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【マッチレポート】ラ・リーガ第5節 バルサ 1-1 セビージャ

セビージャ強し、バルサの3連勝ならず

前の2試合ほどの崩しはなかったバルサ、拮抗した内容で引き分ける。
今季初失点を喫するも、コウチーニョ弾ですぐさま追い付いた。

バルサと同じく、ラ・リーガで連勝スタートを切ったセビージャをカンプノウに迎えての一戦。厳しいテストになると予想されたとおり、非常にタフで拮抗した試合となり、スコアも両チーム痛み分けのエンパテ(1-1)で終わった。前半8分にルーク・デ・ヨングが先制し、その直後にコウチーニョ弾で追い付く展開。バルサは最後まで勝利を目指したが、コンパクトなセビージャの守備組織を崩すにはあと一歩パンチやインスピレーションが足りなかった。

試合のポイント

主導権はセビージャ:ヨーロッパ王者であり、バイエルンを追い詰めたセビージャはさすがに手強い相手だった。彼らは熟成度やフォームでバルサを上回わっており、多くの時間帯で主導権を握ることが可能だったのだ。ビルドアップで勝っていたのはアンダルシアチーム。ロングボールによるサイドチェンジを繰り返し、8分に手にしたCKから早々に先制点を奪い取っている。ショートCKからのクロスをクンデが頭で落とし、ルーク・デ・ヨングが思い切りよく蹴り込んでの得点だった。



即座に同点コウチーニョ:今季初失点にクーマンバルサがどう反応するかに関心は集まる。その答えはあっという間に訪れた。起点は中盤に下りていたメッシからの、裏へ抜けようとするアルバへと向けロングボール。これをカットしようとしたヘスス・ナバスが懸命に足を伸ばすも当てるのが精一杯で、コウチーニョがこぼれ球をゴールへと突き刺している。一気に4人が走り込んでいたのがすばらしい。

試合巧者:1-1後も、ゲームはロペテギ(ベンチ入り禁止)チームのペースで進んでいく。バルサは序盤相手の圧力に苦しみ、その後は相手のコンパクトな守備ブロックに苦労。バルセロナもハイプレスが効き、攻守の切り替えは速かったが、攻撃が中央中心だったのであまり攻め手はなかった。試合を通じて目立ったのはブスケツデ・ヨングが何度もボールを失ったことだ。引くと見せかけて、隙を見せれば危ない場面を作ってくるセビージャ。右のスソ、左のオカンポス、その後ろに憎い位置取りのラキティッチ。厄介な相手だった。

選手交代後、セビージャの攻勢:後半、試合が動きを見せるのは両陣営による選手交代後だ。61分の両チーム同時の2枚換え。クーマンアンスグリーズマンに代えてペドリトリンカオを送り出し、セビージャはスソオカンポスに代えてムニールエンネシリを入れてきた。攻撃陣を入れ換え、ギアを上げるセビージャ。バルサは我慢の時間帯となる(枠内シュートがなくて助かった)。

最後に盛り返した:終盤のバルセロナはハードワークの疲労か、ガス欠模様だった。しかしながら、最終盤には形勢を逆転し、決勝弾へと近づいた点は評価できる。追加タイムにペナルティエリア内でメッシディエゴ・カルロスに足を踏んづけられた事件、審判やVARによってはPKとなっていただろう。75分には筋肉を傷めた様子のジョルディ・アルバに代わって、これがバルサデビューとなるセルジーニョ・デストが登場。そのまま左ラテラルを務めている。

トピックス

デスト初出場:今週バルサ入団が発表されたセルジーニョ・デスト(19)がさっそくデビューを飾った。約20分間(15分+追加5分)にわたって務めたのは、左ラテラル。本職ではないがアヤックスで担当したことがあり、負傷交代したジョルディ・アルバに代わってプレーした。良い意味での厚かましさがありそうで、期待できるかもしれない。ボールタッチは16回で、11本のパスを全て成功(失敗は2本)。ボール奪取2回。入団間もないデビュー戦としては文句なし。

デスト「バルサでデビューして、この夢だったスタジアムでプレーしたなんて信じられないよ」「僕は右でも左でもプレーできるし、どっちでもいいよ。監督が僕をどちらで必要とするかさ」

コウチーニョ弾:バルサ復帰後、クーマンの4-2-3-1が水に合って活き活きしているフィリペ・コウチーニョ。セビージャ戦でもよくプレーに関与し、スコアを振り出しに戻す貴重なゴールも決めている。ルーク・デ・ヨングに今季初失点をされた直後だっただけに大きく、メッシからアルバへのロングパスに合わせて走った結果の得点だった。

コウチーニョ「複雑でむずかしい試合だった。そうなると分かってたけどね。セビージャは中盤に人が多くて、それが僕らを難しくしてたよ。ハードワークを続けて、いくつかのことを直していかないとね」
「良い仕事をすること、このクラブで大きな事を達成することへの意欲はすごく高いよ」
「あのゴールセレブレーションは、妻が妊娠をしていて、第3子が生まれてくるからなんだ。勝利と共にお祝いをしたかったけれどね」

若手に賭けるクーマン:後半の60分、セビージャ相手に決勝ゴールが欲しい場面の選手交代で、まずペドリトリンカオを送り出したロナルド・クーマン(ファティとグリーズマンがOUT)。アンス・ファティの先発起用と合わせ、オランダ人監督の若手を積極的に使う方針が表れており嬉しい。選択肢がなかったとはいえアラウホデストも使われており、若手が主力に成長すればスカッドの競争力上昇につながるのでその調子でいってほしい。

平均年齢、-4:若手選手が積極起用されることで、チームの平均年齢も下がる。このセビージャ戦の最後の11人では23歳以下が5人いて(アラウホ、デスト、デ・ヨング、トリンカオ、ペドリ)平均年齢は26.09歳。リスボンでバイエルンに蹂躙されたチームは29.54歳だったので、ほぼ4歳若返っている。これで結果も出ることを願う。

クーマンの注意喚起:「両チーム共に、試合終盤は疲労が溜まっていたと思う。私たちはバライードスでの試合があったし、今日の元気さが欠けていたのは恐らくそのためだろう。全選手が良い状態で代表チームから戻ってくることを期待してるよ」
デ・ヨングはボールを過度に失っていた。いつもの彼よりずっと多くね。チームメイトの何人かと同じように、良好ではなかった」





La Liga | Jornada 5
4 de Octubre 2020 – domingo 21:00 h
Camp Nou
:—
FC Barcelona Sevilla FC
1 1
Goles
  De Jong (8)
Coutinho (10)  
Titular
Neto【6】 Bono
Sergi Roberto【6】 Jesus Navas
Araujo【7】 Koundé
Piqué【6】 Diego Carlos
Jordi Alba【6】 Acuña
Busquets【6】 Rakitic
De Jong【6】 Fernando
Coutinho【7】 Jordán
Griezmann【6】 Suso
Ansu Fati【7】 Ocampos
Messi (c)【7】 De Jong
Cambios
Griezmann→
Trincao【6】(61)
Suso→
Munir (61)
Ansu Fati→
Pedri【5】(61)
Ocampos→
En-Nesyri (61)
Coutinho→
Pjanic【5】(75)
Rakitic→
Gudelj (78)
Jordi Alba→
Dest【6】(75)
Jordan→
Oliver Torres (84)
  De Jong→
Carlos Fernández (84)
Entrenadores
Ronald Koeman【6】 Pablo Sanz (asistante)
Arbitro
Jesús Gil Manzano (extremeño)
Tarjetas
Pjanic (77) Gudelj (87)
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
1 0 1

Goles

1 0 1
6 6 12 (5)

Tiros a puerta

13 (1) 6 7
2 2 4

Ocasiones de Gol

2 1 1
4 2 6

Corners

5 2 3
0 0 0

Fueras de juegos

1 0 1
    647

pases

537    
48.4% 61.0% 54.4% Posesion del Balon 45.6% 39.0% 51.6%
4 7 11

Faltas

18 11 7
0 1 1

Tarjetas Amarillas

1 1 0
0 0 0

Tarjetas Rojas

0 0 0
Formación

テル・ステーゲン、ウンティティ、ジュニオル・フィルポ、マテウスが負傷中。ラングレが出場停止。トディボ、ラフィーニャは公式説明なし。
イニャキ、アルナウ、デスト(初招集)、アラニャー、ピアニッチ、デンベレ、ペドリ、トリンカオ、ブライスウェイト、リキ・プッチ、コンラッド、アラウホ、ミンゴがベンチスタート。

先発メンバーは3試合連続で同じメンバーだが、出場停止ラングレのところはアラウホで、ピケが左セントラルに。ジョルディ・アルバはヘスス・ナバスとの対峙でいつもよりも攻め上がる度合いは少なかった。かといって右の頻度がすごく上がることもなく、攻撃は中央が過半数を占めた。
ドブレピボーテがボールを奪われる場面がちらりほらり。

選手交代は2人ずつ、2回。パターンとなってきている。
まず60分に、グリーズマンとアンス・ファティに代えてトリンカオとペドリ。コウチーニョが左サイドに回っている(ペドリがメディアプンタ)。同時に2人交代したセビージャのほうに流れは傾いた。
続いて75分、コウチーニョと怪我のアルバに代わってピアニッチとデスト(デビュー)が登場。セルジが左に回るのではなく、デストがそのまま左に入った。フレンキーがメディアプンタの試みはいまひとつ。

Titular Final
 

2020年10月04日(月)、セビージャ戦翌日のバルセロナスポーツ紙。

MD「ペナルティだった!」

  • ペナルティだった!
  • → ヒル・マンサーノとVARが、追加タイムにおけるディエゴ・カルロスのエリア内でのメッシへの明らかな踏みつけをスルー
  • → ソリッドなセビージャと盛り返したバルサの引き分けを変えていたかもしれないプレー。バルサはコウチーニョが得点し、デストがデビューを飾った
  • 今日はマーケット最終日、バルサの懸案はエリック・ガルシアとデパイの獲得
  • イベルドローラ1部/レアル・マドリー 0-4 バルサ
    痛めつけたクラシコ
    マドリーへのゴレアーダ(もっと大差を付けられた)後、バルサが女子リーグの首位に立つ
  • レバンテ 0-2 レアル・マドリー
    カセミロへの赤を許されたマドリーが首位に立つ

SPORT「楽観的な1ポイント」

  • 楽観的な1ポイント
  • → 勇敢なるバルサはロペテギの戦術プランに屈さず
  • → コウチーニョがルーク・デ・ヨングの先制点に追い付き、トリンカオが勝利を手にした
  • リーガ・イベルドローラ/レアル・マドリー 0-4 バルサ
    最初のクラシコでバルサがマドリーを押しつぶす
  • ラ・リーガ/レバンテ 0-2 レアル・マドリー
    プラグの入らないマドリーを支えるクルトワ

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