もっと守備を堅くして、先制点を奪うのが肝要。
水曜日のトレーニングを腰痛のために欠席し、クレをちょっぴり不安にさせたセルヒオ・ブスケツでしたが、翌木曜日のトレーニングには普通に復帰。腰の具合が心配するようなものではなかったようで、なによりです。そしてセルヒオはバルサでの公式戦出場が200試合にリーチをかけているらしく、バルサ公式サイトでインタビューを受けているのですが、こういうのは重なるのが常といいますか。27日にはMUNDO DEPORTIVO紙にも彼のインタビューが掲載されていまして、切り口が違っているので紹介してみましょう。
相手が引いて守れなくする必要がある
このインタビューではバルサはプレーのどこを改善していくべきなのだろう?というのが大きなテーマになっています。ここまでのバルサはすばらしい結果を手にしていて、それは満足すべきことなんだけれども、まだ会心といえる試合のなかったことが、クレの心を満たしきってはいません。「大事なのはこういうスタートを切れたことだよ。でもプレーに改善が必要なのは確かだね。僕らはもっと守備を堅くして、ゲームの状況を変える必要がある。今年はライバルチームがエリア周りを11人で閉ざしてきてるからね」
今季はバルサがライバルをボコって勝つということがなく、終盤までもつれています。「きっと、もっと余裕のスコアで後半に入る必要があるんだよ。それに失敗すると、相手はより引いて守ってくるし、僕らは攻撃に出なくちゃならないから、相手にカウンターのスペースを与えることになってしまう」
「だからまずは早い時間帯に先制点を奪って、相手チームが後へ引けないようにすることだ。それによって僕らは、よりスペースを見つけられるだろう。すると守りも堅くなって、中央でよりコンビネーションが可能になる。サイドだけではなくてね」
ではセルヒオ・ブスケツはなにを改善していくべきなのか?2年ほど前はロングパスとシュートだと言われていました。「向上する必要は常にあるんだ。僕はまだ24歳になったばかりだし、もし改善の必要がないと考えるなら、それは大間違いだよ。今挙げられたように、ロングパスやシュートの精度を上げるために僕は頑張ってるよ。でも同時にポジショニングやら、全てにおいて向上していかなければならない」
質問者は尋ねます。ティト・ビラノバが監督になったことで、攻撃への自由度が増したような感じがしますが?「それは試合次第で、多かれ少なかれ、前と同じだよ。でも相手チームがガチガチに守ってくるときには、ラインを破ろうと試みてるのは確かだね。ティトからの指示にペップとの違いはない。試合やライバルチーム次第なんだ」
バルセロニスタはセルヒオがバルサシステムの根幹を成している選手のひとりだと知っていますが、世間一般にはかなり地味目で、正当な評価を受けているかといえば疑問符がつきます。「チームメイトや監督たちからは評価されてると感じてるよ。それに僕のポジションは分かりにくいし、ドリブルやゴールといった派手なプレーがあるわけでもないからね。でも僕はとても満足してるよ。大事なのはチームがタイトルを獲得することと、自分のチームの選手が個人タイトルの候補となるように助けていくことさ」
それはコミュニケーション
今週はミッドウィークに試合がないこともあり、グラナダ戦でのメッシとビジャの口論がしつこく話題となっています。その件についてセルヒオは、あれは誤解でもなんでもないとしてこう語っています。「試合でも練習でも起こることだし、レオやダビドや僕、どの選手にも起こることだよ。チームのためにベストを目指し、より良い解決策を探さなければならない、ただそれだけのことさ」
そしてインタビュアーさんは尋ねます。あなたがピッチで最後に叱ったのは誰ですか?「それは覚えてないけれど、叱ることよりもチームメイトたちとは常に意思疎通はとるようにしているよ。僕からこうするべきだということもあるし、僕が言われることもある。それはコミュニケーションなんだ」
しかしインタビュアーさんは諦めません。繰り返し尋ねます。あなたを最後に叱ったのは誰ですか?「プジョルが一番話をしてくるね。でもそれは僕が進歩するのを手助けするためさ」
クラシコがじわじわと接近中の今日この頃。しかしその前にはセビージャとの激タフな試合があります。「セビージャはかなり難しいスタジアムで、すごく好いチーム。僕らはマドリー戦でそれを目撃している。ミチェルが監督になって彼らはずっと良くなったよ。彼らには明確なアイディアがあるし、3ポイントを得るのは難しいだろう。でも僕らは勝利を目指して試合に臨むよ。翌週にマドリー戦が控えているのは(試合の難しさに)関係ない。どのスタジアムでも、勝たなければならないんだ」
10月7日のクラシコは本当に決定的な意味を持たないのでしょうか。ブスケツさん、ここで勝てばマドリーに一撃を食らわせられるとは思いませんか?そんな質問にも、セルヒオは涼しいものです。「3ポイントを得るのはいつだって重要なことだし、こんなに早く8ポイント差が付くなんて誰も期待はしてなかったことだ。でもリーガは前半戦が始まったところで、後半戦は丸ごと残ってるんだ。それにマドリーはリーガを無敗でいける力のあるチーム。ポイント差はオマケみたいなもんだよ。リードを手にするのは大事なことだけれどね」
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