選手たちと理事会の関係を巡る議論を終わらせたい監督
カンプノウでのバルサは強いが、インテルから得点するのは難しいと警句
さて、インテル・デ・ミランをカンプノウに迎えてのチャンピオンズ第2節です。F組の今後を左右する重要な一戦。バルセロニズモはこの対戦に完全集中・・・ かというとそうでもなく、ジェラール・ピケの発言を巡りロッカールームと理事会の緊張関係が議論されている、ざわざわした雰囲気です。
バルセロニズモが雑音にまみれているのは、いつものことではありますが。雑音をくべ燃料として走る機関車か、と思うこともあります。
そういうクラブなので、大事な試合の前には「さあみんな、試合に集中しましょうね」とのメッセージを発しなければならない。今回はエルネスト・バルベルデがその役割を担っています。
「私たち全員が同じ方向へと向かって進まないといけない。明日の試合は重要性が高く、横道に逸れていてはいけないんだ」
「目の前の試合に集中するのが重要」
このインテル戦の前日会見でバルベルデは「私たちエントレナドール(監督)は多くのことを管理していかなければならない。選手、外部のプレッシャー、メディア、それに契約者との義務などだ」と語り、火が小さなうちに消火するのも自分の職務だとの考えを示しています。
特に重要な一戦を前にしている今、語られるべきはフットボールに関して。それ以外のロッカールームと理事会の関係についての議論なんてのは、さっさと終止符を打たれるに越したことはありません。
てことで消火を試みるバルサ監督です。
「私たちにとって重要なのは、目の前のこと(試合)に集中することだ。ラ・リーガやチャンピオンズといった、多くを要求されるものが私たちにはあるからね。私たちは同じ道を進んでいくようにしないといけない。何もないところから議論が発生するのが私たちのクラブだ、というのは周知されている。重要なのは論争が外部からやって来ること。内部からではなくてね」
今回はピケの発言が波紋を広げましたから、そのあたりの選手への注意喚起も込められていそうです。
重要なのは論争が外部からやって来ること。内部からではなくてね
今年のインテルは別のチーム
試合に関しては、アントニオ・コンテの監督就任によって手強くなったインテルをバルベルデは大いに警戒しています。セリエAでここまで6戦全勝(得点13、失点2)の成績は十分に迫力がありますし、カンプノウだからといって安心できない。
バルベルデは「昨年の対戦は一部しか役に立たない。別のインテルになっているからね。監督の特徴が強く出ていて、過去2シーズンのチェルシーのようだよ。彼らはソリッドで、得点するのが難しいチームだ」と警戒しています。
そしてバルサはカンプノウで強い、ことにチャンピオンズでは2013年から無敗を続けていますが、本命云々についてはチングリは評価しようとはしていません。
「視点は人ぞれぞれ。私たちがカサ(ホーム)でプレーするであるとか、チャンピオンズでの私たちはカサで信頼できるとかね。私は誰が本命かは知らない。興味もないんだ。本命と考えられたからといって勝点はもらえないし、私たちが知っているのはバルサには勝利が義務であり、私たちが勝ちたいということだよ」
「チャンピオンズはいつも、誰もにとって良い瞬間に訪れるものだし、立ち向かっていかなければならないものだ。チャンピオンズをプレーできるのは幸運なこと。インテルはイタリアで全勝中、素晴しいフォームでくるけれど、チャンピオンズの初戦はカサでスラビア相手に引き分けている」
バルサが入ったグループFは、第1節の2試合がどちらもエンパテ。バルセロナはドルトムントで0-0、インテルは地元でスラビアと1-1の引き分けでした。この第2節で勝ったチームが、グループステージ突破に向けまず一歩優位になる。カンプノウで試合をするバルサはなんとしても勝点3を確保したいところです。
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