バルサが勝ち、スパルタクが勝たなければ、1位通過が確定する。
FCバルセロナは今夜、グラスゴーにて大事な試合をプレーします。前日会見でのティト･ビラノバ曰く、「2012年の残り試合の中で、おそらくは一番重要な試合」。このゲームに懸かっているのはタイトル、あるいはチャンピオンズでの生き残りではなく、グループGでの目標＝首位通過をサクッと決められるかどうか、つまりは今後の戦いをぐんと楽に出来るかどうかの3ポイントであります。セルティック･パークを陥落することが出来れば、ティトチームは少なくとも1/8ファイナルへの勝ち抜けが決まります。是非とも勝って、余裕を手にしたいところです。
グループGの状況
ここまでのグループリーグ3試合を全勝しているバルサは、今日勝てば勝点が12になります。その場合、今日からの残り3試合でそれに到達できる可能性があるのはスパルタク･モスクワ（現在3ポイント）だけとなるのですが、もし彼らが今夜リスボンで引き分け以下だった場合は、どうやっても12ポイントには届かない。よってバルサがセルティックに勝ち、ダ･ルスでスパルタクが勝てなかった場合、ティトチームのグループG首位が早くも確定します。
もし今夜エメリチームがベンフィカに勝っても、バルサは次節モスクワでの”直接対決”にてロシアチームに負けなければ、1位は確保できます。いずれにせよセルティック･パークで3ポイントを獲得しておくことが、今後しばらく戦力をリーガ戦線へと集中させるうえで非常～～に重要となる。その意味でのティトによる「年内で最も重要な試合」発言であります。
ティト「今年残っている中で一番重要な試合」
セルティック･パークでの公式トレーニング前に行われたUEFA記者会見において、ティト･ビラノバはまず次のメッセージを選手たち（＋外野）へと向けて送りました。「このセルティック戦は年内に残っている試合の中で、最も重要な試合だよ。ここで勝つことで私たちのグループリーグ勝ち抜けが決まるし、ベンフィカ対スパルタクの結果如何によっては、1位も確定するからね。そうなれば私たちは何人かの選手を休ませることができ、かつバルサBの選手をプレーさせられるんだ」
とはいえ、その結果を手にするためには、もうひと頑張り（しかもかなりタフな）が必要となるでしょう。「バルサのプレースタイルは相手チームを後方へと引かせ、エリア周辺を固めさせる。彼らはプレーをしたがらないんだ。とはいえ各チームは自分たちの好きなようにプランを練ればいい。（カンプノウでの）イダも決して平穏ではなかった。相手にダメージを食らわされるかもしれない、と常に考えていたよ」
そして。「セルティックはセットプレーが危険で、カウンターも危険だ。私たちは土壇場まで、勝負を決めることができなかった。今回彼らがどうプレーしてくるのかは私には分からない。分かっているのは彼らが地元ファンの前でプレーをするということだ。カンプノウでは非常に守備的だったと言われていたけれど、私たちはかなり苦しめられた。まあ、彼らがどう出てくるのかは、私には分からないということさ。セルティック･パーク？私がここへ来るのは初めてだけれど、雰囲気がすばらしいというのは聞いている。選手たちにとってはモチベーションの点でプラスになると思う」
一番のナゾはピケ
この記者会見でもう一つ大きなテーマとなったのは、月曜日に医療部からプレー許可を受けたジェラール･ピケについてでした。「彼には先発となる可能性もあるけれど、今日のトレーニング状態を見て、感触はどういうものなのか、彼とも話し合わなければならない。いずれにしても彼は長期間試合に出ていなかったわけで、見積もりは正しくする必要があるんだ。急いでプレーに戻れば、筋肉に問題が発生する危険性もあるしね。それに、これはジェラールに限ったことではないけれど、一般的に背の高い選手の方が、低い選手よりはフォームを掴むのに時間がかかるものだ」
また、今季はイレギュラーなパフォーマンスとなっているダニ･アルベスに関しては、ティトは心配ないとの見解を示しました。「ダニはこの数年間、私たちにとって非常に重要な選手だった。今シーズン出番が減っているのは、怪我によってプレーができなかったからだ。プレーに復帰した時はトレーニング回数は少なかったものの、とても良いプレーをしていたよ。それに彼のトレーニングでの様子は、数年前のダニを思い出させるんだ。ベストのレベルに戻ってやるぞ、という彼の意気込みを私は感じている」
さてそのジェラール･ピケですが、彼がセルティック･パークで先発に復帰すると読むメディアも多い中で、そうはならないかもと思わせる情報もあります。それは試合会場での前日練習のラストを、ピケが個別トレーニングで終えた、というカタルーニャ･ラジオ発の情報です。バルサ公式サイトにはただ、「ピケは通常どおりに練習を行った」とだけ書いてあるので、実際のところは分かりません。もしジェリがチーム練習を最後まで出来なかったとするなら、セルティック戦はベンチスタートとなる可能性はずっと高まります。
先週末にアドリアーノが負傷し、ブスケツが出場停止となることで、もしピケが間に合わないのであれば、セントラルはマスチェラーノ＆バルトラでまず間違いないでしょう。バルサ公式サイトで紹介されている過去のセルティック･パーク戦のダイジェストを見ると、バルサは毎回スコットランドチームのヘディングでゴールを奪われています。その危険な空中戦をいかに回避するか、クロスを上げさせる局面をいかにして作らせないかが、言うまでもないですがポイントです。攻撃面では、セスク･ファブレガスさんに期待！大きなお土産を持ってバルセロナへと帰ろう！バモス！
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