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タタチームのルール変更

 

チームの規則を修正する模様。

エルチェ戦にきっちり勝利し(4-0)、良いかたちで2014年を開始したタタチーム。各方面に気を配り、困難なバルサ監督なる仕事を実によくこなしていると感じるヘラルド・マルティーノ監督ですが、昨年の監督就任以降彼が導入していたチームのルールに変更がある、という記事が数日前のMUNDO DEPORTIVO(MD)紙にありましたので紹介してみましょう。

 

選手の自主性に委ねたマルティーノ

監督にはそれぞれの流儀があり、多かれ少なかれ、自らのルールを率いるチームに適応させます。ペップ・グアルディオラが監督となった際には、“トレーニング開始1時間前にはロッカールームに到着しておくべし。送れたものは罰金”というようなルールが導入され、メディアもそれをちょこちょこと報じていました。ペップの右腕だったティト・ビラノバ時代も、それらは継続されていたようです。

一方でエル・タタさんはより選手の自主性に委ねるタイプで、遅刻といった類の“軽め”の違反に対する罰金はなくし、重大な違反にのみ罰を科しているのだとか。ロッカールームへの出勤時間も、トレーニング開始15分前までに到着していれば良しとされています。

また、遠征で前日泊をした場合、ペップ~ティト時代には全員揃っての朝食が義務付けられていたそうなのですが、マルティーノはこれを自主的な参加へと変更。義務としなくてもプロフェッショナルはちゃんと朝食を取るよね、というようにしたわけです。実際、ほとんどの選手たちは自主的に朝の食事会に出続けているといいます。

 

以前のルールに戻すことに

しかし!朝食への参加が義務ではなくなったことで、前夜の食事が終われば試合当日の昼食まで顔を出さない選手もちらほらと現れたのも現実のようで。おそらくはテレビを見たりスマホをいじったりして夜更かしし、朝食の時間はベッドで夢を見ているのでありましょう。ホテルでの時間の過ごし方は選手たちの自由とはいえ、太陽が高く上がるまで眠っているより、しっかりと朝食を取るのがエリート選手として好ましいのは間違いないです。

ということで、エル・タタさんはスタッフたちと話し合い、彼がやって来る前のルールへと戻すことがベターだとの結論に達しました。つまりは遅刻にも罰金が課せられることになり、トレーニング開始1時間前にはロッカールームにいなければならなくなり、遠征時にはみんなで朝食を取るように戻ったのです。マルティーノのスタッフにはティト時代のメンバーもたくさんいますから、彼らの意見が採用されたのでしょう。選手たちのプロ精神を信頼するにせよ、一定のルールがあった方が、シーズンの重要時期に緊張感を保つ上で役立つであろう、との判断もあったようです。

(※ヘタフェ戦前の会見でマルティーノ監督は「規則の変更はない」「罰金もない」と報道を否定しています)

 

団結を求めた新年のスピーチ

そしてその翌日(4日)のMD紙電子版は、この日の午前にマルティーノ監督による新年のスピーチがあったと伝えています。本来は南米の選手たちが戻ってくる2日(木)に行う予定だったというのですが、ダニ・アルベスやカルラス・プジョルが体調不良で欠席となったため、土曜日に行ったこのミーティング。全員を揃えてミスターが選手たちに伝えたのは、みんなで一致団結して目標達成(=タイトル獲得)のために全力を尽くそうとのメッセージでした。

7月の突然のバルサ監督就任から5ヶ月少しを経て、選手たちやクラブのことを深く理解していったマルティーノ。彼は選手たちに監督として手応えを得ていることを伝え、ここから本当のタタ時代が始まると語ったのだそうです。

MD紙曰く、そのミスターの言葉にチームは“自分たちがこれまでどおりに仕事に集中し、勝手なプレーをしなければ、この監督はタイトルをもたらしてくれる”との感想を持ったのだとか。いずれにせよ、これからが真のタタバルサってのは興味を刺激します。春のチーム状態がとても楽しみなり。

 

 

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