テル・ステーゲンのおかげでどうにか引き分けたチャンピオンズ初戦
選手起用法はこれからに期待が持てそうではある
FCバルセロナの2019/20チャンピオンズ初戦、対ボルシア・ドルトムントは0-0のエンパテで終了しました。1997年から続いている、チャンピオンズ第1戦での無敗記録は今回も継続となりましたが、アウェーでの勝利が遠いのもまた変わらずで。難関イドゥナ・パルクにつき、どうにか引き分けたのは朗報なんですけれど。
敵地で勝てない
今季のバルセロナは、アウェーで勝てない流れが続いています。
ラ・リーガではサン・マメスで敗れ(1-0)、エル・サダルでは引き分け(2-2)。チャンピオンズでもその傾向は変わらず、イドゥナ・パルクで負けなかったのは聖テル・ステーゲンのパラドンのおかげです。
この3つのスタジアムはどれも厄介な場所なんですが。
カンプノウではマニータ快勝が続いているので(ベティスとバレンシアにどちらも5-2)、アウェー戦での勝利を安定して得られるようになることがバルベルデチームの当面の宿題。でも結果だけだとダメなのが監督3年目の難しさです。
2015年9月から続いているルイス・スアレスのチャンピオンズ・アウェー無得点は、さらに延長。
メッシが今季初出場
バルセロナの朗報は、レオ・メッシがついに試合に戻ってきたことです。
8月5日にプレシーズン最初のトレーニングで右ふくらはぎを傷めたカピタンは、このシグナル・イドゥナ・パルクが今季の初出場。予想どおりにベンチで試合展開を見守った後、60分にアンス・ファティと交代でピッチに立っています。
メッシが投入された時間帯はドルトムントの攻勢が続き、バルサは自陣に押し込まれっぱなしでした。残り30分での投入は、おそらく予定していたとおりだったでしょう。
メッシが入ると個人能力でボールを前に進めてくれるものの、連携がまだまだ未完成で守備ブロックを崩すには及ばず。速い展開でバルサ守備陣の弱点を突くドイツチームの勢いを止めることはできず、チャンピオンズで勝ち進むのは今季も難しそうだという感想です。
内容では負け試合だったので、メッシの復帰試合、それもチャンピオンズで負けなかったことを前向きに評価するとしましょう。テル・ステーゲン様々。
バルベルデ3年目の変化に期待したい
望んだような内容や結果ではなかったものの、エルネスト・バルベルデの選手起用は、中長期的には好ましいものだったと思います。
レオ・メッシがベンチスタートのチャンピオンズ敵地戦だからといって 4-4-2などにせず、トリデンテの一角にアンス・ファティを抜てきし(16歳のカンテラーノはバルサの最年少チャンピオンズデビュー記録を更新)、インテリオールにもフレンキー・デ・ヨングとアルトゥールを先発起用した。
この舞台で16歳を先発させるのは重荷となり、最初はカルラス・ペレスで良かったかとも思いますが・・・(特に右サイドでは仕事をさせてもらえなかった)
以前のバルベルデであれば、こういうタフな試合ではイバン・ラキティッチとアルトゥロ・ビダルを使っていたので、そこをボールプレーヤーに賭けたのはバルサ哲学に合う変化として歓迎したいです。
あとはバルベルデにバルサらしいワンタッチパス交換やリズム変化による崩しを仕込むことができるのかとか、外部のプレッシャーが厳しくなってくる場合でも、昨季後半のような結果重視路線に走らないかどうか・・・
シーズン前半は忍耐強く応援していくべきですかね。
コメント
勝ち点を持ち帰れたのならひとまず良かったです。
現時点でメッシ依存ではないものの、肝心のメッシが出場した場合の戦術が存在しないようですね。
本当に時間との戦いになりそうです。