バルサ移籍に近づいたり、離れたように思えたり… 高額作戦ゆえにバルセロナ内部でも議論はある様子
FCバルセロナ2019年夏補強の目玉になるであろう、フレンキー・デ・ヨング(21)。一時はPSGと仮合意したなんて話も流れ、個人的に狼狽したりもしましたが、今は再び状況が“正常化”。作戦は順調に進行中の様子です。
一方でセントラルのデ・リフトは補強ポイントとしての優先度が高いものの、ユベントスに近づいているという話もあり。うちの息子はバルサ志望だ、とか父ちゃんが言ってくれませんかね。
アヤックスの二人の宝石たち
バルサはもう1年ほど前から、フレンキーを戦略的な補強目標として獲得を目指しています。セクレタリオ・テクニコ(強化技術部長)がロベルト・フェルナンデスからエリック・アビダルに替わってもそれは変わらない。バルセロニズモ全体に彼のすばらしさが伝わり、獲得を望む熱量は上がっています。
もう一人のアヤックスの宝石、マティイス・デ・リフト(19)の入団もバルセロニスタは楽しみにしている。オランダ代表やチャンピオンズで、ムバッペら世界トップのデランテロたちと渡り合っている逸材を逃すのは大変勿体ないことです。
親友のデ・ヨングとデ・リフトは、来年夏にアヤックスを退団する場合は同じクラブに行くことを夢とし、その旨をすでにアヤックスへと伝えているとされます(MD紙)。
バルサだって、その夢を叶えたい。両取りはバルセロナの夢でもあります。
問題は、その実現のためにはかなりの金庫パワーが必要になること。推定1億5,000万ユーロ・・・ 目もくらむ額です。
スポーツ部門と理事会で異なる意見
札束がうなりを上げる(上げすぎてFFP違反の恐れ)PSGやシティに、バルセロナは補強資金で対抗できません。両方ほしいけれど、ない袖は振れない。どちらを優先するかでは、バルサ内部で意見の相違があるとMDが伝えています。
- ■スポーツ部門はチーム編成上の必要度の高いデ・リフトを優先したい
- ■理事会は中長期的な戦略でデ・ヨングを高く評価していて、この機を逃したくない
セントラルはベルマーレンが今季で退団するでしょうし、ジェラール・ピケはもうすぐ32歳。ウンティティのヒザ問題がどう転ぶにせよ、右利きの若手実力派セントラルは喉から手が出るほど欲しい戦力です。
一方で中盤は人数的にはカバーされていますから、どちらか一人しか獲れないのであれば、現場としてはデ・リフトが欲しい。
しかしデ・ヨングはピボーテにインテリオール、セントラルなど非常に多用途性に優れた選手で、スタイルもバルサにハマるでしょう。もしここで余所に獲られることになれば、数年後の引き抜きに幾ら必要になるやら・・・これがMDの説明です。
理事会がデ・ヨングを評価しているなら、話は早いんじゃないか。
10年先もトップレベルでチームの柱になれる逸材なら、無理しても獲るべきでしょう。7,500万ユーロでも、元は取れる。
ただ、ルイス・スアレスの後釜も来夏に獲得しようとするなら、さすがにキツいか。
バルサに近づいたデ・ヨング
SPORTの見解は少々異なり、フレンキー・デ・ヨングがバルサ入団にかなり接近、マティイス・デ・リフトはユベントスに近づいていると報じています。
話をざっくりまとめると、デ・ヨングは他のグランデたちのオファー(特にペップシティ)に迷いはしたものの、自分のフットボールがより合うのはプレミアリーグよりもバルサだと考え、PSGの巨額オファーに対してもスポーツ面を優先した。
やはり自分はバルサに入って憧れのレオ・メッシとプレーしたい、そう再確認してからはもう一直線、デ・ヨングは他のあらゆるオファーよりもバルサを優先するだろうとSPORTは見ています。 いいぞフレンキー。
迷うデ・リフト
一方で、一時期はデ・ヨングよりもバルサ入りが近いといわれていたデ・リフトは、先発の座が約束されず、提案された年俸額もほかよりずっと低いバルセロナよりも、ユベントス移籍に近づいているというのがSPORTの見解です。
MDもまたピケの存在がデ・リフトに迷いを生んでいるとはしていますが、まだ決断は下しておらず、デ・ヨングと共にバルサの動きを待っている状況だとしています。
今のバルサのセントラル状況であれば、そう迷う必要もないとは思いますがどうでしょうか。来季は学習と適応のシーズンになったとしても、2年目からは大いに可能性がある。諸条件では劣るバルサでの挑戦を選んで、高い評価を手にするようになった選手たちはたくさんいますぜ。
ちょっと長い目で見てみよう、マティイス。
このニュースのまとめ
- ・アヤックスのデ・ヨングとデ・リフトはバルサ志望とされる
- ・バルセロナも二人を夏の優先補強対象とし、もろもろ動いている
- ・デ・ヨングはバルサに接近、一方でデ・リフトには迷いがあるという
- ・バルサ理事会とスポーツ部門では優先順位に違い?
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