我が家と感じているクラブとの特別な試合だ、とルーチョ。
この水曜日のセルタ・デ・ビーゴ戦は、クラシコ勝利で優勝争いに復活したタタチームがきっちりと良い流れを続けられるかとともに、セルタの指揮官であるルイス・エンリケのカンプノウ訪問が大きな注目点となっています。1996年にバルサの一員となるや闘志あふれるプレーでクレの心を掴み、“兄貴”として我らを鼓舞してくれたルーチョ。2004年5月16日のラシン・サンタンデール戦(1-0)が選手としての最終試合だった彼にとって、カンプノウ訪問はほぼ10年ぶりのことです。
監督としては2010/11シーズンにバルサBをセグンダ3位という好成績に導き、ティト・ビラノバが突如監督を辞任した際には後任候補にも取り上げられたガッツ・エンリケですので、カンプノウが彼を温かく迎えるのは間違いない、というか拍手で迎えようとウズウズしていることでしょう。ルーチョもまた、これが特別な試合であると認めています。
「とても特別な試合になるだろう。私が選手を引退してから10年になるし、カンプノウを訪れるのはこれが初めてだからね。バルセロナの街とスタジアムとファンは、私にとっては特別以上の存在なんだ。彼らは私に選手として期待できるものを全て与えてくれたし、後に指導者となってからもそうで、チームを指揮する最初の機会を与えてくれた。私は家族のいる場所へと戻るんだ」
「私はいつもすばらしい扱いを受けてきたから、今回どう歓迎されるかについては気にすることはないだろう。私にとって重要なのは試合だからね。私はバルサにフットボル的なダメージを与えることに集中している。ただ、自分が我が家だと思っている場所でどのように迎えられるか、一つの疑問も抱いてはないよ」
勇敢に戦い、バルサを苦しめたい
バルサとの対戦は厳しいものになるだろうけれど、古巣を楽にプレーさせるつもりはないとルーチョは言います。「バルサはどの試合でも相手チームよりも長い時間ボールを保持するけれど、私たちがボールを持った時は、それをプレゼントするつもりはない。私たちが勝点を手にするために求められるのは、バルサが悪い日であることと、私たちが攻守の両面で非常に良い日であることだ。私たちはバルサと競い、そして彼らを苦しめていきたい」
このセルタ戦にマルティーノ監督はチャビ・エルナンデスを招集外としました。これに関して訊ねられたエンリケは「チャビは超ハイレベルな選手だけれど、誰が欠場しようと、バルサには十分強力なチームがある。このレベルにおいては、どんな選手も試合を決めることができる。1人がいないからといって慰めにはならないんだ。私たちは勇敢で攻撃的でなければならない」とコメント。守備的なプランは立てておらず、メッシにも特定のマークを付けるつもりはないと明かしています。「彼は3mで3人のデフェンサを抜ける選手だからね」
今週はミッドウィークにもリーガがあり、クラシコから中2日でセルタ戦があり、さらに中2日でエスパニョール戦をプレーしなければならないバルサは大変なのですが、週半ばでの試合はセルタにとってもタフな日程です(ラフィーニャは怪我で欠場との事、残念!)。「私たちは3日おきに試合をするのに慣れていないし、それに合わせなければならないのは確かだ。けれどもそれは、私たちが競争力のあるイレブンを送り出さないということじゃない。失うものがないことは私たちの選手にとって刺激となるし、カンプノウのようなスタジアムでプレーすることもまた刺激になるさ。怖がる必要があるとは思わないよ」
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