チャンピオンズ準決勝のライバルが決定しました。ミュンヘン行きの切符を賭けてバルサと激突するのは、チェルシー。昨年までバルサにいたオリオル・ロメウや、かつての天敵トーレス、獲得のウワサのあったマタやランパーほか、過去の対戦歴なども含めて因縁浅からぬチームですので、試合前にはわいわいと盛り上がれることでしょう。ご近所のポルトガル遠征も好いかと思っていましたが、チェルシー上等。好勝負とバルサの勝ち抜け(一番重要)を大いに期待であります。
◇ペップはその時・・・
伝え聞くところではどうやら、昨夜のスタンフォード・ブリッジではなかなかにスリリングなゲームが展開されたようなのですが、次なるライバル候補たちの熱戦を我らのペップ・グアルディオラがじっとテレビで見つめていた・・・・かというと実はそうではありません。仕事魔で知られるペップですが、昨日は相手チームの分析ではなく、家族サービスを選択。クリスティナ夫人と連れ立って、ロメア劇場へと演劇鑑賞に出かけています。ランブラス通りから少し入ったところにある、1世紀以上の歴史のある小劇場です。
ちょっとした時間を利用して、グアルディオラが観劇に行ったという話はシーズンに何度か聞きます。このあたりもインテリでスマートな彼のイメージによく合っているね、と無条件に思うあなたはペップマニア。
◇ピケはヘタフェ戦で復帰か
火曜日のミラン戦でのワーストニュースは、相変わらずぶりをまたも証明したイブラ発言ではなく、74分にピッチを去ることになったジェラール・ピケの負傷です。試合後のクラブ発表によれば、痛めているのは左太ももの大腿二頭筋で、症状はスペイン語で una sobrecarga。直訳すると”重荷、負荷”となり、英語ならばオーバーロードとなります。使い痛み(関西弁?)ってところなんでしょうか。幸いだったのはその前に”単なる”という連体詞がついていることで、つまりは軽傷ということです。微かな違和感を覚えたので、即座に交代を求めたのがあの場面でした。
よってしばらくの後にワカ旦那にプレー許可が下りるのは間違いないのですが、さすがに土曜日のサラゴサ戦は欠場となる見込み。この数日間でしっかりと治し、来週火曜のヘタフェ戦(カンプノウ)には間に合うだろうとの見方が有力です。サラゴサ戦はプジーとマスチェのセントラルコンビと思われますが、ムニエサあたりの大抜擢はないかなぁ。
◇ムニエサが契約延長
さてそのマルク・ムニエサですが、昨日はめでたく契約延長(~2013年6月)のサイン式が行われました。2011年に署名した彼の契約書には”自動延長条項”なるものが付いていて、両者に不満がなければ、自動的に契約期間が1年延長されることになっていました。もちろんバルサに若き才能を放出する考えはないので、ムニエサがオートマチックにサインを行ったということです。そしてカタランDFは来季より、正式にトップチームのメンバーとなります。
ムニエサは現在20歳で、バルサ加入は2002年。トップデビューは2009年5月23日のオサスナ戦でした。50分にシルビーニョに代わってピッチに立ち、81分にルビノス・ペレス主審(マドリー協会)によって一発退場にさせられた、あの試合。マンチェスターとのローマ決戦直前の壮行試合なのに、このジャッジによってカンプノウには白ハンカチの花が咲き、口笛の大合唱。抗議したペップが3分後に退席処分となったというアレですね。なにはともあれ、おめでとうマルク。これからどうぞ末永くヨロシク。
◇黄金のビジャ
サン・ジョルディの日を前に、黄金のダビド・ビジャが表紙となった本がバルセロナの書店に並ぶことになるようです。これはバルセロナのスポーツジャーナリストたちが中心となって、8年前から毎年この時期に発行されているチャリティ本。今回の収益金はサン・ジョアン・デウ小児病院へと寄付されることになっています。
このサン・ジョアン・デウ病院は毎年3,000人の子供たちが入院している病院だそうで、収益金の具体的な使途は慢性小児患者たち用のプレイルームの建設補助。子供たちが少しでもくつろげるような空間作りに使われます。ということで、今月中旬あたりにバルセロナへ行かれる方は、よければこの黄金のビジャを買われてはいかがでしょう。グアッヘは表紙写真のほか、序文も執筆しているそうです。
ちなみに昨年はアンドレス・イニエスタがこのキャンペーンのパトロンとなり、67,030ユーロが別の団体へと寄付されています。
◇メッシが”TIME 100″候補に
バルサ公式では紹介されていますが、その他では意外とまだ取り上げられていないので紹介しておきますと、我らのギガクラック、リオネル・メッシが米国の有名雑誌TIMEによる”2012年の世界に最も影響力のある100人”、いわゆる”TIME 100″の候補200人にノミネートをされています。
このTIMEはアメリカンな雑誌ですから、その編集部なり有識者が選出する”TIME 100″は当然彼らの判断基準によって選ばれまして、スポーツ選手でノミネートを受けるとしても米国でメジャーなテニスのロジャー・フェデラーやノバク・ジョコビッチ、ラファ・ナダル、陸上のウサイン・ボルトあたりが主流となります。つまりはフットボリスタであるところのレオがノミネートを受けるのは、かなりの快挙。ネット投票で1位になれば”TIME 100″に入れるそうなので、クレとしてささやかな一票を投じることにいたしましょう(投票ページはこちら)。これを書いている現在、メッシの”YES”数は10番目となっています。
ちなみにワカ旦那の彼女シャキーラもノミネートされてますので、友人と恋人が”世界で最も影響力のある200人”であるジェラールは、ある意味なかなかにスゴイんだな。
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