LaLiga | jornada 19
スアレスの活躍により一度は逆転に成功するも、終盤で追い付かれ引き分け。
繰り返されるアウェイでの緩いスタートと、逆転してからの油断。
前半はしょっぱい展開だったが、アベラルド新体制となったエスパニョールの諦めない姿勢により、終盤は久々にデルビの熱気が戻る殴り合いとなった。まず前半FKを活かしてエスパニョールが先制に成功すると、バルサは後半アルトゥロ・ビダル登場を機に反撃。しかしバルサはリードを守れず、終了3分前のウ・レイ弾で勝点1を分け合っている。デ・ヨングがキャリア初の退場。
試合のポイント
●勝点3が欲しい両チーム:アベラルド新監督のもと、ホームで白星スタートを切りたかったエスパニョールと、バッチリ勝ってリーガ前半戦を終えたかったバルサと。勝点3を狙った両チームにとって、痛み分けの2020年初戦となった。前半はエスパニョールが上手く試合を進め、1-0で終了。後半はバルサが強さを見せて逆転に成功。そして終盤、デ・ヨングの退場を機に再びペリコが優勢となり、同点で試合を終えている。
●エスパニョールがFKから先制:序盤の15分は、特にこれという出来事なく過ぎていった。統制の取れた守備でエリア前を固めるエスパニョールに対し、圧倒的にボールを保持しながらも効果的な縦パスを入れられないバルサと。ペリコが狙っていたのは、アベラルドが得意とするセットプレーだ。エスパニョールはスタンドがダニ・ハルケに拍手を捧げていた21分のFKを活かし、ダビ・ロペスのヘッド弾でネットを揺らしている。アウェイで先行を許す悪い癖。
●しょぼい前半のバルサ:先制点を手にし、勢いに乗るエスパニョール。一方でバルサの反撃は鈍く、メッシが何本かのシュートを放った以外、危険を生み出すことはできなかった。前半終了間際にはルイス・スアレスが個人技でCBを抜き、右ポストを叩く決定的シュート。ラスト数分間は少し得点の匂いがした。
●ビダル登場、バルサ逆転:流れを変えるべく、バルベルデは後半冒頭から動く決断を下した。ラキティッチに替え、アルトゥロ・ビダルを入れる監督。これが功を奏した。後半開始から間もない50分、相手CBの間に生まれたスペースへとスアレスが飛び込み、ジョルディ・アルバのセンタリングに直接合わせて1-1。年末から好調のスアレスは、このデルビでも動きが非常にキレていた。59分にはそのスアレスのクロスをビダルが頭で押し込み、バルサが逆転に成功する。
●デルビの盛り上がり:ルイス・スアレスの同点弾が決まって以降、試合はデルビらしく白熱したものとなった。そんななか、勉強をしたのがフレンキー・デ・ヨングだった。危険な位置でボールを奪われ、ペリコのカウンターを阻止しようと犯したファールで2枚目のイエローカードを受け退場(75分)。10人となったバルサは、劣勢を強いられていく。
●10人での15分:数的不利に対するバルベルデの対応策は、グリーズマンに替えてセメドを入れ、セルジ・ロベルトを中盤に上げるものだった。メッシとスアレスを前線に残し、1-4-3-2でペリコの攻めをしのぐ案。2トップは守備をしないので、ほぼ1-4-3-0。守ってくれるグリジを残し、メッシを下げる方がこの試合は良かったのではなかろうか。
エスパニョールは途中出場のウ・レイのスピードが効いていた。77分の決定機はネトのパラドンでかろうじて助かったが、87分の場面ではきっちり仕留められて2-2。デルビとしては盛り上がったが、バルサにとっては残念な形での新年スタートとなった。
トピックス
●スアレス ON FIRE:ルイス・スアレスが再び決定的な働きを見せ、1ゴール+1アシストの活躍。スアレスはバルサの最近の10得点のすべてに深く関与しており(4ゴール+6アシスト)、ピリッとしないチームをけん引している。
このデルビでは、もう1-2点を増やすチャンスもあったが、相手GKディエゴ・ロペスやポストに阻まれた。
●ルイス・スアレス「相手スタジアムで試合をひっくり返すという、一番難しいことを僕らはしたんだ。ここでのプレーはいつも難しい。今日は2ポイントを逃した気分だね」「改善点は常にあるさ。結果に関わらずね」「バルサだから、僕らには勝つ義務がある。前半戦が終わったので、改善のために結論を引き出さないといけない」
●冬のカンペオン:エスパニョール戦で勝点1を加えたFCバルセロナが、“冬のカンペオン”としてラ・リーガ前半戦を終えた。レアル・マドリーと勝点40で並んでいるが、得失点差で上回っているバルサが首位をキープした(+26と+24)。
バルサが冬のカンペオンとなった前例は過去23回あり、うち15回で優勝している。
●フレンキーの初退場:試合の66分と75分にイエローカードを受けたフレンキー・デ・ヨングが、キャリア初となる退場を経験した。アヤックス時代はエールディビジで2回、チャンピオンズで2回の警告しか受けていなかったらしい。
●起爆剤ビダル:クリスマス休暇中でネタ不足のメディアを移籍のウワサで賑わせたアルトゥロ・ビダルが、起爆剤となって存在感を示した。湿気た前半だったチームを活性化させるべく、ハーフタイム明けからラキティッチに替わってピッチに立つと、持ち前のダイナミズムをチームに付与。59分にはスアレスのクロスを頭で押し込み、スコアをひっくり返した。
●人気者ピケ:「僕はエスパニョールよりも金持ち」発言などでペリコに嫌われているジェラール・ピケがボールを持つたび、ぴーぴー鳴り響いた指笛のシンフォニー。
●ネトがリーガ初出場:テル・ステーゲンの負傷により、ラ・リーガで初出場したGKネト。
「トレーニングと試合で全力を出すよう努めてる。プレーしたことには満足、でも結果には不満足だよ」「エスパニョールは良い結果が必要だったし、10人の僕らは苦労したね。僕らはバルサだから、退場がカギだったと思わない。重要なのはハードワークを続けていくことだよ」
| RCD Espanyol | FC Barcelona |
| 2 | 2 |
| 4 de Enero 2020 – Sabado 21:00 h RCDE Stadium :33,562 |
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| Goles | |
| David López (23) | |
| Suárez (50) | |
| Arturo Vidal (59) | |
| Wu Lei (88) | |
| Titular | |
| Diego López | 【6】Neto |
| Javi López | 【5】Sergi Roberto |
| Naldo | 【6】Piqué |
| Bernardo | 【5】Lenglet |
| Dídac | 【6】Jordi Alba |
| Marc Rosa | 【5】Busquets |
| David López | 【4】Rakitic |
| Victor Gómez | 【4】De Jong |
| Melendo | 【6】Messi |
| Darder | 【5】Girezmann |
| Calleri | 【8】Suárez |
| Cambios | |
| Victor Gómez→ Vargas (62) |
Rakitic→ 【7】Arturo Vidal (46) |
| David López→ Iturraspe (67) |
Griezmann→ 【5】Semedo (80) |
| Melendo→ Wu Lei (74) |
|
| Entrenadores | |
| Abelardo Fernández | 【5】Ernesto Valverde |
| Arbitro | |
| Del Cerro Grande (madrileño) | |
| Tarjetas | |
| Javi López (35) | De Jong (66) |
| Marc Roca (62) | De Jong (75DA) |
| 名前の次の数字は評価点:平均点【5】 | |
| Estadisticas | ||||||
| 1a | 2a | Total | Total | 2a | 1a | |
| 1 | 1 | 2 |
Goles |
2 | 2 | 0 |
| 2 | 6 | 8 |
Tiros a puerta |
14 | 8 | 6 |
| 1 | 2 | 3 |
Ocasiones de Gol |
6 | 4 | 2 |
| 1 | 3 | 4 |
Corners |
5 | 2 | 3 |
| 1 | 0 | 1 |
Fueras de juegos |
1 | 1 | 0 |
|
pases |
||||||
| 26% | 37% | 31% | Posesion del Balon | 69% | 63% | 74% |
| 8 | 9 | 17 |
Faltas |
11 | 6 | 5 |
| 1 | 1 | 2 |
Tarjetas Amarillas |
0 | 0 | 0 |
| 0 | 0 | 0 |
Tarjetas Rojas |
1 | 1 | 0 |
| Formación | |
|
テル・ステーゲン、アルトゥール、デンベレが負傷欠場。ワゲ、トディボが監督判断で招集外。 負傷したテル・ステーゲンに替わってリーガ初出場のネトが出場した以外は、いつもの先発イレブン。合流間もないメッシとスアレスも普通に起用された。 選手交代は2人。 |
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| Titular | Final |
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2020年1月5日(日)、エスパニョール戦翌日のバルセロナスポーツ紙。試合が特に後半にデルビらしい盛り上がりを見せたところをピックアップ。
MD「純粋なるデルビ」

- ■純粋なるデルビ
- → 信念への褒美を受け取るエスパニョールに対し、2ポイントを取りこぼすバルサ
- → ウ・レイのゴールが、デ・ヨングの退場によって勢いを弱めた首位チームの逆転劇を失敗させる
- ■ヘタフェ 0-3 R.マドリー
プレーよりも得点だったレアルをクルトワが救う
SPORT「デルビが戻ってきた」
- ■デルビが戻ってきた
- → エスパニョールとの震える対決を引き分けたバルサ(首位はキープし、冬のカンペオンとなる)
- → 1ゴール1アシストのスアレスがすばらしい試合をし、ウ・レイがアベラルドにとってのすばらしいデビュー戦を引き分けに持ち込む
- ■ラ・リーガ/ヘタフェ 0-3 R.マドリー
マドリーが快適に大勝






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