この瞬間のために準備をしてきた、と若きセントラル。
レンタル選手たちが戻ってくる2013年6月末、バルサのトップチームを構成する選手は、実に36名にも上ります。メディアで伝えられるところでは、ティト・ビラノバが望むのは”全員がレギュラー級選手による22名ほどのチーム”。つまり現状では完全に人員過剰ですから、この夏で14選手以上がなんらかの形でカンプノウを離れることになる計算です。となると、次代を担うことが期待されるマルク・バルトラも全く安心はできない。このシーズン終盤でなんとしても結果を残し、ミスターへとアピールしたいことでしょう。彼は言います。「準備は整ってるし、期待は裏切らないよ」
自分の瞬間が訪れた
わたしの記憶が確かなら、おそらくはトップチーム選手として臨む2回目の当番会見にてバルトラは、これからのシーズン終盤では、自らの出番が確実に増えるであろうことに野心を示しています。明るい口調で、若者は言います。「ここから最後の10試合で、僕はより多くのチャンスを得ていくことになる。コンディションは良いし、チームメイトともとても心地良くやってるよ。僕の準備はもうばっちり整ってるし、状態はどんどん良くなっていってるんだ。自分はかなり野心的な人間だと思う。チャンピオンズ準決勝は僕にとって大きな挑戦さ」
セントラルはプジョルとマスチェラーノが負傷中、バイエルンとのイダでは”ジョーカー”のアドリアーノも出場停止すので、来週火曜のミュンヘンでは、彼に大役が任されることになるでしょう。「もしミュンヘンで僕を信頼してもらえるのなら、僕はそれを裏切らないよ。難しい挑戦であるほど、めらめらと闘志が湧くんだ。自分の瞬間が訪れた時のために、僕はここまで準備を重ねてきた」
そして。「これまで僕は、難しい時期をいくつも経験してきた。でも実戦のリズムと意欲があれば、それも乗り越えられるんだ。困難な状況の中から、僕は多くのことを学んだよ。トップチームに上がってからは出番は多くはなかったけれど、世界最高の選手たちと競い練習をすることで、成長することが出来る。これまで僕は一度も挫けたことはなかったし、野心を持って、自分の時がやってくると考えてきたんだ。自分は少しずつ前進をしていると思う。それが重要だよね」
土曜日のレバンテ戦はバルトラにとって、ミュンヘン決戦へのテストとなりましょう。「ミスターは僕のことをよく知ってる。自分がハイレベルなチームに所属しているのは解かっているから、ベストを出して(必要な)レベルにあるよう頑張っていくよ。おそらく、僕の瞬間が訪れたんだ」
バルトラは最後に、こんなふうにも語っています。「簡単なことなんて一つもないし、手に入れるのに苦労した時ほど、その評価は高くなる。僕はこれまで、誰かから何かをプレゼントされたことは一度もないんだ。これからも成長を続けていくることを期待してる。自信は最初の頃よりも大きくなってるよ」
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