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夏マーケット終盤戦:もっと補強をしたい、でも登録がまだ未完で悶える

ラテラルとベルナルド・シルバが欲しいが、クンデの登録も完了せず
夏市場は残り10日あまり

“完璧なるスカッド”を作らんとするFCバルセロナの奮闘が続いています。いま躍起になって市場を探し求めているのは、右ラテラル。メディアには補強候補となる選手が日替わりで登場し、あーだこーだと言っているところで、現有戦力でだめなのかと不思議に思う毎日です。一方でクンデの出場登録はまだ完了せず、そのために前線の選手たちを放出しようとしている。確かにタイトルへの希望は蘇っているとはいえ、これで幸せはやってくるのかと懐疑的になったりもします。

主に愚痴です。

さらに両ラテラルを狙う

8月も19日となり、2022年夏マーケットはいよいよ終盤戦に突入です。
FCバルセロナはここまで複数の資産を切り売りし、7億ユーロを超える資金(詳細不明)を入手。そこから移籍金だけでも1億5,000万ユーロ以上を投じ、スカッド強化に取り組んできました。相当なる賭け、相当なる意気込みです。

会長選挙時には透明性を約束していたラポルタだが、ラフィーニャ獲得に際して代理人デコに支払われた手数料に関しては明言を避けている。ちなみにデコはクラブの顧問でもある。また、レバー稼働によって得たお金に関しても、詳細は明らかにされていない。

問題はラ・リーガのFFPによって選手登録が制限されている点で、夏に補強した選手ではまだジュレス・クンデの登録ができていない
5,000万ユーロ以上を注ぎ込んだセントラルをオフィス仕事が原因で使えない、そんな残念な状況を解決するには選手を放出して給与削減(あわよくば売って収入増も)をするしかなく、一刻も早くメンフィス放出、もしくはオーバメヤン換金を成立させたいと急ぐバルセロナです。

オーバを売ってしまって本当に後悔しませんか・・・と思うも他に手はない・・・か。
おかげで(?)アブデには残留の可能性が増えてきましたが。

二人のカピタン(ピケブスケツ)による減給交渉が暗礁に乗り上げているのは、チーム内のあれこれを考えたらむしろ好ましいのではないかとも思ったりします。二人が尊く減給を引き受けてしまうと“非協力者”たちが悪者になりかねず、あえて保留にしたのかもしれない。妄想です。

チャビのスカッド構想

そしてそんな余裕のない状況にも関わらず、ラポルタたちはチャビの要求に応えるべく、まだ両ラテラルとベルナルド・シルバの獲得を目論んでいる。ただ、ラテラル補強の候補に挙がってくる名前が、そこまで必要にも思えない現状。これはチャビのスカッド構想に疑問を抱いてしまいます。。

日替わりで報道される右ラテラルの補強候補たちは、セルジーニョ・デストと入れ替えてでも必要な選手たちなのか。セルジ・ロベルトよりもロナルド・アラウホをラテラルで試し、物足りないから補強で解決しようとするのは適切なのか。
左ラテラルもアレハンドロ・バルデの出場機会をマルコス・アロンソ獲得で潰されそうで不安。とにかく補強で解決。補強。補強。クンデの登録すら出来ていないのに。
セルヒオ・ブスケツの後継もいずれ補強で賄おうとしてるようで(何年同じ話を繰り返しているのか)、そんなバルサを無邪気に愛せるのかと問われれば即答の自信はなくなってきました。地元クレもこれで納得なんでしょうか。

求めるのは即座の勝利。それは解る。無冠にもう耐えられないのも解る。負債だらけの財政を再生するためにはチケット収入・グッズ販売・スポンサー収入の増加が不可欠で、そのためには試合に勝つ必要があり、即効で競争力を上げねばならない理屈も解る。タイトル獲得を錦の御旗に補強へと全力投球。
でもこれで好いのか。ゴージャスな補強を主導してるのがチャビかと思うと余計に複雑です。

カルテラ(財布)よりもカンテラだ、なんて言ってられないんでしょうね。

不足が明らかになったラヨ戦

先週土曜日のラヨ・バジェカノとのラ・リーガ開幕戦は、期待外れの内容・結果に終わりました。まだシーズン初戦とはいえ、試合への準備は敵将イラオラに軍配が上がり、チャビチームは思うようなフットボルをさせてはもらえなかった。ゴール前での不運はあったものの、内と外、前線と中盤の連携などたくさんの不足が明らかとなりました(ぺドリのパスは33本、ガビはわずか12本)。
もし勝っていても、その不足に変わりはありません。

そういった問題を解決していくのが、他の誰でもなくチャビ・エルナンデスです。
現状においては、不安はある。試合中に好まざる状況となった時、それを選手配置の修正なり交代なりで解決していく能力が果たして彼には備わっているのか。バルサモデルを再興させられる指揮官なのか。高すぎる期待値に結果で追いつけるのか。そもそもチャビのスタイルってなんだ。前線に手数少なくボールを届けるスタイル?
ラテラルの補強に固執しているあたりも、個人の資質でどうにかしようと考えているようで喜べません。。今のところは、チャビの求めることなので叶えておけば大丈夫、みたいな雰囲気ですが、、それもいつまでも続かない。
杞憂であることを願います。

なんなんでしょうね、このあまり乗り切れない気分は。カンプノウが開幕戦から8万人以上入ってしまうほどの盛り上がりなので、ぶつぶつ言ってるのが少数派なんでしょう。
シーズンは始まったばかり、楽しんでいかないと。チャビも是非とも楽しんでプレッシャーとお付き合いしていってほしいところです。

コメント

  1. ロンド より:

    選手の質でゴリ押しフットボール!
    今年は意外とマルケスのアトレティックが面白いかもしれません
    B中心に見ようかな

  2. バンバン より:

    今、クラブの品格や評判が悲しいことになってる中、
    頼みのチャビが…ちょっと焦り(急ぎ)すぎな感じですよね。
    黙っててもある程度の結果は見込めるメンツなんで、
    本当にあとは監督のチカラですね。

    左はアンス+メンフィスで入ってもらいたいです。
    メンフィス放出はもったいない。
    点は取れるし上手いしキッカーにもなれる。
    複数ポジ可能で献身的なおしゃれ番長…残ってほしいな。

  3. 通りすがりのクレ より:

    う〜ん、チャビがここまで欲しがるとは…イメージと違って残念で複雑です。。
    強くないと集客できないけど、このクラブはやっぱカンテラ!
    カンテラ上がりの若手の成長を見たいんですよ‼︎
    そう考えるとペップは偉大やなぁ。

  4. ゼロ より:

    私もユウさんと同じく、今のメンツでもっとやれるだろうと思います。

    イラオラ監督率いるラージョやフランクフルトに分析されて為す術もなく負けたのに、自身の戦術を見直さずに選手の質を上げることにこだわってますね。

    明らかにパスが回せない選手配置(ウイングが高い位置でサイドに張り、サイドバックがビルドアップに関与しない)をあえてやってうまくいってないですし、チャビが何をやりたいのか解説陣ですら理解できない状況です。

    チャビの求めることを叶えれば大丈夫という考え方は、試合展開の中で戦術や指示が機能してたか考える機会をなくしてしまい、思考放棄になりそうで怖いですね。

  5. 調べる より:

    バルサは相変わらずですが、レアルのあのタイミングの首切りは絶妙です。レンタル選手やトップチームの選手関係なくこれ以上関わったら厄介のタイミングでペレス会長恐るべしです。ラポルタ会長もできませんかね?。

  6. lamasia より:

    自分はこう理解しています。
    「負債だらけの財政を再生するためにはチケット収入・グッズ販売・スポンサー収入の増加が不可欠で、そのためには試合に勝つ必要があり、即効で競争力を上げねばならない」
    これがクラブの至上命題であり、急場はクラックの力を借りて乗りきり、その中でうまくカンテラを育て、フットボールも立て直していかなくてはいけない、タイトルは即時奪回、内容は3年かけて、くらいで考えている。つまりまだチャビを信じ(むしろ気の毒なミッション)、楽観的に捉えています。
    そして、重要だとおもうのがカンテラ成功の夢を見続ける海外のクレと少し異なって地元のクレがいち早くタイトルを渇望してるのではないかと予想です
    8万人で湧くサポーターはカンテラ重視で4位争いよりも、クラックでタイトル争いを望んでいる可能性は高いですよね