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ウンティティの受難は続く

不動の先発メンバーだったが、ワールドカップでのムリが高い代償に
一度離れた流れを引き戻すのは簡単ではない

サムエル・ウンティティに良い流れから離れています。フランス代表合宿のトレーニング中に足を傷めてしまったことで、早々にバルセロナへと戻ってきたセントラル。幸い打撲傷で済んでいるので、すぐに復帰できそうですけれど、仏チームでもラングレに先を行かれているだけに、試合に出るチャンスを失い残念なことでしょう。

バルサ医療サービス部はウンティティの怪我について「月曜日に実施した検査により、サムエル・ウンティティの右足に打撲傷が確認された。復帰時期は回復次第」と発表しています。

2018年W杯で変わった流れ

サムエル・ウンティティの運気に大きな変化が生じたのは、2018年のムンディアル(W杯)ロシア大会です。セントラルはこの大会で世界王者になり、フットボール選手としての幸福度は絶頂を極めています。

しかしこの時の彼は、左ヒザに問題を抱えていた。
そもそもウンティティはヒザの違和感によってバルサでのシーズン終盤を欠場していましたし、どうにか臨んだムンディアルでも無理をしたことで、その後のシーズンに多大なる影響が現れたのです。

1ヶ月半ぶりとなった復帰試合で、痛みが生じて再離脱。
クラブドクターの勧める手術を断り、カタールで受けた保存治療。
その経緯を巡って、医療部との関係が悪化したとのウワサ話。

最先端医学の再生治療が効き、2019年2月に戦列に戻ったのは朗報でしたが、その時にはすでに先発レギュラーの座はクレメン・ラングレのものとなっていました。以降チャンピオンズやコパでは出番なし、ラ・リーガで7試合に出場しただけに止まっています(今季も3試合続けてベンチ観戦)。

「決断に後悔はない」

ロシアの地でヒザに無理をさせたことが、辛い2018/19シーズンの原因となったのは間違いありません。
しかしウンティティはそのことに関して一切の後悔はない、とテレビ局CANAL+のインタビューで断言しています。

「ムンディアルの間、僕はヒザに無理をさせたけれど、いま僕は世界王者だからね。人生においては決断をしなくちゃならない時があるし、その選択を僕は後悔していないよ」

3月のインタビューでは「避けるべきことを、してしまった」と語っているビッグサムなので、怪我から復帰してすぐだっただけに心境も多少異なっているんでしょう・・・ って揚げ足取りでゴメン。

ウンティティの告白「幸せじゃなかった。ただ混乱から出たかった」
サムエル・ウンティティが、心のクラブであるオリンピック・リヨンとの対戦を前に仏L'EQUIPE紙紙のインタビューに登場。3ヶ月に及んだヒザの治療について、当時の心境を明かしています。

そして今回の打撲傷

先発の座を失った状況は、フランス代表でも同じです。
ル・ブルーのディディエ・デシャン監督は先日のアルバニア戦の後、クレメン・ラングレのことを「落ち着きがあり、プレーが確実で、技術に優れ、ボールを持てる。体格はそうでもないけれどもデュエルにおいて効果的、プレーが備わっていて予測も良い」と大絶賛してまして、監督の信頼度の高さが伝わってくる。

そんな強力なライバルとの競争の最中に足を打撲してしまうというのは、ビッグサムに良い流れが来ていないことの象徴のように思えます。

ラポルテの負傷によって追加招集されたことで、アピールの機会が巡ってきていたウンティティでしたが、試合に出ることなく打撲傷で代表を早退の不運。
流れ、とか運気、とかいうと非科学的ではありますけれど、一度手放した流れを引き戻すのは容易ではないなとビッグサムを見て再確認です。

そっぽを向いたフットボールの女神に振り向いてもらうために必要なのものは・・・ ハードワークと忍耐か。なんだかんだで第3のセントラルですからね、確実に出番は訪れます。そこで結果を出せるかの勝負。 トディボに先を越されると、やばい。

このニュースのまとめ

  • ・2018年W杯でヒザに無理をさせ悪化、続くシーズンを棒に振った
  • ・バルサでもフランス代表でも出場機会が訪れない現状
  • ・「W杯での決断に後悔はない」とウンティティ
  • ・追加招集されたフランス代表合宿を、足の打撲で離脱する不運

 

コメント

  1. レト より:

    少年漫画の重大な決断の後日談を見ているような気分です。
    まだまだ若い選手ですがこれからどのようなストーリーを紡ぐのでしょうか。