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2022年夏の新加入第一弾 フランク・ケシエ入団会見「バルサにNOは言えない」

2022年7月6日(水)、コートジボワール人選手フランク・ケシエのFCバルセロナ入団会見が行われました。セントロカンピスタが示したのは新たなる挑戦に対する野心と、バルサ選手になれたことへの誇りと満足感。母国の英雄であるヤヤ・トゥレのような活躍を見せたいと抱負を語ったケシエです。契約期間は2026年6月までの4年間。契約解除金は5億ユーロとなっています。

言葉少なく、語るのはピッチで

ようこそ、フランク
FCバルセロナ2022/23シーズン最初の獲得選手であるフランク・ケシエの入団プレゼンテーションが6日午後、シウタット・エスポルティーバにて行われました。いつものカンプノウではない理由は、芝生の張り替えに取り掛かっているからだそうです。

明るい青のスーツと白のシャツに身を包んだケシエさんの第一印象は、真面目で実直、でした。どっちかと言うと、無口なタイプなんでしょうか。会見での言葉数は少なく、粛々と儀式をこなした感じです。ピッチでは汗かき仕事を黙々とこなしてくれそう。ケシエは言います。

チャビのような人から電話があれば、嬉しくなるよ。それは仕事が報われたということだからね。世界最高のクラブであるバルサに、NOと言える選手は多くはない。チャビからは僕がチームで重要になるだろうって言われたよ。ポジション?それは彼が決めることさ」「僕は自分のベストが出せるようにハードワークをしていく」

ケシエに求められるのは、マッスルパワーです。変にバルサっぽい選手より、違うタイプの方が逆に期待できる。チャビの要望で獲得したことで、かつてのパウリーニョのような賛否論争もありません。トゥレ・ヤヤの好影響もありそうです。

コートジボワールの先輩トゥレ・ヤヤは、わずか2年間の在籍ながらクレに強いインパクトを残しました。入団にあたって助言ももらったというケシエが、バルサでどのような化学反応を起こすのか楽しみです。「先発はピッチとトレーニングで勝ち取るものだ」
語るのはメディアの前ではなくピッチの中だ、というセントロカンピスタがカンプノウで輝かしい時代を作りますように。

ニックネーム“会長”

フランク・ケシエはお世辞にもメディアティコな選手ではありません。彼に対する関心がそう高くないことに加えて、バルサ界隈がフレンキーデンベレレバンドフスキガビの契約更新といった話題に溢れていることもあって、記者さんたちの質問は同席したジョアン・ラポルタ(会長)、マテウ・アレマニー(フットボルディレクター)に向きがちでした。「ようこそフランク。ところで会長、フレンキーの件ですが・・・」みたいな質問が連発です。なぜだかクリスティアノ・ロナウドに関する質問も二つあった(苦笑)
ごめんねケシエさん、これがバルサなんです。

そんな入団会見において、ほほう、となったのがACミラン時代のニックネーム“会長 El Presidente”についてでした。
「ある日トレーニングに着いた時、僕は会長の駐車スペースに車を停めたんだ。すると警備員がやってきて、場所を変えろって言う。それに嫌だと返したら、それから僕はクラブの新会長になったんだ」
この時はちょっぴり頬が緩んでいたケシエ 笑

ところでSPORTの記事にあったのですが、、、Kessié は一番最後のアクセント記号のある é は発音せず、「ケシー」と読むのだそうで。記者会見では「ケシエ」と呼ばれていました。フランス読みだと「ケッシエー」が近そうなんですよね。
そのうち本人からの希望が出たら、それに合わせようかな。

ちなみに、これまでずっとアレマニーだと思い込んでいた Alemany はほぼ「アレマン」「アラマン」でした。カタルーニャ読みだとアラマニャが正しいのかもしれない。皆、自分が読みたいように読むので統一された発音がないのはいつもの話。ただアレマニーとは誰も呼んでなかったので、これからどうしようと勝手に悩んでます。どうでもいい話でした。

今日はクリステンセン、そして・・・

水曜日のフランク・ケシエに続き、今日木曜はクリステンセンの入団プレゼンテーションを行うバルセロナ。しかしながらその第三弾となると、いつになるのかはまだ見えてこないのがバルサの厳しい現状です。

昨日の記者会見でジョアン・ラポルタは、FFPの1/4ルールから解放されるためには「第二のレバーを動かす必要がある」けれど、それは「第一のレバーを動かすよりも難しい」と説明。とはいえ「7月後半」には実現できるだろうと考えており、目論見通りとなれば、7月下旬から8月上旬にかけて獲得成立ラッシュがあるかもしれません。

つまりチャビはプレシーズンに新戦力をトレーニングすることはほとんで出来ないということで、内定を受けている選手たちも忍耐の夏を過ごさねばならない。8月13日のラ・リーガ開幕戦(対ラヨ)には、ほぼ昨季の面々で臨んでいる可能性も十分あります。
冬にムンディアルが控えている特異なシーズンに、新戦力たちの加入が遅れるのは痛い。選手たちにとってもしんどいでしょう。

それでも他クラブのオファーを断りバルサの条件が整うのを待つ、という選手には感謝と敬意を示したい。バルサの長い夏は続きます。

フレンキー・デジョン残留に関して、一歩踏み込んだラポルタ。
「彼はバルサの選手で、もし必要がないのであれば、彼を売ることはないでしょう。私たちは彼を売りたくはないのです。彼にオファーが届いているのは知っていますが、現時点では、私たちは彼を売りません」

コメント

  1. ゼロ より:

    ケシェはビダルやパウリーニョと同じくフィジカル枠扱いになることが多いですが、実際は彼らと違ってボックスに飛び込んで得点するのではなく、ボックス外で落ち着いてプレーすることが多いですね。

    フリーでこのレベルの選手を取れたのはいい補強だと思います