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ティト「トリプレッテは考えていない」

 

目の前の試合をひとつずつ勝っていくのみ。

さて本日(16日)はコパでのマラガ戦です。対戦相手は週末と同じながら、別のコンペティションでの別のスタジアム(今回はカンプノウ)での対戦。3日前のリーガ対決は参考になるでしょうが、また異なったメンバーが登場しての、違ったスペクタクルが展開されると予想されます。この試合も指揮を執るのはティト・ビラノバ。公式な発表がないので彼の健康状態については想像するしかないですが、仕事ぶりだけ見ていれば、病気なんて抱えていない人のようです。

 

マラガとの対決はチャンピオンズと同じ

火曜日のトレーニング終了後、シウター・デ・エスポルティーバに行われた前日会見へとふつうに出席したティトは、ごく短期間でバルサとマラガが3回対戦することに関して、このような見解を述べています。「どちらのチームも複数のコンペティションを戦うための十分なメンバーを擁しているし、プレースタイルを調整してくることはないだろう。ペジェグリーニ監督のチームのスタイルはいつも大きくは変わらない。リーガであっても、コパであってもね。そして私たちは幸いなことに、出番の少ない選手たちがリーガで多くのポイントを稼ぐ手助けをしてくれている。この勝点は先発11人で得たものではなく、全員で得たものだ。明日起用する11人も高いレベルを備えているだろうし、ラ・レアルのスタジアム(アノエタ)でもそれは同じだろう。日曜日にプレーした選手たちだけではなく、全ての選手を私はとても信頼しているんだ」

マラガは今季常に4位あたりをキープしており、それゆえにミスターはこの試合が「チャンピオンズと同じ」だと表現。ライバルとなるマラガについても、「多くの長所があり、実力はすでに証明されている。2試合の対決では、良くないことが少しあるだけでも、状況はかなり厳しくなるんだ」と警戒しています。

そして。「全ての試合が重要な意味を持っている。フォームを保つための一番の方法は、全試合が重要であると考えることなんだ。ある試合を100%で、次の試合を80%で行くと言ってはならない。求められるのは勝つためにピッチに立ち、ポイント差をさらに拡大することを目指すこと。リーガはまだ半分残っていて、レアル・マドリーには後半戦の全試合を勝つ力がある。先はまだまだ長いんだ。チャンピオンズやコパでもかなり消耗するしね」

前日の会見でジェラール・ピケは、”このチームは褒められるのに慣れていて、どう対処すべきか知っている”という旨の発言をしています。それに関してのビラノバの意見もまた同じでした。「彼らが称賛を受けるのは今に始まったことではないし、それとどう付き合っていくのかを彼らはもう分かっている。私に関しては、私はここで成長し、(自分たちへの)意見がどう変わっていったかを知っているよ」

今ではもうかなり静かになりましたが、シーズン当初は守備が不安定だと先行きを不安視されたりもしました。「シーズン序盤はいつも、より苦労するものだと私は言ったよ。バルサは通常、最初の数節でポイントを取りこぼす。それはプレーが少しずつ改善していく上での普通のプロセスなんだ」

 

「逆の立場なら、自分はここにいないだろう」

レアル・マドリー方面に関しては、先日またもやディ・マリアが審判批判を行い、火曜日のバレンシア戦では奇遇といいますか、ジャッジの恩恵を受けての勝利となりました。まあそれはさておき、判定に関する白組のコメントについて訊ねられたティトは、こんなふうに返答をしています。「私たちの勝ち方については、疑問視する声はないと思う。私たちの手にした勝点に関して、疑う言葉を私は一つも聞いたことはない。ディ・マリアの発言?私は彼がさほど真剣ではないという感覚を受けている。彼は半分笑いながらそれを言っていたよ」

バルサ監督はまた、バルサがもし首位から18ポイント離されていたら?という質問も受けていまして、彼の答えはこうでした。「もしそうなら、私は今ここで質問に答えてはいないだろう」。とっくにクビになっていてもおかしくはない状況だね、というわけです。

 

バルデスは残留を望んでいる

親友のペップ・グアルディオラは先週、監督復帰宣言を行いました。その後は彼の将来に関するニュースを見かけない日はないという状態でして、プレミアリーグだ、バイエルンだとメディアは連日賑やかです。「疲れが取れ、パワーがみなぎっていると彼が感じ、監督に復帰するというのは最高のニュースだよ。フットボル界は、世界最高の監督がチームを率いることを必要としている。彼ならどこを率いようとタイトルを獲得するだろう。自由に仕事を任せられるクラブへと彼は行くだろうからね」

ここ数日、様々なメディアで絶賛されているのがブスケツとセスクのパフォーマンスです。「私は彼らがまだ、最高レベルへと達してはいないと思いたいんだ。彼らはとても若いからね。すばらしい成長ぶりを見せているとはいえ、彼らがもっと良くなっていけると私は期待してるよ」

「セスクは試合のたびにチームメイトたちとの連係がよくなってるね。このチームにはプレーを理解している選手が数多く揃っていて、いつ攻撃し、いつ守る必要があるかを知っている。その良い例がブスケツだよ。私たちから評価されていると、彼が感じなければならない。私のなかでは、彼は世界最高のピボーテだよ」

一方でここ最近、去就が注目(心配)されているビクトル・バルデスに関しましては、ミスターは楽観的な見解を示しました。「(現チームが獲得した)3つのチャンピオンズにおいて、彼は主役のひとりだった。すでに言ったように、彼はバルサが手にすることのできる最高のポルテーロなんだ。私は彼が残留を希望していると思うし、バルサも彼が残ることを望んでいる。彼が他のリーグを経験したいと思うのは論理的なことだよ。けれどもそれは、38歳や42歳になってからも可能だからね」

曇り空がずっと晴れないといった様子のダビド・ビジャに関しては。「彼は大きな怪我から戻ってきた選手。かなり回復した時期もあったので、出場時間を増やしていたんだ。ただスパルタク戦以降は違和感を抱えることになり、それが彼の前進を少し遅らせた。そして今もまたそうなっている状況なんだ。ただそれらの違和感はどちらも、彼の怪我とはなんの関係もないものだよ。彼はいずれ、私たちにとって重要な存在となるだろう」

今後のタイトル争いに関しては夢の膨らむバルセロニズモですが、その点においてもティトは慎重でありました。「トリプレッテのことは考えてない。トーナメント戦は些細なことでも敗退する可能性があるからね。私は目の前の試合をひとつずつこなしていくことを優先したいんだ」。ディティールで勝負が決まる例としてミスターは、2年前のガナーズ戦を挙げました。「私たちがロンドンでチャンピオンズを制した年、バルデスが1対1を止めなければ、私たちは敗退していたかもしれないんだ」

 

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