クラブ哲学を取り戻すために、育成部門から立て直そうとする動きが活発化
コーチたちを入れ替え、バルサのDNAを回復させる目論見という
FCバルセロナによる、ラ・マシア再築の動きが進んでいます。バルサがバルサらしさを失っている、と言われる近年。クラブ幹部たちも当然それは気付いておりまして、ここ数日はカンテラ人事のニュースが盛んに流れているところです。主だったところを挙げると・・・
- ●カンテラにパコ・セイルーロが戻ってくる
- ●ビクトル・バルデスがフベニールA(U-19)のコーチ(監督)に
- ●パトリック・クルィベル(クライフェルト)がラ・マシアの責任者に
懐かしい顔たちが、今度はスタッフとなってバルセロナに続々と戻ってこようとしています。
クルィベルのディレクター就任は今週中にも正式発表がありそうなので、そちらで詳しく取り上げる予定です。
育成部門の全コーチをアカデミー経験者に
今回は、バルサの育成部門のコーチ陣に重要な変化があるだろうという話です。
FCバルセロナが「らしさ」を持つために不可欠なもの、それは独自のフットボール哲学です。ポゼッションを中心としたパスフットボール、“バルサのDNA”と言われるそのフットボールが近年はだいぶ薄まってしまっている。
ではそのDNAを取り戻すためにどうするかというと、バルサアカデミーのコーチ(監督)たちを、順次ラ・マシアに入れていくのだそうです。
(※バルサアカデミーはラ・マシアとは別の育成スクールで、6-18歳の子どもたちが対象。バルサスクールから名称変更され、日本にあるのはバルサアカデミー●●校)
7月23日のSPORT紙によりますと、これまでバルサは他クラブの育成部門にて目立った仕事をしている人たちを、ラ・マシアへと引き抜いてきました。優秀な人材は集められるとしても、必ずしもバルサ哲学を知るコーチではありません(黄金時代のラ・マシアがどういうコーチたちを採用していたのだろう、という疑問)。
そこで。これからはRCDエスパニョールがカンテラで実施している方法を真似し、全てのコーチたちがバルサアカデミーを経てからラ・マシアのチームを指導するように変更されるのだそうです。
そして全てのコーチたちが、バルサのトレーニングメソッド立案者であるパコ・セイルーロの管理下に置かれることで、全てのチームがバルサスタイルでプレーし、ファーストチームにもっと選手を送り込めるようになるだろうとの目論見。
この試みが機能していくかどうか、分かるのは数年後になりますが、エスパニョールで上手くいっているなら期待できるのかな。。
ペップ・セグラが間もなく解任されそう
そして少し前にSPORTが伝えたニュースなんですが、ペップ・セグラ(スポーツマネージャー)のバルサ退団がもう差し迫っている模様です。
同紙によると、クラブとセグラは契約を解除することで合意に達しているらしく、あとは必要書類にサインをすれば、アディオスセグラと。
パコ・セイルーロの現場復帰、バルデスのフベニールA監督、パトリック・クルィベルのカンテラ責任者といろいろ動きがあるなかで、セグラの姿が消えていたのでもう事実上の解任だろうと思っていましたが・・・ 夏マーケットの終了を待たずのアディオスはやや予想外でした。
ということで、こちらも続報を待ちましょう。
このニュースのまとめ
- ・ラ・マシアにいくつもの変革の動き
- ・育成部門のコーチたちも入れ替えていく
- ・ペップ・セグラ退団へと、カウントダウン
コメント
あと1,2か月ペップセグラの解任が早ければ久保はバルサに入っていたかもしれないなあ