Champions League | 1/2 final, vuelta
2年続けて。
あにやってんだか。
FCバルセロナが2シーズン連続で3点リードを逆転されてのチャンピオンズ敗退、なる残念度100%の歴史を作った。ため息しかない。サラーとフィルミノを欠き、心身両面で厳しいリバポーに完敗。せっせと築き上げた期待と信頼を一夜でぶっ壊すバルベルデチーム。
試合のポイント
●避けるべき早い失点をエラーから:キックオフ直後から、「自分たちは逆転を信じている」と伝わるリバポーのハイプレッシング。バルサは押し寄せる赤い波に呑み込まれ、アルバの軽率なバックパスをきっかけに7分にして先制を許した。早い時間帯の1点目が逆転を目指すチームに勇気と希望を与えることを、よく知っていながら避けられず。アンフィールドでもカンプノウと同じ先発イレブンを繰り返したバルベルデ。
●バルサの反撃:バルサにも勝機を掴むチャンスはあった。12分から18分にかけ、カウンターで3~4度得点機を作り出したのだ。しかしGKアリソンの好セーブなどでネットを揺らせず。16分に裏を取ったアルバが自分で打っていれば、18分のメッシミドルが決まっていれば・・・と遠い目で思う。とはいえ、リバポーの波はひとまずこれで弱まった。必殺掃除人となってボールを掃き出しまくるアルトゥロ・ビダル。
●一度落ち着く:怪我人の治療などで、試合のリズムは低下した(追加タイム4分)。リバポーは攻め続けていたが、精度は低く。前半終了間際に2つ連続したバルサのチャンスは、得点の匂いがしたかというとそれほどでもない。
●また早い時間に、今度は連続失点:ハーフタイム後も、前半のように序盤に失点したのが良くない。CKからのVan Dijk弾はテル・ステーゲンが阻止、その直後にスアレスの決定機をアリソンが防ぐというGK見せ場合戦の後(50分)、リバポーが立て続けに得点に成功するのだ(しかも1つめはエラー絡み)。54分から56分、Robertsonの負傷によって後半から登場した Wijnaldumが連続ゴール。バルセロナの貯金はなくなり、スタジアム効果のあるレッズの希望は大きく膨らんだ。
●バルベルデ采配機能せず:試合はここから、少しテンポを落とす。バルサは1点奪い返せれば再び優位に立つのだが、リアクションは見えず。コウチーニョに替えてセメドを、アルトゥロ・ビダルに替えてアルトゥールを入れるバルベルデの采配も効果を発揮しなかった。むしろ闘士ビダルを下げたのはなんだったのか。
●アホゥな失点でジ・エンド:ゲームで最もバカげた失点が4-0のものだ。79分の、上手く取られたCK。バルサ選手たちが完全に油断している隙を見逃さず、Alexander-Arnoldがすばやく蹴り入れたボールをゴール前の Origiが押し込んで決勝点となった。バルサ選手の誰も準備してなかったのがなんだかな。全員丸坊主ものの集中の欠如。
●D10S降臨せず:残り10分、ひょっとしたらD10Sが降臨するかとも期待したが、アンフィールドにバルサの神は現れなかった。楽しかった夢が、悪夢となって終了。2試合を通じて内容とハートと情熱で上回ったリバポーが順当に勝ち抜け、2年連続でやらかしたバルベルデチームが新たな黒歴史を刻んだ。
トピックス
●バルベルデの限界:この監督でチャンピオンズは勝てない。
●
Liverpool FC | FC Barcelona |
4 | 0 |
7 de Mayo 2019 – Martes 21:00 h Anfield:55,212 |
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Goles | |
Origi (7) | |
Wijnaldum (54) | |
Wijnaldum (56) | |
Origi (79) | |
Titular | |
Alisson | 【5】Ter Stegen |
Alexander-Arnold | 【4】Sergi Roberto |
Matip | 【4】Piqué |
Van Dijk | 【4】Lenglet |
Robertson | 【3】Jordi Alba |
Milner | 【4】Busquets |
Henderson | 【3】Rakitic |
Fabinho | 【8】Arturo Vidal |
Mané | 【4】Messi (c) |
Origi | 【2】Coutinho |
Shaqiri | 【3】Suárez |
Cambios | |
Robertson→ Wijnaldum (46) |
Coutinho→ 【4】Semedo (60) |
Origi→ Joe Gomez (85) |
Arturo Vidal→ 【3】Arthur (75) |
Shaqiri→ Sturridge (90 |
Rakitic→ 【3】Malcom (80) |
Entrenadores | |
Jürgen Klopp | 【3】Ernesto Valverde |
Arbitro | |
Cüneyt Çakir (turco) | |
Tarjetas | |
Fabinho (11) | Busquets (45+1) |
Matip (66) | Rakitic (53) |
Semedo (80) | |
名前の次の数字は評価点:平均点【5】 |
Estadisticas | ||||||
1a | 2a | Total | Total | 2a | 1a | |
1 | 3 | 4 |
Goles |
0 | 0 | 0 |
6 | 7 | 13 (7) |
Tiros a puerta |
8 (5) | 3 | 5 |
2 | 3 | 4 |
Ocasiones de Gol |
5 | 1 | 4 |
4 | 3 | 7 |
Corners |
6 | 2 | 4 |
0 | 1 | 1 |
Fueras de juegos |
2 | 1 | 1 |
274 | 194 | 468 |
pases |
622 | 303 | 319 |
47% | 45% | Posesion del Balon | 55% | 53% | ||
6 | 6 | 12 |
Faltas |
9 | 7 | 2 |
1 | 1 | 2 |
Tarjetas Amarillas |
2 | 2 | 0 |
0 | 0 | 0 |
Tarjetas Rojas |
0 | 0 | 0 |
Formación | |
ラフィーニャ(招集)、デンベレが負傷欠場。 カンプノウでの第1戦と同じ先発イレブン。同じイレブン。同じイレブン。 交代はどれも後手を踏んだ。 |
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Titular | Final |
2019年5月08日(水)、リバポー戦 惨敗翌日のバルセロナスポーツ紙。
MD「赤面」
- ■赤面/チャンピオンズ リバポー 4-0 バルサ
- → 魂のないバルサがアンフィールドで総崩れし、サラーとフィルミノを欠くリバポーが上を行った
- → CKでのバカげたゴールを含む4-0が、ローマでの失敗を繰り返したチームの墓碑銘
SPORT「史上最大の笑いもの」
- ■史上最大の笑いもの/リバポー 4-0 バルサ
- → アンフィールドにおいて、許されない形でチャンピオンズを敗退し、真っ黒なページを記したバルサ
- → ローマでのことと同様に、バルベルデのチームはアドバンテージの扱い方を知らず、4つめのゴールが全てを表している
- ■バルベルデにとってチャンピオンズはあまりに大きすぎる
コメント
更新お疲れ様です…きついですね…。
バルベルデは、ルーチョがMSNで好き勝手やった後のチームに堅い”常識”のようなものを授けてくれていると思っているのですが、パッション不足みたいなものは否めないんでしょうかね…
負けたことよりも、バルセロナがもつ哲学を全く表現できずに終わったことがとてもかなしいです。
何故?
毎度毎度、なんでこういう重要な試合で全く効果的な交代ができないの。
自分たちは知ってた筈。逆転には前半10分の得点と後半早々の得点が必要不可欠だと。
これらを体現して見せた張本人であり、やられた側も経験した筈。
どうして、経験を活かせないんだよ!
これもまたフットボル、なんて一言で済ませることのできない敗戦です。
同じチームが同じような形で同じような敗戦をしてしまいました。気持ち、気合い、情熱、魂、そういったふんわりしたものが原因なのか、それとも起用選手から始まる戦術的なものなのか。
無知な私にはわかりませんが、これが活かされることを願います。
「結局こうなるのか」という感じですね。
開幕当初は期待していなかっただけに失望より振り回された徒労感の方が強いです。
2年連続で夢を見させてから裏切られたという時点でまるでチームの方から突き放されたような気分です(アウェーゲームに加え1stレグを視聴する意義も見失いました)。
相手チームにとっては奇跡である一方でバルサにとっては言い訳の出来ない必然の結果であり
ここまでクジ運にはむしろ恵まれていただけにバルサの真価がここにきて証明されたということでしょう。
欧州クラスでの手腕の限界を改めて露呈したバルベルデ監督は当然批判されるでしょうが、
主力の世代交代が求められつつある状況で彼以上の適任はいないでしょうし
バルサはもはやビッグイヤーを争えるレベルのチームではなくなったのだと割り切ろうと思っています。
月末の国王杯決勝が正念場ですね。昨季の成績を結果的に上回るか下回るかはこのラストタイトルにかかっています。バレンシアが今回の試合内容の再現を試みてきたらどうなるかわかりませんが。
想定されるアクション。
1. バルベルデ解任(というか辞任)
2. (メッシ意向も踏まえ)グリーズマン獲得
からの、コウチーニョとマウコム放出
3. (流れは分からないけど)デリフト獲得
キャプテンとしての力がメッシにはなさすぎるなぁ。。
失点して俯いてるキャプテンとはなんなのか。チームメイトを、ディフェンスを追い込むことでうまくいくと思っているのか。
今シーズン最大の苦境で、声も出さない鼓舞もしない。
実はチームはバラバラなんじゃないかと思う。
メッシのプレーは異次元だけど常にチームメイトをポジティブに引っ張れるタイプではないような。
スアレスと仲良しこよしやってるだけに見える。。
ビダルがキャプテンに相応しいと思った。けどバルサというチームでは今やメッシ以外カピタンが務まらないのはわかる。メッシがプレー面以外で成長しないと、次世代まで厳しいと思う。
スアレスの放出はメッシをキャプテンとして成長させると思う。
そしてもう一度クラブへの愛が強いカンテラの若武者に目を向けてほしい。
バルサのアイデンティティを取り戻してほしい。エンリケ監督のときから徐々にバルサらしさが消えたと思う。メッシ以外見所が無いチームになった。
メッシがいるうちにカンテラを使ってほしい。負けてもいい。チームの核はカンテラで。
ホンマに辛い結果です。
チングリが預かった状況は難しかったけど、チームを整理しただけでリーガは取れましたが、チャンピオンズとなるともう一つ情熱や勢いが足りませんでしたね。
彼が辞任してもしなくても今のチームは明らかに過渡期。
主力の大半が08-09から変わらず、世代交代を怠ったツケがきてます。
メッシは絶対必要な選手だけどキャプテンではないし、今はプジョルの様な「物言える」選手がピッチに足りない様な気がします。
ビダルはそういうキャラクターだけど、彼がキャプテングループには入らないだろうし。
誰か補強すれば状況が変わるという事は無いし、しっかりクラブの価値や哲学を見直してそれに則したチーム作りをして欲しい。
まずライブで見た感想。
時間の問題でやられる。
何点差あっても、後何分しかなくてもやられる。
何回対戦してもやられる。
もう、やられる感じしかない。
今までで一番苦しかったかもしれない試合。
4点取られた後に点を取れる感じがしないし、アウェイ・ゴールを取れる決定的シーンはあったが、90分通してほぼ支配されてた。
4失点目が象徴するように愕然とする内容。
ボールから目を離した虚を突かれる怠慢ぶりとは・・・。
同じやられるにしても、やられ方が悪すぎる。
イングランドのチームは正々堂々と来ると思ったんか?
まあ、これを防いで延長に入ったとしてもPK戦になったとしてもやられていると思う。
やられる流れは止めようがない。
まあ、とにかくこの日から数日は茫然自失。
何も手につかなく、ぼーと過ごした。
あれから1ヶ月経った後、落ち着いたので再び見てみる事にした。
1失点目→バックパスが生命線のチームでこれはまずい。
というか単純に前に送るべきじゃないかな?
シャキリがもっと近くにいると思ったんだろうけど、あそこでバックパスすると流れの中でカットしやすい。
何だろう、この軽率さ?
アルバはたまーにやるけど、何もよりによって大事な試合で。
2失点目、3失点目はアンフィールドならでは押せ押せのゴール。
これはある意味仕方ないかも。
まあ、2失点は想定内。
許せないのは4点点目。
これは遺憾。
部活のレベル。
バルサ・レベルでは有り得ない。
勝った負けたは兵家の常で仕方ない。
最強ペップの時でさえ勝ったり負けたりだった。
しかし、この失点は全世界に恥を晒し嘲笑された。
3失点目で精神崩壊したのかもしれない。
コウチーニョ先発は昨年ローマ戦での戒めから仕方ない。
3点差を守るのではなく、攻撃的にアウェイ・ゴールを取りに行ってトドメを刺す。
これは理解出来るが、相変わらずコウチーニョのところで攻撃が滞る。
引っ張っても前半までだろう。
問題は前戦同様マネで起点を作られているので何とかしなければならない。
シャキリの方は大丈夫だ。
セルジでは止まらんのでセメド投入だろう。
ただ飛び道具のロバートソンが代わったので決断が遅れたかもしれない。
コウチーニョに何を期待してんのか知らないが引っ張り過ぎ。
解せないのは4―4―2で少し落ち着いたなと思った矢先のビダル下げ。
そもそもエイバル遠征にビダルを連れてって30分も使う意味があったのか?
攻撃陣が薄かったローマ戦と違い(デンベレは控えていたが)、コウチーニョがいる今回は頑なに1点を取りに行って逆にやられるチグハグぶり。
今年はビダルがいるんだから彼を最大限に活かすべきじゃなかったか?
リバプールをことごとく弾き返していたのは彼だったのではないか?
ラキさんはスポルトの評価(0点)ほど悪いとは感じなかったが、運動量が明らかに劣っていてプレミア相手はちと厳しい。
守備でも攻撃でも無駄に走らされているというチーム事情を加味しても、休養十分であれでは苦しい。
プレミア勢はとにかく愚直に走ってくる。
いずれにせよチャビからポジションを奪った面影はもうない。
残念だが終焉に近付いている。
また頑なに1点を取りに行くならアルトゥールが先発でも良かったのでは?
守備の強度かな?
それにしてもミルナー、ヘンダーソンに負けるとは思えないけど。
どーかバルベルデから説明して欲しい。
リバプール戦で鍵を握る選手がエイバル遠征で60分も使う意味が分からない。
結論として、カンプノウ後半での4―4―2を崩されていないのだから、これを継続という選択肢もあったが、3トップで1点を取りに行ってダメだっただけの事。
分かったのはコウチーニョに期待しすぎたのと、ビダル・タイプは何人か必要という事。
屈辱の4失点目が今後にどう影響を及ぼすのか気になるが、メッシがいる間は基本8人で守るしかないので、それに適したメンツ探しだろう。
デヨング以外にもビダルレベルのメンタル・フィジカルな選手は何人か要るだろう。
2列目はビダル―ブスケツ―デヨング―ビダル・タイプという並びならプレミア勢にも抗えるかもしれない。
この試合を見る限りメンタルでも肉体でも完全に負けていた。
肝心のポゼッションでもアドバンテージはない。
いっそのことプレミア勢にはポゼッションで支配するというより、強いメンタルや肉弾戦で挑むという選択肢も持っていた方がいいかもしれない。
もはや小手先のポゼッションではかわす事ができなくなっている。
プレミア勢は超過密日程の中、世界中からクラックが集まり凌ぎを削っている。
5位のユナイテッド、6位のアーセナルにしても凄まじい選手が揃っている。
しかも3年前からペップがポゼッションを伝道している。
リーグの予算規模、世界中から集まったクラック達、凌ぎを削って得たメンタル・フィジカル、ペップのポゼッション。
マドリードの両チームが落ち目のラ・リーガとは1~2ランク差があると言わざる得ない。
フットボールの流れはプレミア勢に来た。
強化部の補強とバルベルデのプランでシチズン、リバプールに勝てるのか?というのが今後の焦点。