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ぷち情報集(4/06)

 

チャンピオンズ、ヨーロッパリーグともに4強が確定し、その8チームのうちの5つをスペイン勢が占めたことで、特に首都系メディアがわいわいやっている今日この頃。カタルーニャのバルサメディアはチャンピオンズやマドリーの話題で楽しみながらも、サラゴサとのリーガに向けて気合を注入し始めている感じです。17位チームとの試合に金曜日から集中しているのは、バルサ周辺の雰囲気がとてもいい証といえましょう。

 

◇オリオル・ロメウ 「チェルシーはバルサに勝てる」

バルサがチャンピオンズで次に対戦するチェルシーには、昨年夏までバルサBでプレーしていたオリオル・ロメウ(20)が在籍しています。こういう巡り合せもあるものだね、としみじみ感じるところなのですが、今ではブルーズの一員である彼はEFE通信社の取材に対して、こんなふうに語っています。「僕らは2009年にすでに、バルセロナに勝てるってことを証明してるんだ」

たしかに勝負は拮抗したものになり、両チームの明暗を分けたのは、土壇場でのイニエスタッソでありました。元バルサのセントロカンピスタはまた、”我が家”との対戦をこう語っています。「僕にとっても、チームにとっても特別な試合になるだろう。僕は幸運にもバルサの人間だったし、それによって少しは楽しみも多いけれど、チャンピオンズの準決勝はどんな選手にとっても特別なもので、バルセロナのようなチームが相手なら尚のことだよ」

彼を高く評価するアンドレ・ビラス-ボアスによってチェルシーへと引き抜かれたとき、数ヵ月後にまさか自分がチャンピオンズ準決勝でバルサと顔を合わせることになるとは思っていなかった、とロメウは言います。「僕はフットボル選手として成長するためにチェルシーへ行った。より良い選手になることを僕は求めていたんだ。チャンピオンズのセミファイナルへ行くことじゃなく、試合でプレーするためにね。一歩ずつ前進したいと僕は思ってる」

その恩人ともいえるビラス-ボアスはチームをクビになり、現指揮官のロベルト・ディ・マッテオは前任者ほどには彼に出番を与えてはくれません。「今はちょっと苦労しているところだよ。でもロッカールームでは心地よくやっているし、トレーニングも同じさ。出番がくれば良いプレーをやれると思うし、それが重要なんだ。落ち着いて準備をして、チャンスを待つよ」

EFE通信社の記事は、バルセロナに関するロメウの分析で終わっています。「バルセロナの選手たちは、もう何年もスペクタクルなレベルを維持してる。彼らは野心や勝利への願望を失っていないし、それが彼らの良いところなんだ。たしかにバルセロナはすごいレベルにある。でも僕たちが彼らに勝つことも出来ると思う」

 

◇未だに届く、脅迫メール

バルサ対チェルシーではこれまでに沢山のエピソードが生まれましたが、そのなかには残念なものも幾つかありました。イニエスタッソが炸裂した2009年のチャンピオンズ準決勝では、審判の判定にブルーズは数々の批判を展開。英国ザ・ガーディアン紙によれば、あの試合の主審だったノルウェー人トム・ヘニング・オブレドさんの元には未だにチェルシーサポーターから脅迫メールが届くというのです。

ブルーズが怒っていた(いる)のは、あのゲームでバルサはペナルティとなっていたはずのファールを少なくとも4つ犯していただろう!という点です。オブレド主審へは試合終了後に幾つもの脅迫メールが送られるようになり、3年が経過した今ですら「年に3~4通、チェルシーファンからメールが届く」といいますから、その執念たるや恐るべしです。オブレド氏は言います。「気持ち好いものではないけれど、さほど本気という内容でもないよ。家族への影響はない。メールのことは知らせてないから、家族はそのことを特に知らないんだ」。彼には4人の子供たちがいるそうです。

チェルシー対バルサをジャッジしたその翌年の2010年5月、オブレドさんは国際審判を引退し、今はノルウェーの国内リーグで審判を続けています。例の試合については、たしかに幾つかのミスがあった、と彼は語っています。「後で振り返れば、他の判断をするべきだった場面が幾つかあった。私はあの経験から多くを学んだんだ。どんな審判にも、良い試合や悪い試合があるものさ」

極限の試合では、好むと好まざるに係わらず、いろんなことが発生します。バルセロニスタとしても功績にいちゃもんを付けられるのは楽しいことではありませんし、願わくば次のチェルシー戦が、すっきりした形での決着となりますように。なんであれ、勝負が180分で付くということを忘れている人たちが多い。都合の悪い90分間の方は、大抵は忘れ去られるのであります。

 

◇カッサーノ 「バルサは無敵」

昨年の10月に先天性の心臓疾患で手術を行い、リハビリを続けていたアントニオ・カッサーノに先日、プレー復帰の許可が下りました。それ自体が最高にすばらしいニュースなのですが、クレにとって嬉しいのは、元マドリ選手の彼が強すぎることで風当たりの強いバルサに対し、”Studio Sport”のインタビューでこう弁護してくれていることです。

「カンプノウでバルサに勝つのは難しいとモウリーニョが言ってる?そりゃそうさ。何故なら彼らは他のチームよりも強いんだからね。映画に出演したい登場人物が、ストーリーを作り出してるんだよ。バルサは無敵なんだ。火山が噴火して、彼らに40時間のバス移動をさせなければ、バルサには勝てない」

2年前のモウインテルの勝利も、エイヤフィヤトラヨークトル火山が火山灰を撒き散らしてくれたおかげだ、というわけです。手術の前には「死ぬかと怖かったし、プレーに戻れないだろうと思っていた。でも今は、あと少しでピッチに戻れそうだ」というカッサーノは、回復中にマドリーやバルサの選手からたくさんの励ましを受けたと言います。「イニエスタが電話をくれたんだ。選手としてではなく、人間として多くの人たちが自分を心配してくれていると分かった」。また対戦する機会がありましたら、その時はいい対決をしましょうぞ。

 

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