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バルトメウ「誰かがバルサを傷つけたがっている」

補強プランに変更はない、とバルサ会長。

18歳未満の選手の移籍と登録に際して違反行為があったとし、FIFAの懲罰委員会がFCバルセロナに対して2つの移籍期間(2014年夏と 2015年冬)の選手獲得を禁止したことに対し、バルサのジョゼップ・マリア・バルトメウ会長が3日、緊急記者会見を開きました。そこで彼が表したのは、 制裁への不快感でした。「私たちは憤慨している。私たちは重大なる不公平の犠牲者だ。FIFAは私たちのエッセンス(真髄)であり、FIFA自身が称賛し てきたモデルを罰している」。そして会長はクラブがFIFAへと処分停止を求めると共に、それが認められない場合はスポーツ仲裁裁判所(TAS)へと上訴 する考えを示しています。

バルサモデルを認めたのはFIFA

FIFAは今回の件ではバルサだけでなく、2009年から2013年にかけて16歳未満のEU選手と18歳未満の外国人選手の登録を認めたスペイン フットボル連盟(RFEF)に対しても罰金を科しています。よってFIFAへの控訴はRFEFと手を取り合って行っていくとのこと。連盟には白い人たちも おりますゆえ、順調に事が運ぶかはごにょごにょごにょ・・・。FIFAのブラッター会長は2006年から白いクラブの名誉ソシオごにょごにょご にょ・・・。

バルトメウ会長は言います。「未成年者の保護において、バルサはFIFAの哲学に完全に同意している。違法行為 に対する戦いを、私たちはずっと支持していくだろう。バルサはラ・マシアという育成センターを有しており、世界中のクラブの手本とされている。それゆえ に、サンドロ・ロセイ(前)会長はFIFAへと、18歳未満の選手が私たちの育成センターへと加入できるような例外条項を求める手紙を送ったんだ」

FIFAは私たちが物事をきちんと行っていること、私たちが選手の育成に気を配っていること、そしてそれが選手たちの母国では不可能だったであろうことも知っている

ここまでの経緯に関しては、バルトメウはこう説明します。「懲罰委員会は2013年11月28日、私たちへの処分を決めている。そしてFIFAから から選手たちの情報を要求されたのが11日後の12月9日。処分内容は今週水曜まで伝えられなかった。何故か?私たちにはその理由は分からない」

FIFAのジョセフ・ブラッター会長と直接話をしたのかどうかについては、この会見の時点では「彼はここ数日コスタリカに行っているので話せていない」と語ったバルトメウさん。しかし事務局長のジェローム・バルケ氏とは話しをしたといい、「彼は処分が過ぎると考えており、幾分驚いた様子だった。彼もまた通達が遅れた理由を知りたがっている。彼らの法律部門と話をしたいと私に言っていた」とのこと。ちなみにこのバルケ事務局長は3月、自身のネーム入りの白いユニを持ってフロレンティノ・ペレスと記念撮影しているゾ!とMUNDO DEPORTIVO紙は訴えています。

来季の補強プランは変更しない

FIFAからの制裁が実行されるとなれば、バルサは今夏の補強活動を行うことができません。許されるのはレンタル選手たち(ボージャン、ラフィーニャ、デウロフェウ)の復帰のみ。対象はトップチームだけでなく、全てのカテゴリーにて新選手の加入が禁じられます。それを受け、テル・シュテーゲンの代理人であるゲルト・フォム・ブルッフ氏は「現時点でテル・シュテーゲンのバルサ移籍は消えた。この夏の移籍は不可能だ」とコメントしているわけですが、バルトメウ会長はあくまでも強気で、バルサファンは心配することなかれとのメッセージを発しました。

「トップチームやバルサB、フットボルバッセの全ての選手たち、そして彼らの親御さんたちはこの状況を心配していることと思う。けれども私たちはスポーツ政策を変更するつもりはないし、来シーズンのプランニングを変えるつもりはない。すでに発表しているとおり、少なくともポルテーロを1人とセントラルを1人獲得する

ラ・マシアには手を触れない

バルサのアイデンティティであるカンテラーノを育成するラ・マシアも、今までのように継続させていくとバルトメウ会長は強調します。「私たちのエッセンスである育成モデルを放棄することもない。ラ・マシアに手は触れない。それがクラブのソシオに対して私たちが伝えたいメッセージだ。FIFAの罰に対して、私たちは最後まで戦っていくだろう

そして会長は現在のラ・マシアには18カ国からスポーツ選手たちが集まっていて、「その全員が教育や医療のサポートを受けている。先進の育成センターによる利益を受けている」と説明。「バルサは一切悪事を働いてはいない。私たちが行ってきたのは、世界中からタレントを探し、スポーツマンとして人間として育てることだけだ。私たちと居ることを両親が許可していない子供は、ラ・マシアには1人として存在していないんだ」と正当性を主張しました。

そのモデルを称えてきたのはFIFA自身だったじゃないか、というのもバルサ会長の意見です。「育成センターの優秀さは、FIFA自身が何度も称賛している。数年前、バロンデオロの表彰台を独占したのはカンテラの3選手たちだ」

そして。「カタルーニャだけで、15,000人の外国人選手がプレーしている。彼らが合法的にプレーできるよう登録したのは連盟だ。連盟から登録を 取り消された選手はプレーを止めているけれど、私たちの元でトレーニングを続けている。私たちはいつも、カタルーニャ連盟から受けた指示を全うしてきた。 関与している9選手は私たちに、ここに残って規則で定められた年齢になるのを待ちたいと言ってるよ」

今回、バルトメウ会長が強調したのは、バルサには正当性があり、自分たちは犠牲者であることです。しかし1年前からFIFAに注意を受けていたのは事実のようですし、理事会もそれを知っていたわけです。違反は知っていて、ラ・マシアは例外にしてくれと求めただけだったなら良くない。1年間の補強禁止は厳しすぎるにせよ、罰を受けるのは仕方ないでしょう(罰金が妥当?)。FIFAが咎めているのはバルサモデルではなく、違反でありますし。まあバルサだけでなく、同じ事をしているクラブがあるなら等しく罰して頂きたいとは思いますが。

バルサを狙う“黒い手”

この会見でのもう一つの大きなテーマが、バルサに対して何者かが暗躍しているという、いわゆる“黒い手”に関してでした。少し前に遡ってのドーピン グ疑惑やら、レオ・メッシの脱税疑惑、ネイマールの契約騒動など、バルサでは毎年のようにピッチ外での騒ぎが勃発する。怪しい匂いをぷんぷんさせながら も、ほとんど追及を受けないクラブとは対照的です。これに対しバルトメウ会長は、やられっぱなしでは済まさないとの考えを示しています。

「ここ数年、外部からバルサにダメージを与えようと試みている人間の存在に私たちは気付いている。それについては現在調査中だ。何者かがバルサに危害を加えたがっていると考えさせる証拠を私たちは幾つか手にしている。それが証明されたなら、私たちはその人物、あるいは人物たちを告発するだろう

会長はまた、「私たちは世界最高のクラブであり、おそらくは私たちのすることが全て気に入らない誰かがいるんだろう。事を明らかにするべく、私たち は戦っていく。最終的には全てが分かるよ」とコメント。背後にはレアル・マドリーがいると思うか?との直接的な質問には、「誰が関与しているのかは言えな いし、今調査中だ。けれども書類には名前は挙がっている」と答えています。

バルセロナはいつも存在しない亡霊を見てうなされている、とニヤニヤするマドリーメディアを一番悔しがらせるのはやはり、バルサのタイトル獲得でしょう。選手たちがナニクソ根性を燃焼させ、ピッチ上で高らかに笑うことを心より願います。それによって更なる攻撃が加えられるかもしれないですけど!

 

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