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決戦迫る。

ミランとのブエルタまであと1日。

チャンピオンズ準決勝への切符を賭けた90分が、明日へと迫りました。先週水曜のミラノでのイダから中5日。カンプノウでのブエルタは、バルサにとって勝利のみが価値を持つ戦いです。そういったヒリヒリするような対決を、ミランと行えることのすばらしさ。キプロスのサプライズチームに圧勝するのも好いですが、せっかくのチャンピオンズ1/4ファイナルなんですから、ビッグマッチを楽しめることの幸せをとことん味わうことといたしましょう。伝説の初連覇を、そういったドラマが盛り上げてくれるのです。

 

◇ベストの布陣でミランを撃つ!

明日のブエルタの舞台は我らの要塞カンプノウです。あの残念すぎたサンシーロとは異なり、エスタディオの芝生はペップチームのパスワークを優しくフォローしてくれることでしょう。バルサの目標は勝利。ポイントとなるのは言うまでもなく電光石火のパス回しであり、中盤の”フゴネス”たちがとことんボールをキープすることが、ミランを封じ込める一番の方法です。アンチバルサのフットボルファンに、「またこれが始まった・・・」と愚痴らせるプレーができれば、バルセロニスタにとって良い一日となる確率はぐんと上がるのです。

ということでスタメンですが、セスク・ファブレガスの出場がナゾである以外は、もう決まっていると見ていいのではないでしょうか。ポルテーロはバルデス。デフェンサはアルベス、ピケ、マスチェラーノ、そしてプジョル。ワカ旦那がここへきて復調してきたのはチームにとって非常に大きい。セントロカンピスタからデランテロはブスケツ、チャビ、イニエスタ、メッシ、アレクシス、そして可能であればセスク。アルベスがやや高い位置を取り、中盤でボールを支配しまくるプランになるのでは、と予想します。ポジションは超流動的なパニックプランです。

ミランにとっては引き分け上等な状況なので、彼らは基本的に守備を固めてくることでしょう。1-0となっても後半ロスタイムに1-1になればOKなので、カウンターあるいはセットプレーに賭けることができます。なのでバルサとしては早いうちに2点差はつけたい。しかし2-0としても1点返されたら一気にドキドキのシチュエーションでして、なんともたまらん試合になりそうです。

しかし!このコンディションが上がってくる4月にカンプノウの良質のピッチでプレーをすれば、このチームを封じることはまずもって不可能。選手たちもクレも、それはよく知っています。苦しかった冬は終わり、これからはいよいよペップチームがタイトルを収穫していく春!アッレグリのミランがペップバルサを敗退させるためには、土曜日のアスレチックすら上回るプレーをしなければならない(+幸運も必要)のです。過信する気は毛頭ないですが、クレ脳に思い浮かぶのはやはり幸せなストーリーばかりなんであります。

 

◇バレージ 「本命はバルサ」

首都系AS紙にグランデ・サッキミランでカピタンを務めたレジェンド、フランコ・バレージによるインタビューが載っています。人生ミラン一筋だけにクラブ愛に溢れるバレージなんですが、過去3試合の内容などをふまえて今回のバルサとの対決をどう見ますか?という問いに、彼はこんなふうに答えています。

「先週の試合以降、私は本命はバルサだと考え続けているんだ。これは私だけの意見じゃなく、他のイタリア人たちもみなそう考えてるよ。とはいえ、ミランにもオプションはあるだろう。サンシーロで失点しなかったことが重要だったという意見は変わらない。バルサの攻撃陣を前にデフェンサたちはタフだったし、だからこそイダでの目標は達成されたんだ」

ミランが攻撃をほぼ放棄してきたのは、やや意外でした。「そうなんだよ!ミランが今季いいプレーをしてるのは事実だ。しかしバルセロナ相手にそれをするかといえばまた別だ。彼らは非常にスペクタクルなプレーをしていて、ゴール前での決定力は高い。明日はスペクタクルなゲームが観られるだろうね」

 

◇マスチェラーノもアスレチックを称賛

大一番前日というものは、実のところあまり面白いネタもないものです。ゲームに向けて選手たちの個人活動がなくなりますので、まあそれは仕方のないところではあります。ということでニュースとしてはやや古くなりますが、バルサの新”兄貴”となっているハビエル・マスチェラーノが、アスレチック戦終了後に出演したバルサTVの”El Marcador”で語ったコメントを取り上げてみましょう。いつもながら、ほほう・・・と唸らせてくれるものがある言葉です。

「(アスレチック戦は)僕らがこれまでにプレーしたなかでも、一番フィジカルを要求された試合やと思う。今シーズンだけやなく、僕がバルサに入団してから一番きつい試合やった。少しでもリズムを落とせば、即やられるレベルや。試合後にメッシと話してたんやけど、アスレチックはとにかくすごかったって僕らはビックリしてるんや。たぶんそういうふうには見えへんかったやろうけど、恐ろしいレベルを求められた試合やった」

「彼らはその前にプレーしてから48時間も経ってへんのに、持ち堪える力があった。監督が選手たちにやれると確信させてるんや。アスレチックはグラウンドのどの場所であってもプレッシャーを仕掛けてくるチーム。そういうチームとプレーするのは簡単やないよ。たとえば僕らのセントラルは今回ピケと僕のふたりで、30~40メートルほどボールを運んでいくんやけど、彼らのデランテロはそれを追い回してくるんや」

マスチェの男前っぷりとパフォーマンスにはクレはもうやられっぱなしですし、ペップに至ってはアスレチック戦後の会見にて「マスチェラーノは想像を絶するほどの補強。彼がこれほどのものを与えてくれるとは、私もまったく想像できんかったよ。彼を手放したいと思うような監督はいない。彼の獲得は類のない補強や」と大絶賛。こういった賛辞に対し、ヘフェシートはこう感謝の気持ちを表しています。「僕がクラブに与えたい上のものを、クラブは僕に与えてくれたよ。これからも良いパフォーマンスをして、多くのものを与えていけたらと思う。僕にとってそれはものすごい喜びなんや」

 

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