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ぷち情報集(3/30)

 

水曜にサンシーロでのミラン戦が終わったかと思えば、土曜日にはカンプノウでのアスレチック戦。まさにこれぞザ・ハードスケジュールというやつですが、実際に欧州各地を移動して、大プレッシャーの中で負けられない戦いをこなしていく選手たちの気力・体力には感服するばかりです。なんのオチもない、単なる管理人の雑感です、すみません^^;

 

◇インテレッロでの練習

土曜日に難敵アスレチックと戦わなければならないバルサにとって、今回オジャマ虫となったのがゼネストです。ゼネラルストライキ、つまりはスペイン全国で一斉にワーッとやってしまうストライキなのですが、2年前の火山灰といい、チャンピオンズ・ノックアウトステージでのミラノ遠征にはなにかとこういった不都合が付いて回る感じ。ペップチームは交通の混乱を避けるべく、今回は最初から金曜日の帰郷日程にしていました。

よってバルサはミラノ滞在となった木曜、インテル・ミラノさんのご好意に預かり、”ジャチント・ファケッティ”スポーツセンター(インテレッロ)にてトレーニングを行っています。ひょっとしたらサインなどをもらうチャンスかも、という個人的予測はかるく外れ、およそ600人のバルセロニスタがこの施設へと集合。グラウンドのフェンス越しにバルサクラックたちの練習を眺めています。SPORT紙によると当初は非公開になる予定だったそうなのですが、結局ファンは入れることになった模様。フルオープンといって差し支えない状態です。

そういえば、かつてバルサがカンプノウ横のラ・マシアグラウンドで練習をしていた頃はこんな感じでしたし、いつもの静かな練習風景を見慣れていると、なんとなく選手たちも落ち着かない感じに見えてくる。グアルディオラが騒音をシャットアウトできるシウター・エスポルティーバへとトレーニング場を移したのも、非常に頷けます。

ペップチームは金曜の早い時間にミラノを発ち、バルセロナに到着次第、解散することなくカンプノウでトレーニングを行います。木曜にドイツでシャルケと戦ったアスレチックもハードですが、バルサもなかなかの慌しさ。

 

◇ミラノでの自由時間

前述の練習後、ペップチームは一度宿泊先のホテルへと戻り、昼食をとっています。そして21時のみんな揃っての夕食までは、自由時間となりました。

ミラノでの自由時間となれば、やはり外せないのはショッピングです。グループステージでのミラノ訪問時と同じように、選手たちはミラノ中心街にあるお気に入りのショップへと繰り出したそうでして、運よくクラックたちと出くわしたファンはサインやら写真にありつけました。ペップに遭遇した人とか、羨ましすぎる。ちなみにメッシがランチだかなんだかに訪れたのはおそらく、ミラノ中央駅前のビットル・ピサニ通りにあるレストラン Shatush QORです。

 

◇レオ・メッシ駅

五輪開催に伴い、ロンドン市内にある361のメトロ駅に過去の著名オリンピック王者たちの名前が冠せられることになったそうです。その中のひとつ、パディントン駅に付けられたサブネームが、”レオ・メッシ”駅。2008年フットボル金メダルチームであるアルゼンチンからはその他、ハビエル・マスチェラーノ(マリルボーン駅)も選ばれています。その他バルサ絡みでは、ペップの親友で現外交部長のマネル・エスティアルテ(1996年アトランタ、水球)駅や、サムエル・エトー(2000年シドニー)駅があります。

ちなみに日本人ではやはり柔道勢が中心で、ヤスヒロ・ヤマシタ駅、タダヒロ・ノムラ駅、リョウコ・タムラ駅、イサオ・オカノ駅、そしてマサト・ウチシバ駅(切ない)など。重量挙げのヨシノブ・ミヤケ駅、レスリングのオサム・ワタナベ駅もありました。あるいは他にもあるかもしれないので、よければ探してみてください(Olympic Legends Map)。

 

◇アレクシスの野望

チリ・プロフェッショナル・フットボール協会が発刊した雑誌”Futbol+”のなかで、アレクシス・サンチェスが次のような野望を語っているそうです。サンちゃん曰く、「僕は世界最高の選手として現役を引退したいんや。そしてチリの名前もさらに高めたいと思う」。つまり、ペレやマラドーナ、クライフ、そして同僚のメッシといったレベルにまで到達するのが、彼の目標となります。

アレクシス(23)はつづけます。「これは人生の挑戦やし、一番重要なのは自分がまだなにも成していないことに気づき、そして努力し続けていくことなんや。僕は静かな気持ちで引退して、そして自分が上手くやったのか、あかんかったのかを振り返ることになるやろう」

バルセロナへとたどり着く道のりは簡単ではなかった、とアレクシスは言います。「それはメンタリティ次第やし、チリ選手は時としてメンタルが弱いんや。時々自分が全てをやったと思うことがあるけど、僕はまだなんにもやってないし、だから僕は自分のやっていることに満足はしない。チリ人選手はすごく優秀やけど、メンタリティが不足してるんや」。アレクシス伝説、楽しみにしてます。

 

◇アドリアーノ、OK

ペップチームの怪我人状況についても少し。現在のバルサトップチームにはアビダル(病欠)、アドリアーノ、フォンタス、アフェライ、ビジャ(怪我)ら5人の欠場選手がいるわけですが、どうやらこのうちの2人が近々現場に復帰することになりそうです。

まずひとりめが、ハムストリングスの肉離れから回復中のアドリアーノ。週末のアスレチック戦にはまだ間に合わないとのことですが、来週火曜日のミラン戦までにはどうやら出場許可が下りる見込み。対ロッソネロにはサンシーロのようにカピタン・プジーが起用されそうな気はしますが、なんにせよ戦力の復帰はありがたいことです。

そしてもうひとり、ミラン戦の前後に出場許可が出そうだというのがイブラヒム・アフェライ。イビが戻ってくることになれば、サイドアタッカーはアレクシス、ペドロ、クエンカ、テージョと、実に多彩な顔ぶれとなります。

また脛骨の骨折から鋭意回復中のダビド・ビジャが、そろそろランニングを開始できるようになるそうです。現在は淀みなく歩ける状態となっていて、数日中にも走れるのではないか、とSPORT紙は伝えています。

 

◇エヂミルソン 「今のバルサがあるのはロニーのおかげ」

バルサの神父ことホセ・エヂミルソンが、カンプノウ時代でのレオ・メッシとの思い出を、とあるインタビューで次のように語っています。「僕が彼と一緒にプレーしたのは、彼がトップチームに上がってきた頃やね。練習で見たときから、彼が他とは違うことは判ったよ。クオリティの高さ、エリアへの飛び出し、スピード、ボールキープで彼は抜きん出ていたんや。時間とともに彼は招集を受けるようになり、デビュー間もなく初ゴールも決めた。でも僕が彼をすごいと思うのは、彼がいつも人として変わらへんことや。他の選手と違って、彼は論争を起こさず、常に思慮深い。プロの世界ではそれがすごく大事なことなんや」

エヂさんはつづけます。「レオが偉大な選手になる、ひとつの時代を築くってことはみんな分かってたよ。あの頃はロナウジーニョが驚異的な輝きを放っていて、彼がバルサを去ってから、レオがロニーの主役の座を引き継ぎ始めた。2007年からのメッシのプレー、ゴール、タイトルはすごいね」

エヂミルソンがいた頃のバルサと今のバルサはどちらがベストか?その質問に彼はこう答えました。「時代が違うよ。僕のいた頃のバルサは、今のチームのベースやったんや。チャビやイニエスタ、バルデスやプジョルやね。技術的な違いでは、僕たちのチームの方がよりダイレクトやった。ロナウジーニョはボールを受けると、エリア前に入っていってた。今のバルサはメッシが侵入して行くけど、同時にポゼッションもするし、それがこのバルサの違いやってみんな考えてるよ」

暗黒時代からの復活期にプレーしたエヂさんたち。それには今とは違う大変さがあったようです。「僕の時代はプレッシャーがすごかったんや。何故ならバルサはそれまで、チャンピオンズは92年の1回しか優勝してなかったからね。1999年から2004年までバルサはリーガ優勝から見放されてた。僕が入団したときは、それはもうタイトルへのプレッシャーがすごかったよ。僕らはリーガかチャンピオンズを優勝せなあかんかった。今のクラブの目標は、チャンピオンズの優勝回数でマドリーに並ぶことやと思う」

バルサは今、ひとつの黄金時代を迎えています。そしてそれがあるのはロナウジーニョの功績だとエヂミルソンは言います。「彼はバルサ史における、特別に並外れた選手やったんや。ロナウジーニョは絶頂期にやってきて、全てを勝ち取り、そしてバルサの歴史を変えた。今日のバルサがあるのは、80%はロニーのおかげやと思う。ミランでは残念なことに、バルセロナでのレベルを維持することができへんかったね」

 

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