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ティト「もし負けるなら、こんな負けが好い」

 

自分たちのスタイルを通した末の負けなら、仕方なし。

ティトバルサが、セルティック・パークにて今シーズンの公式戦2敗目を喫しました。かつてモウリーニョのインテルがペップチームを破り、さらに去年のチェルシーが道を示した、守って守ってカウンター+リードできれば更にカメ、の戦術。セルティックのような体格でバルサを一回り上回るチームにそれを90分間遂行されると実にきついわけで、今後もバルサはこういうチームと戦術を苦手とするのは間違いないのですが、だからといってバルセロナらしさを失ってまで結果を求めに行くかというと、それは違う。我らのミスターのその意見に賛成です。

 

このバルサのフットボルが好き

堅守と速攻を誇るチームを、バルサは苦手とします。チーム構成上、ロングボールとハイボールにはどうしても弱い。でもそれに対抗するために、バルサ流に適応しないノッポさんを呼んできても使えないわけで、結局は自分たちの道を突き詰めていくしかバルサに明日はないのです。それで勝てる日もあれば、今回のようにコケる日もある。スポーツなんだから、いつも勝てるわけじゃなし。セルティックに敗れた後の会見で、ティト・ビラノバはこう言いました。「長身の選手を獲得すれば、たぶんセットプレーからの失点は減るだろう。けれども私たちのプレーが、そう良くはなくなるのも明らかだ。私はこの小さな選手たちのフットボルを、ベンチから楽しむのが好きなんだ」

ミスターはそしてこう付け加えています。「ケイタの退団とアビダルの病気によって、私たちは高さを失った。彼らはその点において、チームをとても助けてくれていたよ」

チビッ子チームによるパスフットボルをミスターが好きだというなら、それでOK。私たちクレも(きっと多くは)ティトと好みを共有していますし、チビッ子なりの解決策を探っていけばいいという話になります。「私たちはとてもよくゲームを読んでいたよ。セルティックが空中戦に非常に強く、彼らの選択肢を増やすプレーは避けなければならないことも判っていた。実際、試合を通じて彼らは2回しかコーナーを蹴っていないんだ。けれども彼らは、そのうちの1回を活用したね」

セルティック戦に勝利するために、求められることは余すところなく実行した。よって選手たちを叱る要素はなく、むしろ逆だとティトは言います。「私たちはすばらしい試合をしたよ。良質なフットボルをし、まるで自分たちのカサであるかのようにプレーし、彼らを自陣へと押し込んだ。そして最後まで自分たちのプレーにこだわり続けたんだ。それが私たちのするべきプレー方法であるし、だから私はこの敗北から、同じようにプレーを続けるべきだという結論を導き出したよ」

「 私たちは勝つためにやるべきことをやった。あとは相手の手柄なんだ。私たちはピッチを大きく開き、勝つために十分なチャンスも作り出した。今日のようなことは今回が初めてではないし、最後でもないだろう。私は負けるのは好きじゃない。けれどももし負けるのであれば、こういう負け方の方がいいね」

とはいえ、もちろん改善していくべきポイントは幾つかあるわけでして、そのうちの一つが「あとちょっとばかりの決定力」です。「私たちには先制するチャンスが何度かあったし、決まっていれば相手はもっと開かざるを得なくなり、こちらは自分たちのプレーをするためのスペースを手にできたんだ。それに私たちは2回ポストに阻まれ、数多くのチャンスも外した。ただチームのプレーに言うことはないし、選手たちは試合を通じて好いプレーをしていたよ」

セルティックが先制した場面で、ワンヤマに対応(そして完敗)したのがジョルディ・アルバだった点に関しては。「もう少し選手配置が良ければ、失点は防げたかもしれない。私たちの背が低いからということで、安易に言い訳するつもりはない」

 

ただまあ残念だったのは、グループステージの第4節にして1位を確定させ、残り2試合をお手続きとするチャンスを逃した点です。「私はこれが重要な試合だと言っていたけれど、グループ首位の座が完全に自分たち次第だというのは、とても幸運なことだよ。そのための試合が、私たちには2つあるんだ。どちらかに勝利すれば、グループの首位になれる」。終わったものは仕方なし。前向きに行きましょう!

そして。「勝利をモノにしたセルティックを称えなければならない。それに彼らのポルテーロもね。セルティック・パークのファンも信じられないほどすばらしかった。忘れられない壮観さだったよ」

 

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