオにとってどんな意味があるのか。彼はこう言います。

「プジョルから、僕が5番を継いでくれれば嬉しい、僕以上の適任はいないと言われたんだ。誇らしかったし、NOというなんて不可能だった。カピタンに届いたのも、すごく幸せだったよ。並外れた選手が何人もいるなかでカピタンに選ばれるんだから、責任を伴うし、気負うことなく自分の出来るかぎりを出してチームの代表とならないとね」

カピタンであるからには、たとえばデンベレ問題には積極的に関わっていくべきところ。
しかしブスケツはデンベレの件は「外部からは難しく見えるけれど、そうでもないんだ」と言い、「すごく偉大な選手。僕らは彼をサポートしたいし、彼にはチームに多くを与えてほしい。だって、その力があるんだからね」と期待を伝えています。セルヒオの人柄がうかがえる言い方です。

カンテラのトップ昇格に必要なこと

そしてもう一つの、インタビューの核心部分。セルジ・ロベルト以降トップチームに定着する選手が出ていない、カンテラについてのブスケツのオ見解です。

「傑出した世代が出たことは幸運だったというところから出発して、それがまた繰り返されるのは難しいことだよ。そこに気付かなければならない。そのうえで、多くの要因が影響をするんだ。水準にある選手に、カンテラで良い指導者に出会う幸運があること、トップチームで信頼されること、トップチームの需要がフィリアル選手で満たされること、バルサBで上手くやっていること、自分たちの望みを彼らが自覚していること、チャンスが与えられること、チャンスが訪れたときに準備が整っていること。チャンスを活かし、かつ少しの運もないといけない。各ポジションで世界トップと競うわけだから、バルサのトップチーム選手になるのはすごく難しいよ」

運も実力のうち・・・ セルヒオの後継者として期待されるオリオル・ブスケツは果たして、資質と幸運を持ち合わせているか。セルヒオ先輩は可能性は十分だと考えています。

すごく重要な選手になると僕は確信してるよ。トップチームにいるための素質が彼にはある。でもそこからチームに残って競争をしていくのは簡単じゃないんだ。彼がそうなれると良いよね。彼はすばらしい選手というほかに、求められるものを気付いているから」

 

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