2021年夏に予定されるバルサ会長選挙を再び戦う意思を示した元会長
バルセロナは優れたフットボールを目指さなければ、と語る
数日前のことですが、FCバルセロナの元会長ジョアン・ラポルタが地元ラジオ局RAC1の番組 Tu Diràs に出演し、バルサの現状などについてコメントをしました。そのなかで重要な意味を持つであろうのが、2021年に実施される予定のバルサ会長選挙への出馬について。立候補について訊ねられた元会長は、次のように答えています。
「もし私が納得する候補者がおらず、その時に自分がこの状況にいるなら、イエスだよ。そしてもしまだ私の胸をわくわくさせるなら、おそらく立候補するだろう」
「おそらく半年前になれば、出て行くだろう。私はバルサのニュースを追っているし、行動計画や提案を準備している。外にいることで少し距離を取れるし、次の数年のために役立つ提案を準備することができるんだ」
納得する候補者がいなければ、とか言ってますが、出馬する気は満々に見えます。
今のところ会長選挙に出そうなのは、ビクトル・フォンくらい。バルトメウ理事会からも後継者が誰か出ますかね。正式な立候補の受付が始まるのは、選挙の数週間前です。
ピケは理想的な人物
ラポルタはそして、自分が出馬したあとはジェラール・ピケに続いてほしいと続けています。
「もし私が立候補して、その後にジェラール・ピケが会長として私に続けば悪くないだろうね。私は彼のことを理想的な人物だと考えているんだ。彼はクラブのことをよく知っていて、クレで、フットボールバセ(育成部門)育ちの選手で、バルサ史上最高のセントラルで、キャラクターがあり、仕事の能力もある・・・ あとはクラブ運営の時に少し準備をすればいい。ビジネスの仕方を知っていると示されているし、挑戦する準備は整っているさ」
ピケ自身は、代表を務めるCOSMOS社の仕事もあり、「短期的・中期的に自分が会長になるとは思ってない」とし、バルサとの契約がある2022年まではプレーを続けたいとの考えを示しています。
セクステーテ(六冠)10周年式典とバルサの目指す理想
ラポルタは2003年から2010年にかけてバルサの会長を務め(初当選時は、バルサのケネディと呼ばれた)、暗黒時代だったクラブを再建しています。ロナウジーニョ獲得とペップ・グアルディオラの監督抜てきが、大正解。2009年にはセクステーテ(六冠)を達成し、頂点を極めました。
その六冠から10周年を祝うセレモニーが先週末のアラベス戦開始前に催されましたが、内容はわりと淡泊だった。ラポルタはこの日カンプノウにいなかったそうで、その理由をこう説明しています。
「家族の用事があったことと、招待された時間がかなり際どかったことで、行かなかった。それに私としては、相応しい記念式典ではなかったとの感じを受けたよ。この記念日を祝うための機会はもっとあるだろうと考えた」
当時のペップバルサは、夢のようなチームでした。バルサ哲学を実践できる監督のもとに、奇跡のジェネレーションといえる選手たちが最盛期にあった。ラポルタは言います。
「私たちはあのバルサのようにプレーしたいと願わなければね。当時のように卓越していようとするべきなんだ。あの頃のバルサは非常によく実行されたシステムを持ち、変化も多彩で、偉大な監督やメッシ、チャビ、イニエスタ、エトーたちがいた。けれども、偉大なチームスピリットと喜びがあったね。卓越さの模索が、クラブとしての基礎。(今のチームを?)過小評価するべきではないけれどね」
2015年の会長選挙時(バルトメウが完勝)は、今更感が漂っていたラポルタでしたが、今のバルサの有り様を見ていると彼の復権もあるかもしれません。準備しているという行動プラン(公約)次第かな。
2003年当時のジョアン・ラポルタのような、若くてクラブを新時代に導いてくれると信じさせる候補者が登場するのが最善なんでしょうが、現時点でいないので無理か・・・
元会長が次の選挙に向けて徐々に動き始めているぞ、というニュースでした。
このニュースのまとめ
- ・バルサの次の会長選挙は2021年夏の予定
- ・元会長で黄金期を作ったジョアン・ラポルタが立候補の考えを示す
- ・前回選挙ではバルトメウに完敗したが、次は可能性あるかも
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