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バルベルデが一年を振り返る「アンフィールドでは頭を垂れた」

決勝進出が手の中にあると思っていたのに、大逆転され敗退したチャンピオンズ
精神的ダメージを受けてコパ決勝ことは認めたくなかったと明かす

2019年ももうすぐ終わりということで、バルサTVのインタビュー番組にてエルネスト・バルベルデが一年を振り返っています。ラ・リーガ連覇やメッシのバロンデオロなど、喜ばしい出来事があった反面、アンフィールドでの悪夢があまりに鮮烈な一年。あれはキツかった・・・とバルベルデも認める最悪の瞬間でした。

「あの瞬間までは、私たちのチャンピオンズは信じられないほどだった。私たちは大会のベストチームだったし、負けた試合はひとつもなかった。カサでのイダ(第1戦)ではスコアで大きな差をつけ、拮抗した試合ながら更に得点も可能だった」

「(第2戦で)同じチーム編成にしたのは、何点かを決めることで、私たちのカサでリバポーが得点しなかったことに価値を持たせるためだったんだ。私たちがあまりに早く失点をしたのは事実で、心理的な点から、前年のローマでの出来事が思い浮かんできたよ。私たちは立て直し、ハーフタイム時には、試合は私たちの手中にあるように思えた

「後半、2点目と3点目を入れられる不吉な2分間があり、私たちのバランスは崩れた。リアクションを起こそうと試みはしたけれど、4点目を決められ、あれが大きな痛手だった。他の試合では、エラーを犯しても何も起こらない可能性もある。しかしリバポーは私たちに罰を与えた。私たちが頭を垂れたのは事実だよ。決勝進出が手の内にあっただけに非常にキツかったし、今年だけでなく、何年間の中で最もハードな瞬間のひとつだった」

なにせカンプノウで3-0でしたから、外野のクレ同様に、チームも勝ち上がれるだろうと見積もっていたのが「手の中にあった」とバルベルデが二度言っていることから伝わります。それが、まさかの4-0負け。せめて相手が狂気のクロップじゃなければね・・・

チャンピオンズ敗退に影響されたコパ決勝

そしてチャンピオンズ敗退に打ちのめされて臨んだ、コパ決勝。アンフィールドで敗れたことがバレンシア戦に影響を与えた、と監督は認めています。

アンフィールドでのこととコパ決勝の関連は明らかだよ。私たちはチャンピオンズをかなり重視していたし、大きな希望を生んでいた。けれども、それを達成できない時はフラストレーションに変わる。コパ決勝でのバレンシアは非常に明確なカウンターでプレーし、最初のチャンスで2点を決めた。私たちはエリアを固める彼らから逆転しなければならなかった。延長へと持ち込むゴールを決められなかった」

リバポーでの件によって、私たちは精神的にダメージを受けてコパ決勝へと臨んだ。私たちはそれを認めたくはなかったし、認めることもできなかったけれどね。もしチャンピオンズ決勝へと進んでいたなら、私たちにはもっと選択肢があっただろう」

過去の失敗から学び、改善すること

2年連続でのチャンピオンズ大逆転敗退をやらかしてしまい、ファンの信頼をなくして始めた今季。ラ・リーガ序盤での戦いぶりは安定性を欠きました。特にアウェイゲームがひどかった。ミステルは言います。

「このリーガでは、試合ひとつに勝つのも難しいんだ。どの試合でもたくさん汗をかかねばならない。今年は特に難しいね。昨シーズンに目を向ければ、2019年の前半はすでに優勝を決めたセルタ戦にしか負けなかった。今季の私たちは何試合かを落としていて、それは普通ではないのだけれど、決して負けないのも普通ではない」

バルベルデの考える反省点、改善点は以下になります。

「今季の私たちは失敗をしたし、いくつかの不注意によって罰を受けている。必要なのは決定的な瞬間にもっと鋭くあるように試みていくことだよ。短時間で2失点をしている試合がいくつかあり、そこを解決していかなければならない

短時間で2失点をしている試合がいくつかあり、そこを解決していかねばならない

ハイプレスをせずにまず自陣に撤退したり、圧力をかける際の強度不足によってバルサは失点が増えている。前向きな守備や試合運びが、安定感を取り戻すポイントになるでしょう。

「今年のワンダでの試合が意味深い。あのスタジアムでプレーする重要性を私たちは知っているからね。私たちは調子を上げていき、試合中に成長していった。ハードワークによる勝利だった。こういうタイプの勝利が自分たちを推し進めると私たちは考えている」

あのエル・クラシコのていたらくを見ていると、不安が期待を上回りますが、まずはタイトル前線に生き残って3月を迎えるところからいきましょう。

「チャンピオンズにおいては、簡単なことなど何もない。油断することは許されない。コインの表か裏だよ。チャンピオンズはラ・リーガとは違い、ダメな2分間で敗退となる。過去の教訓から学び、改善しなければならないんだ」

よろしくお願いします!

 

コメント

  1. R より:

    「ハイプレスをせずにまず自陣に撤退したり、圧力をかける際の強度不足によってバルサは失点が増えている。前向きな守備や試合運びが、安定感を取り戻すポイントになるでしょう。」

    なんかこの記事と矛盾しているような気がしますが。
    https://blau-grana.com/191210_rakitic.html
    特に「この戦い方が現状のベストでしょう。結局バルベルデはバルベルデ流が一番、ってそりゃそうですね。。」

    守備に関しては、いくらハイプレスしたところで、そもそも個々の運動量不足と全体の連動不足(メッシ、スアレス)があるので、機能する見通しが立たないと思います。
    逆に自陣に撤退してからの4-4のブロック守備はよくやっていると思います。特にクラシコとその後のマドリービルバオ戦を見比べると、ビルバオはアウェイだったとはいえ、バルサはマドリーに明確な決定機を作らせなかったのですから。
    いつまでも高い位置でボールを待ち続けていたメッシとスアレスはどうかと思いますが。

    むしろ、リバプール戦でもレバンテ戦でも数分間で複数失点した原因は、相手のハイプレスに対処し切れなかったからで、ここは改善できるポイントだと思うのですが、常にハイプレスを受け続けたクラシコで中盤飛ばしてロングボール入れればいいと考えるのがバルベルデなんですよね。