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フレンキーを「売る気はない」が、減給か移籍かの選択を迫る

選手はどちらかを選べ、と明らかにしたラポルタ会長
フレンキーには契約があるが、残留のためには減給が不可欠とクラブは考える

ドナドナが注目されているフレンキー・デヨングに、ちょっとした新展開が訪れています。彼の去就を訊ねられたFCバルセロナ会長ジョアン・ラポルタが「売る気はない」と発言し、表向きには扉を閉じたのです。それを信じるか信じないかは、あなた次第・・・ 会長は同時に、高額な給与をクラブの現状に合わせるべしとのメッセージも発しています。

「フレンキー残留のために出来ることをする」

FCバルセロナ会長ジョアン・ラポルタは先週6月2日(土)、バルセロナ近郊のリゾート地サガロ S’Agaró で行われたヨハン・クルイフ記念式典に出席しました。
ちなみに会場となった五つ星ホテル Hostal La Gavina de S’Agaróチャールズ・チャップリンやオーソン・ウェルズフランク・シナトラエリザベス・テーラーといった数多くの著名人に愛されたお宿だそうです。Wikipediaより。コスタブラバ(黄金海岸)は一度行ってみたいですが、、庶民にも居心地が良いのだろうか。

おっと話が逸れました。式典にて報道陣に囲まれた我らの会長は、フレンキー売却について次のようにコメントをしています。

フレンキー・デジョンはバルサの選手はバルサの選手で、世界最高の選手の一人と認識されている。彼を欲しがっているクラブが複数あるのは知っているよ。ユナイテッドだけでなくね。しかし私たちに彼を売るつもりはないし、彼からは残りたがっているとの印象を受けている。選手の意見は非常に重要であり、彼はバルサで、バルセロナで気持ちよく暮らしているんだ。フレンキーが残留するために私が出来ることは全てしていくさ」

私たちは彼を売らない、と断言はしていませんし、Yニュースなどで書かれているほどに強い否定の意思を自分は感じられません。また出来ることをしていく、の部分はなぜかクラブ公式サイトの記事では省略されています。
会長はこう付け加えてもいます。

「確かなことは、また別の議論ではあるけれど、何人かの選手たちのサラリー水準は私たち理事会が取り決めたものとは一致していない、ということだ。しかしこれはサラリーの問題でもあり、調整していく必要があるだろう」

これは、バルサに残りたいのであればバルトメウ時代にサインした契約条件を断念し、クラブの現状に合わせるべきである、とのメッセージですよね。

2020年10月に契約更新

フレンキーは2020年10月20日、入団から1年ちょっとでバルサとの契約更新に合意しています。テル・ステーゲンピケラングレらと4人同時に発表がなされたことが話題となりました。

COVID-19によってクラブ財政が悪化し、給与の一部後払い交渉(バトル)が取り沙汰されていた頃の契約更新で、フレンキーはここで給与の後払いを受け入れたと推察されます。その代わりに2026年6月までの期間延長を手にしたと。
30%とされた後払い分が、すでに支払われたのかどうかは分かりません。

プレッシャー

バルサに残りたいのであれば、給与減額を受け入れよ。これはウスマン・デンベレに対して提示された二者択一と同じです。ただ、6月をもって契約関係が終了してしまったデンベレとは異なり、フレンキーには有効な契約がありますから、クラブも無理強いは出来ません。ラポルタは「選手の意見は非常に重要」と認めています。

そこで常套手段として、メディアを通じて圧力を与える方法が取られる。
バルサが彼を売ることに前向きだとする情報を出し続けることで、気持ちを移籍に傾ける作戦に加えて、クラブへの忠誠を試す空気を醸成することで圧力をかけるようにしたと、私のように心が澄んでいない邪推好きは考えるのです。

フレンキーのサラリーが高額なのは確かでしょう。。2019年の入団時、どこかのサイトで推定額を見て、えっそんなにもらうのと驚いたことを思い出す。バルトメウ理事会は、何かと大盤振る舞いをし過ぎでした。

3シーズン在籍して“本来のパフォーマンス”を披露できていない選手(特にセントロカンピスタ)がバルサで開花するのかといえば、判断できる戦術眼もないので分からない。デコやらラキティッチはあっという間に適応しましたからね。。
チャビフレンキーへの評価を強調しつつも、ベルナルド・シルバ加入と引き換えに放出を認めることで火に薪をくべていますし、本心はどうなんですかね。最適な起用法を見つけ出せるのだろうか。

いずれにしてもです、バルセロナで暮らすんだと新居を手にしたばかりの選手を、騒々しくすることで移籍を選ぶように促していくやり方は(いつものことですが)感じの良いものではありません。繰り返しますが「選手の意見は非常に重要」なのです。自分から選ばせるほかない。
そして裏門から去った後、「私たちとしては売りたくはなかったのだが、仕方がなかった」と神妙な顔でコメントする未来。入団時の映像、満面の笑みのバルトメウとのツーショット写真の印象が強いのも、フレンキーの不幸要因の一つです。

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