チームのパフォーマンスには納得の監督。
地元でのイダ(第1戦)を1-1のエンパテ。第一目標としていた勝利も、その次に重視していた完封もならなかった。守護神クルトワを筆頭に強固な守備を誇るアトレチコ・マドリーに対してこの結果は、バルサにとって有利とはいえません。しかしながら試合終了後の記者会見でヘラルド・マルティーノ監督が示したのは、ジエゴに交通事故的ゴラッソを叩き込まれてからの選手たちのリアクションでした。「チームが示したプレーを非常に誇りに感じている。この道を進み続けることが、成功への可能性を広げるだろう。バルサにはあと数点入っているだけの値打ちがあったし、選手たちのプレーは私を安心させるものだった。私たちは激しさを90分間保ち続けることができた」
意気消沈する理由は見当たらない
勝利を逃したことにチームが意気消沈しているか、との問いに対しては、「それはない。あるのは自分たちがトライしたことへの満足感だよ。落ち込む理由は、私には見当たらない。ブエルタ(第2戦)がどうなるかはさておき、今夜のパフォーマンスには私もバルサファンも満足すべきだろうと思うんだ。1ゴールを決めれば、勝ち抜けられるわけだしね」との見解を語る監督。「バルサには勝つ可能性が多くあった、勝ちが相応しかった」と言う彼は、準決勝進出への道は、そう遠く険しすぎるものではないとも強調しています。
「勝負は今もイーブンだよ。今夜の結果によって私たちは若干不利になったけれども、チームの働きは私を落ち着かせるに十分なものだったし、次もこのようなプレーができれば、私たちが勝ち抜ける可能性は大きいだろう」
それゆえにアトレチコに勝利できると選手たちを信頼しているタタさんは、「今夜のプレーは激しく連続性があり、とても良かった。こういうプレーをチームがした時は、私は満足して帰途につくだけだよ」と頬を緩めているのですが、バルサがここ7年連続でチャンピオンズ4強となっていることを知る彼は、「もし準決勝へと勝ち進めなければ、私にとっては失敗にあたる」ともコメント。8年連続セミファイナルをバルサ監督として当然の課題としています。
前半のクアトロフゴネス、後半のトリデンテ
試合展開に関しては、「先制点を奪われてから、チームのプレーは良くなった。後半はボールがよく回っていたし、奥行きもあった。シュートもエリアへの飛び出しもあった」「アトレチコにスペースを与えず、彼らの手にしたチャンスは(ピントからの)ボール出しが悪かった時の1回と、ミドルレンジによるゴールだけだった」と分析。そのジエゴのゴールは、「叫びたくなった。ゴラッソだったね」とのことです。
バルサが特に良くなったのは、セスクに代えてアレクシスを入れてからでした。「ネイマールは左サイドの方が好きだからね。イニエスタもより自由になっていた。(先発で)ボランチ(パス出し選手)を4人起用したことは、アトレチコの激しさに対抗する助けとなった。後半はエストレーモを置いてピッチを広げ、より多くの解決策を見つけ出せていた。デランテロが3人となり、私たちは良くなった」と語っているミスターですので、ブエルタでは是非、その教訓を活かしたゲームプランで必勝といこうじゃないですか。
選手個々の評価については、褒めるしかないというのがアンドレス・イニエスタで、「彼は存在しないスペースを見つけ出すスペシャリストだね。イニエスタ、セスク、メッシはそれがとても上手い。彼のパスは別格だし、ネイマールのマーク外しもまた別格だよ」とタタさん。ネイについてはまた、「ゴールを決めるのはどんな選手にとっても大事なこと。精神的に大きな一撃となるだろう。彼はとても良い試合をした」とも称えています。
ピケの離脱は痛いですが、マルク・バルトラの出来はすばらしかった。監督は言います。「彼のパフォーマンスには驚きはしなかったよ。驚いたのはほとんどウォームアップもなかったにもかかわらず、すぐに試合に入っていたことだ。それは難しいことだし、彼は非常によくやっていたよ」
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