ホッとしたけれど、しかし、クラブの金庫には厳しい
先週木曜日(9月27日)FCバルセロナとセルヒオ・ブスケツが契約更新を行いました。オプション契約だった2年分が正規契約となり(~2023年6月末)、契約解除金は5億ユーロに増額。満了すれば35歳になる契約につき、セルヒオのバルサで引退が現実になるかもしれません。
🖊 #Sergio2023
🔵🔴 pic.twitter.com/0D7iDA4aO6— FC Barcelona (@FCBarcelona) 2018年9月27日
この契約更新のポイントは、セルヒオのチームメイトたちの年俸がずりずりと上がっていったことに対する“最適化”である点です。
セルヒオ・ブスケツは2016年5月にバルサと5年契約を結び、その期間はまだ3年も残っています。しかしその更新時に“周りの年俸状況が変われば契約を見直す”、てな約束をバルトメウ会長と交わしていたらしく、信頼関係のために約束は守らねばならない。
ただしセルヒオの年齢と膨張している給与総額を考えれば、これは危険含みの契約更新でもあります。
三十路を過ぎたベテランと高額5年契約
セルヒオ・ブスケツが現在のバルサにおいて替えの効かない選手なのは紛れもない事実です。チームのために、彼は必要。ブスケツのいないバルサは、バルサらしさを失ってしまいます。
とはいえ、30歳を超えての5年契約、これからどうしてもパフォーマンスも体力も回復力も低下していくなかでの年俸アップをどう考えるか。思いつくのは、キャリアのベスト年齢期に安めの報酬で頑張ってもらったこと(若手カンテラーノは安い)への報いとする理論です。
それでも三十路の選手に高額年俸の5年契約を提供することは、膨らみっぱなしの選手サラリー総額をさらに増やしてクラブの財政を危険にします。
マーケットが近づくたび、サラリー総額がもう危険領域、これ以上ムリ、という声が聞こえてくるバルサ周辺ですから。
35歳までバルサでプレーを続けるのは難しい
現実的に、セルヒオが35歳までバルサでプレーをし続けるのは難しいと予想します。
チャビ・エルナンデスは33歳でカタールへと去り、アンドレス・イニエスタも34歳で神戸へと移籍した。
バルサが来年獲得を目指すフレンキー・デ・ヨングや、バルサBのオリオル・ブスケツが期待に応えてくれれば、セルヒオはきっと契約にしがみつくことなく先輩たちのようにカンプノウを表門から去るでしょう。それはあと3年後くらいかな、と思います。
だからセルヒオの場合は、5年契約でも特に影響はないか。
危険になってくるのは、彼にならう選手が二人、三人と続いてきた時です。
とりあえず今は、オレたちのセルヒオ・ブスケツが満足・納得してプレーを続けられる環境になったと喜んでおきます。
このニュースのまとめ
- ・セルヒオ・ブスケツがバルサとの契約を2023年6月まで更新
- ・それに伴い、契約解除金も年俸もアップ
- ・三十路のベテラン選手と5年契約は必要だったか
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