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チアゴ「自分のスタイルは変えない」

 

エラーをしたことでプレーを変えるつもりも必要もない、とセントロカンピスタ。

水曜日のマラガ戦で先制点を奪われるきっかけとなるエラーを犯し、戦犯とはいかないまでも、「今後は気をつけてね!」とクレから注意を受けたチアゴ・アルカンタラ。チームも結果として勝利を逃したわけですし、翌日は責任を感じ、萎んでいても不思議ではありません。しかし木曜日のトレーニング終了後の選手会見に登場したのは、他ならぬチアゴでした。兄カンタラは言います。

「同じ石に躓こうとは誰だって思わないよ。エラーは修正していきたいと思う。ただ僕は、自分のフットボルをすることでここまでたどり着いたんだ。だからナニかによって、そのスタイルを変える必要はない。これからも僕は同じようにプレーを続けていくよ。このプレーで自分は世界最高のチームに来たんだ」

「僕たちには確立されたプレースタイルがあって、そのスタイルを信じている。あのプレーは確かにエラーだったし、今回は僕の番だったんだということで、そこから学び取っていかなければならない。でも僕はあのプレーをたくさんの試合でやってきたわけだし、瞬時の判断でワンタッチでボールをコントロールをしようとするんだから、正しい選択をすることもあればそうでないこともあるさ」

同時にチアゴは、そのエラー仲間であるホセ・マヌエル・ピントの危険なパスに関しては、コントロールを損なった自分が悪いというふうにフォローしています。「彼のしたプレーをポルテーロはすべきで、彼はそれを完璧にやったんだ。あれはプレーにおける一つのシチュエーション。僕たちには確立されたスタイルがあるわけで、立ち向かい、そのスタイルを継続していかなければならない。なんであれページをめくり、レアル・ソシエダ戦に集中しないとね」

その”気にしてない感じ”が逆に小気味いいチアゴですが、彼がエラーを全く気にしていないかというと、決してそうではありません。「チームは良い試合をしよう、ミスをできるだけ減らそうとしているわけで、自分自身のことよりもチームメイトたちの行う仕事や犠牲に対して心が痛むよ。試合の間中、何度も頭の中を巡っていたんだ」

チアゴはまた、決定機を外したことで批判の対象となっているアレクシス・サンチェスのことも擁護しています。「その批判はちょっとおかしすぎるよ。だって先週には2ゴールをあげている彼を、今は疑ってるんだからね。アレクシスは練習で人一倍よく走って奮闘し、試合ではエリアからエリアへとスプリントをして攻守に頑張ってる。彼を咎めることなんてできないよ」

 

ペップのバイエルン監督就任

この会見でチアゴは、ペップ・グアルディオラのバイエルン・ミュンヘン次期監督就任の件についても訊ねられていまして、それはもう良い知らせだと語っています。「彼が現場に戻ってくるなんて、すばらしく最高のニュースだよ。彼はバルサで歴史を作ったし、フットボルに大きく寄与した。バイエルンでもいい仕事ができるさ」

ちなみにペップがバイエルンへとバルサから選手を引き抜くかも、という問いに関しましては、自分はドイツへ行く気はないと明快に否定しています。「僕?僕はバルサの人間だし、世界最高のクラブでプレーをしてるんだ。よそへ行くことは考えてないよ」

冒頭でも書きましたように、チアゴは手痛いエラーを犯したその翌日に会見室に現れています。”旬のひと”を会見当番として送り込むのはよくあることとはいえ、今回チアゴを登場させたクラブはなかなかエグイ^^と思いました。しかし実際は、マラガ戦の直後、クラブへとこの日の会見に出て話をしたいと申し出たのは、チアゴ自身だったのだそうです。それらをふまえて見ると、上記のコメントも、「自分への自信は日ごとに大きくなっているし、良い具合に前に進めていると思う」という言葉も、また別の味わいがありますな。

 

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