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ブライスウェイト、ちょっと切ない入団会見

セティエン待望のデランテロがカンプノウで入団発表会
バルサユニに袖を通し、たくさんゴールを決めたいと意気込みを語る

FCバルセロナがウスマン・デンベレの代役として緊急補強した選手、マルティン・ブライスウェイトの入団プレゼンテーションが昨日(20日)カンプノウで催されました。クラブ発表によると契約期間は2024年6月末まで、契約解除金はど~んと3億ユーロです。背番号はカルラス・アラニャーが使っていた「19」番。

契約解除条項を使っての引き抜き

レガネスに対して契約解除金1,800万ユーロを支払っての移籍(引き抜き)となります。
バルサに対しては一切の恨みはない。彼らは規則を使ったわけで、それ以上に言うことはないさ」と言っているレガネスのマルティン・オルテガGMには感謝。
ただオルテガ氏は「規則は私たちを傷つけており、公平ではない。バルサの抱えた問題がこちらへと移ってくるのを、私たちは理解できない」と、仕組みに対しては不満を示しています。

そもそもデランテロ不足になった原因はバルサにもあるんですから、ルールを使ったとはいえしわ寄せの行くレガネスには申し訳ないです。


プレゼンテーションの配信動画。Youtubeのページで見ると、チャット欄にBartomeu OUTが乱舞しているいつもの光景。荒れること承知でチャットを設置し続ける心意気は評価しよう。

BRAITHWAITEの表記ですが、バルトメウもアビダルも素直にデンマーク読みに従ったらしく「ブラ(イ)スウェイ(ト)」と発音しているので・・・ 以後は「ブライスウェイト」にします。MARTINはスペインにある名前なので普通に「マルティン」。

主役への質問は2つだけ・・・

プレゼンテーション儀式を締めくくる恒例の入団会見。主役はマルティン・ブライスウェイトなのですが、記者たちの関心はデンマーク人デランテロよりも同伴したジュゼップ・マリア・バルトメウエリック・アビダルに向かいました。
上の動画を見れば分かるように、記者の質問はほぼ渦中の会長と強化技術部長へと向けられている(8つと2つ)。なので主役である新デランテロへの質問はわずか2つだけだったようです。しかも、そのうちの1人は、先頭のバルサTV。泣けるな。スアレスあたり、彼と彼の家族をメシにでも誘ってあげて。

この洗礼によってブライスウェイトはバルサというクラブの性質を見たことでしょう。。。

自分は技術があり、フィジカルで、速く強い選手

二つしかなかった質問の一つは、レオ・メッシと一緒にプレーする可能性についてです。
「すごく一緒にプレーしたいね。トレーニングをして、勉強を始めたい。おそらく彼は史上最高の選手だし、自分は彼とプレーをしたんだぞって言えることだろう。名誉なことだよ」

そしてもう一つが、バルセロナの関心を知った時の気持ちでした。
自分が関心を持たれていると知った時は驚いたけれど、同時にそんなに大きな驚きでもなかった。以前言ったように、僕は長い間そういうのをイメージしていたし、ビッグクラブでプレーする野望があったからね。信じて努力をしていれば、実現できるものさ。これはある意味、起こるべきことだった。だからすごく嬉しい」

「バルサは世界最高のプレーをしているからね、すごくプレーしたいよ。ここ2日間は(プレーの)勉強をしているし、それはこれからも続けていくさ」

そして入団会見前、ブライスウェイトはクラブ公式の取材に対して自らを次のように説明しています。
僕は技術があって、フィジカルで、速く、強い選手だよ。僕の一番の特徴は利口(インテリジェント)なことなんだ。僕はフットボールの学生だから、いつも動きを良くしていこうと取り組んでるよ。第一の目標はたくさんゴールを決めること。期待してる」

目立つ活躍がなければ、夏に移籍先探し

さてそんなブライスウェイトとバルサとの契約は、2024年6月末まで4年3ヶ月10日ほどの期間となっています。しかし中期的な補強ではなく、基本的にはラ・リーガの残り14試合における選手運用を楽にするための補強だと見られている。
つまりは、これは手放しては損だと思うような活躍をした場合を除いて、バルサは夏のマーケットで移籍先を探すだろうという話です。バルサはそこで1,800万ユーロも回収できるであろうと見込んでいる模様。

皮算用の根拠は、選手代理人が持っているらしい複数のオファーにあります。

これはSPORTが報じていることなんですが、バルサがブライスウェイトの代理人と移籍交渉をした際、確認したことの一つが、選手の活躍にテクニコが納得しなかった場合は夏に放出でOKか、ということでした。最初から4ヶ月後の退団の可能性も示唆していたわけです。正直ではあります。

そしてアリ・ドゥルスン代理人(フレンキーも彼の顧客)の手元には冬マーケット時に複数クラブからのオファーが届いているし、夏のEURO2020で価値が上昇するに違いないと評価して獲得に踏み切ったと。

入団直後からこんな、夏には退団の可能性、みたいな話をしてしまってマルティンには申し訳ない。
カルラス・ペレスを出した結果の緊急補強なので、どうもね・・・
でもバルサ選手になったからには応援しますし、プレゼンテーションの切ない感じや野心的なコメントとか見ると余計に結果を出せることを期待します。

追い風なのは、キケ・セティエンの強い要望で選ばれた選手ということ。出番は与えられるでしょうから、そこでチャンスを活かせるかどうかです。
なにはともあれ、ようこそブライスウェイト。芯の強そうな面構えは好きです。

 

コメント

  1. K より:

    これは悲しい入団会見ですね。
    フロントや会長、SDの言動のために、なんの罪もない現場の人達、バルベルデ、セティエン、ブライスウェイト、デンベレ、コウチーニョなど…に批判的になってしまっていた自分に気づきました。
    リーガ、CL2冠という悲願を、純粋にスポーツ的な価値で全力で目指している彼らをより一層応援したいと思いました。
    何かピタリとハマるきっかけがあれば…