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「ビジャ、キミは決定的となる」

 

ティトからグアッヘへのメッセージ。

現在ニューヨークにて、耳下腺腫瘍の治療を受けているティト・ビラノバ。一部では今週末あたりにもバルセロナへと戻ってくると報じられていた監督ですが、どうやら帰国はもう少し先のことになる模様です。したがってこの日曜日にメスタージャで行われるバレンシア戦も、指揮を執るのはジョルディ・ロウラ第二監督とになります。一方ティトはアメリカへと治療に旅立つ前、ダビド・ビジャへと次のような言葉を送っていたのだとか。「後半戦、チームは必ずやキミの力が必要となるだろう」

 

ベルナベウで出番のなかったビジャ

この水曜日のコパクラシコにおける、クレの不満足ポイントナンバーワンはおそらく、テクニコがダビド・ビジャを起用しなかったことでありましょう。マドリーはデフェンサに欠場者が多発したことによって急造の最終ラインだったうえ、位置取りが高かったことでスペースも豊富。ギャップもところどころで生まれており、ビジャのようなストライカーがそこを突いていけば、チャンスはたくさん作れたのではないかと思わせました。交代枠も1つ余っていたので、余計に不思議です。

あの状況で出番がないのなら、このチームはグアッヘを必要としていないのではないか。冬の移籍はなくなったものの、夏にはきっと彼は出て行くだろう。そういった議論も現れているようですし、まあ当然の流れといえましょう。しかしながら1日付のSPORT紙には、ティト・ビラノバはビジャをバッチリ信頼しているゾ、という記事が掲載されています。それはこんなものです。

 

重要局面での活躍を期待するテクニコ

ニューヨークでの治療に出発する前、ティト・ビラノバはビジャと話し合いの場を持ちました。目的はひとつ。リーガの後半戦では、グアッヘがチームのレギュラー格のひとりになるであろうことを約束するためです。その時ミスターはビジャに対し、前半戦でキミをあまり起用しなかったのは回復に際してあまりリスクを冒したくはなかったのと、イニエスタ&セスクコンビが上手く機能していたからだ、と説明。マドリーに15ポイント差をつけたリーガの後半戦は、確実にビジャの出番が訪れるだろうと説得したのだそうです。

ダビド・ビジャは今シーズンここまで、リーガでは7試合しか先発はないものの5ゴールをあげ、国王杯でも5ゴールを決めています。この少ない出場時間で、チーム得点ランキングはメッシに次ぐ2位なのです。この決定力の高さや実績、経験値を活かさない手はないでしょう。ティト・ビラノバとジョルディ・ロウラは来るべき大一番ではビジャが決定的になると考えていて、そのためには継続してプレーすることが重要。つまりはリーガがフォームを上げるための理想的なコンペティション、となります。チャンピオンズの決戦時にグアッヘに100%でいてもらうため、リーガを活用する感じです。

この記事がどこまで事実なのかは当人たちにしか分からないことですが、先週末のオサスナ戦でレオ・メッシがゴールを決めた際、ビジャがごく自然な感じで祝福の輪に加わっていたのは、なにかが吹っ切れたのかなという印象を与えました。だからといって夏にどうなるのかは知りえないことですが、ここからやったるぞ、と彼が闘志を燃やしているのは確かなはず。グアッヘの時が訪れると信じ、応援したいと思います。

 

ティトの復帰は、経過次第

一方、バルサ監督ティト・ビラノバの復帰予定ですが、まだ具体的な日取りなどは分かっていません。レアル・ソシエダ戦後にニューヨークへと出発した際には、おそらくは今週末のバレンシア戦ではミスターはベンチに座っているだろうと言われていました。しかし実際に彼の地で治療を受けてみて、全体的な治療プランを短縮するため、ここは少しがっつりと治しておきましょうか、というところのようです。

現在ティトは家族と共にニューヨークに滞在中です。今回の訪米は10日間となり、バルセロナへと一時帰宅してチームの指揮を執り、再びアメリカへと戻る計画だったところを予定変更。ずっとニューヨークで治療を受け、現地のドクターたちが良しと判断するまで滞在は続く模様です。

幸いコパでの戦いも一段落し、バルサのミッドウィークでの試合は2月20日(水)のチャンピオンズ1/8ミラン戦までありません。日曜日のバレンシア戦は厳しい相手ですが、その次はヘタフェ(カンプノウ)とグラナダ。指揮官が病で不在の5試合でも4勝1分の成績を残しているチームですので、それらの試合もきっちり任務を遂行してくれるのは間違いないです。ティトもきっと、安心して治療を受けていることでしょう。

 

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