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バロンデオロ2013

 

クリスティアノ受賞、メッシ2位、リベリ3位。

2014年1月13日(月)<スイスはチューリッヒにあるコングレスハウスにおいて、FIFAバロンデオロとその他各賞の授与セレモニーが行われました。バロンデオロの栄冠に輝いたのは、大方の予想どおりにクリスティアノ・ロナウド。年間最優秀監督にはバイエルンで欧州を制したユップ・ハインケス、プスカシュ賞はズラタン・イブラヒモビッチ、女子バロンデオロはドイツ代表ポルテーロのナジーネ・アンゲラーが受賞しています。我らのレオ・メッシは僅差での2位。チャンピオンズを始め5つのタイトルを制しながらも、フランク・リベリは3位に終わりました。

 

無冠での受賞は2000年のフィーゴ以来

レオ・メッシが圧倒的なパフォーマンスによって有無を言わせなかった2009年や2011年(2012年もまあ文句なし)のような年以外は、どこかしら不服の残る選出になるのがバロンデオロでありますが、2013年もそのうちの1つとなりました。レアル・マドリーや、ポルトガルでのムンディアル予選プレーオフにてゴールをたくさん決めたことが評価されてのクリスティアノ受賞ですが、彼が1つのチームタイトルも獲得していないのが物議をかもしているポイント。無冠でのバロンデオロ受賞は2000年のルイス・フィーゴ以来とのことです。ジャーナリストの投票では、リベリがトップだった模様。

(※クリスティアノ、メッシ、リベリの獲得ポイント比率はそれぞれ27.99%、24.72%、23.36%。これだけ僅差になるのは珍しい。FIFAが投票受付期間を延長し、変更も許してなければどうなった?との疑問も当然出る)

ということで、14日のSPORT紙の見出しは“今回は最高選手が勝たず”。“クリスティアノが2回目となるバロンデオロを手にしたが、覇権は4回受賞のメッシにある”。栄えある個人賞は逃したもののベストはいまだメッシであるとし、レオの紳士的な祝福コメントを評価するとともに、ベストイレブンに4名が選ばれたバルサを大きく称えています。ごく健全なクレ紙面っぷりといえるでしょう^^

 

レオ「クリスティアノは受賞に相応しい」

紳士メッシはクリスティアノの受賞について、こうコメントしています。「まず何より、彼を祝福したい。クリスティアノはすばらしい1年を送ったし、受賞するに相応しいよ」。トロフィー授与の時にCR7が感極まったのは「ごく普通のこと。息子が壇上に上ってくるのを見たんだから、よく分かるよ」とし、「僕の母も簡単に泣くし、それを見た時は僕も涙が出た」と言っています。

2013年は怪我に悩まされたメッシでしたが、「怪我が大きかったのかどうかは僕には分からない。長い期間ピッチを離れていたのは確かだけれどね。いつものように僕も受賞したくはあったけど、異議は何もないよ。クリスティアノは相応しい受賞者だ」と清々しいクラックです。

そしてバルサの10番はセレモニー前の記者会見と同じく「7年連続でこの場にいれるのは幸せなこと」と述べ、来年以降ももっと何度もこの場を訪れたいと語っています。「僕らがまたここへと戻ってこれることを願うし、僕らのクラブの選手がもっとたくさんになればいいよね。それが僕らにとって大事なことなんだ。最高の結果を出し続けたいという僕のモチベーションはこれからも変わりはない。今年も同じように戦っていくよ」

 

「終わったことではなく、先のことを考えている」

またコングレスハウスでのセレモニーに先がけ、15時半からは毎年恒例、3人のファイナリストたちによる簡単な記者会見も行われています。ビシッとフォーマルスーツを着込んだ式典とは異なり、3選手共にスポンサーロゴの入った気楽な装い(パーカーやスウェット、Tシャツ)での出席。座席はメッシが中央だったので、彼にはちょいと不満だったかもしれません(勝手な想像です)。その会見でのレオ・メッシのコメントは以下のようなものでした。

この場にいれること自体がひとつの賞。僕にとっては7年連続のことだし、とても誇りに思うよ。受賞できないとしても、なんのこともない。ここにいれるだけで嬉しいんだ

「より多くのことを成し遂げるために、バルセロナとアルゼンチン代表でレベルを保っていく事だけを考えている。これまでに手にしたものはもう過去のことだからね。僕はこれからやって来るもののことしか考えていないよ

成功を掴み取るためには、努力と献身、そして少しの幸運が必要となる。複雑なんだ。正しい瞬間に、適切な場所にいなければいけない。そして夢を叶えるためには毎日戦っていくことも必要だ

 

ワールドイレブンにはバルサが最多の4人

バロンデオロ受賞者に先駆けて発表となったFIFA/FIFProのワールドイレブンでは、我らのFCバルセロナからはダニ・アルベス、チャビ・エルナンデス、アンドレス・イニエスタ、レオ・メッシの4選手が選出を受けました。その他の顔ぶれはノイアー、ラーム、リベリのバイエルン勢と、チアゴ・シルバ、イブラヒモビッチのPSG勢、そしてラモスとクリスティアノの白い人たち。4人選出はクラブ別では最多となり、クレのプライドを心地良く撫でてくれます。

最終リストには残りながらもイレブンからは外れたバルサ選手は、ビクトル・バルデス、ピケ、アルバ、ブスケツ、ネイマールの5名。この中ではセルヒオが再び“忘れられた”ことが、(一部)バルセロニスタからのブーイングを集めているのですが、センセーションを起こしながらも1人の選手も選ばれなかったボルシア・ドルトムントのファンの方も憮然としていそう。世界のプロ選手による投票といえど、メディアティコな選手がやはり有利。ブスケツがメジャー賞を手にする日はくるのでしょうか。

ちなみにダニ・アルベスは授賞式の後、クリスティアノを「誰かが賞を受けるのは、それに相応しいからだと思う。2度目の受賞となった彼を祝福したい。僕の個人的な意見はまた違うけどね」とコメント。メッシについては「バロンデオロを逃したことが、レオのモチベーションになるとは思わない。彼の最大のモチベーションは怪我から回復してフットボルでみんなを熱中させることだよ」、「年々複雑になってきているけど、僕はメッシがまたバロンデオロを受賞すると確信しているよ」と語っています。

 

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