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嗚呼バルデス!

右ヒザ前十字靭帯損傷で、シーズンに別れ。

バルサが快勝し、他会場ではマドリーが連敗を喫したのに、るるると口ずさむ気にもならなければ、思わず頬が緩んでしまうこともない朝。ビクトル・バルデス重傷の知らせは、バルセロニスタを消沈させるに十分でありました。FCバルセロナの公式発表によれば、ビクトルはセルタ戦で右ヒザの前十字靭帯を損傷し、手術を受けることに。回復には半年を要すると見られており、バルサでの残りシーズンだけでなく夏のムンディアルもまたアディオスとなります。バルサ黄金時代を支えたクラックの一人が、こんな形でチームを去ることになろうとは・・・フットボルの神様、ちょっとヒドイんじゃないですかね。

着地の際、ヒザを伸ばす

そのアクシデントはセルタ・デ・ビーゴ戦の22分に発生しました。アドリアーノがハンドを犯したとしてルーチョチームに与えられたエリア前でのフリーキック。オレジャナの放った強力なシュートを弾いて着地する際に、ヒザの靭帯を痛めてしまったのです。バルデスはその後、弾いていたボールをしっかりとキャッチし、プレーを切った後でピッチに倒れました。

彼の元へと駆け付けた医療班はすぐさま交代を要求。バルデスは担架カートに乗せられてグラウンドを後にしますが、両手で顔を覆ったまま運び出されていくポルテーロの姿からは、楽観的になれる要素は一切ありませんでした。軽傷であって欲しいと願いつつも、まず間違いなく重傷であることをその映像は示唆していました。

そして前半が終了するや、パルコで試合を見つめていたカルラス・プジョルとチャビ・エルナンデスがロッカールームへと急行。バルデスはその後、精密検査のために市内の病院(Clinica Creu Blanca)へと搬送され、右ヒザ前十字靭帯の損傷が確認されています。クラブからの正式発表があったのは、その少し後のことです。

「ポルテーロの(緊急)補強はしない」

試合終了後の記者会見で一番の話題となったのは、当然このビクトルの負傷についてでした。彼が今季絶望となったことで、バルサはその穴を埋めるポルテーロを1人プリメーラかセグンダのクラブから獲得することがLFPの規約上は可能なのですが、それについて訊ねられたマルティーノ監督はきっぱりと否定しています。「再び不幸な出来事が発生しないかぎりは、新たなポルテーロは獲得しない。今のチームでシーズンを終えるよ

急きょピッチに立ったホセ・マヌエル・ピントがゴールポストにヒザをぶつけた際、そのもう一つの不幸が起こりはしないかとヒヤヒヤしましたが、幸いにも大事とはならず、とりあえずはひと安心です。しかしながら今季のバルサは、怪我による試練が多い。その件に関してはタタさんもこう嘆いています。

「今シーズンは数多く負傷者が出てきた。バルデスにとってはこれが二度目の怪我になるしね。私は悪運や縁起を信じる人間ではないけれど、この時点で私たちが苦しまなければならないことはもうすでに全部起こっているものだと思っていたよ。ビクトルに再び起こった不幸はかなりの打撃ではあるけれど、このチームはそういう痛手を経験してきているし、今回もまた挫けることなく前進していくだろう

そしてミスターは言います。「バルサのようなクラブやチームには、この悲報がもたらす痛み以外の言い訳は必要ない。全ては私たちの手が届く範囲にあるんだ」

試合内容に関しては、「前半の方が良い出来だった。プレーに奥行きがあり、よく走れていた」と認める監督は、ビクトルの負傷がロッカールームに及ぼした影響についてこう述べています。「私は言い訳はしないけれど、ロッカールームの空気は良くなかったよ。勝利とビクトルの負傷によるコントラストがある試合だ。クラシコに勝ったことによる落ち着きと幸福感、そのフィーリングを再確認することが今日は重要だった。こういった状況には勇気が求められる。私たちはこれまで、多くの問題を抱えてきたし、これを乗り越えていかなければならない」

また、ハーフタイムでセルジ・ロベルトと交代したアンドレス・イニエスタの状態については、「太ももの裏に少し妙な感じがしたので、リスクを回避した」とマルティーノ監督。より正確な情報は、ドクターたちによる検査待ちとなります。そしてビクトル、一日も早い回復を!アニムス、ビクトル!

FCバルセロナ 3-0 セルタ・デ・ビーゴのマッチレポートはこちらです】

 

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