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アレクシス「トコピジャの人たちはもうこれ以上待てない」

 

生まれ故郷トコピジャへの支援を求めたサンチェスと、それを支える同僚たち。

アレクシス・サンチェスの故郷トコピジャは2007年11月14日、大きな揺れに襲われました。M7.7の地震で、チリ政府の発表によれば2名が死亡、100名以上が負傷。2010年のチリ大地震(M8.8)に比べれば規模は小さいですし、日本語での検索にもあまり引っかからないのですが、震源地に最も近かったトコピジャの町は建物の多くが崩れるなど、大きな被害に遭っています。

それから5年と9ヶ月。いっこうに進まぬ復興に、トコピジャの人々はチリ政府から見棄てられたような感覚を抱いているそうです。なんでも大げさではなく、彼らの町は公共施設も住居も被災当時からほとんどなにも改善されていないらしく。そしてトコピジャーノたちはその状況に業を煮やし、この数日、SNSなどで支援を求めるメッセージを流し始めました。そこで自分も力になろうと思ったのが、古里をこよなく愛し、これまでも出来る支援を続けてきたアレクシス・サンチェスです。

アレクシスは自らのフェイスブックページにて再建と医療の専門家がトコピジャには必要だと語り、それに賛同したバルサの同僚たちが次々とツイッターにて、サンちゃんメッセージの引用文を発信しています。これまでのところ、ピント、バルトラ、セスク、ダニ・アルベス、ペドロ、イニエスタらがその力強い助っ人たちです。

 

多くの人たちはいまだ家がない

そしてSPORT紙に対して、アレクシスはこう説明しています。「もうずっと前から、僕らは支援を待っているんだ。トコピジャの人たちは、もうこれ以上待てない。もし大きな病気にかかったら、2時間かけて専門医のところへ行かなければならないし、小児医も婦人科医もいない。地震によって学校は崩れ、多くの人は家を失ってるしね。あれからずいぶん時間は経ったけれど、支援はまだ届いていないよ

たくさんの人たちがまだ眠るための家もないんだ。小さな子供たちを抱えた母親たちに家がない姿を見るのは、とても悲しいよ。人々の言葉がすぐに聞き届けられ、問題が早急に解決することを期待してる

(追記)
ウェブ版SPORTの編集長ジョゼップ・カプデビラさんのツイートによると、アレクシスとバルサ選手たちのこの働きかけにより、チリの首都サンチアゴのジャーナリストたちがトコピジャの現状を伝えるために現地へと向かうらしく。まだまだ先は長いでしょうが、とりあえずは一歩前進であります。

 

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