チャンピオンズ決勝や三冠にまつわるバルサあれこれ。
ルーチョバルサがトリプレーテ達成まで各コンペティションであと1勝ずつへと迫り、バルサ系メディアは幸福感や期待感に満ちています。永遠のライバルであるマドリーが無冠確定の崖っぷちに追い込まれていて、監督交代などを巡ってざわざわしている件も、バルセロニスタの優越感をくすぐっている今日この頃。この15日(金)はSPORT紙、MD紙の両紙が揃ってバルサとマドリーを対比させた紙面としています。
UEFAの勝利ボーナスは計5,640万ユーロ
バルサがビッグタイトルを獲得しようか、という時、必ず話題となるのが選手たちへの優勝ボーナスです。選手たちとクラブとの契約では、給料は基本給+タイトル獲得などによる達成ボーナスに従って支払われることになっていますから、チームがタイトルを獲れば獲るほどクラブの出費は増える。しかしながらバルサは全てのタイトルを狙うことを義務付けられたチームゆえ、そのボーナスも年間予算に最初から組み込まれており、それによって赤字になったりはしません。優勝保険、なんてのも聞きます。
SPORT紙によりますと、バルサがタイトルを獲得した際に選手たちに支払われる賞与は、リーガが2,200万ユーロ前後、チャンピオンズが2,500-2,800万ユーロ、そしてコパが700-900万ユーロなんだそうです。つまりトリプレーテ(三冠)を達成した場合は、合計5,400-5,900万ユーロ。日本円にして約73-80億円で、かなりの額になります。
ちなみにタイトル獲得ボーナスは選手個々の契約条件によって異なるため、一律ではないそうで。控えの若手カンテラーノと大エースとして重責を担っているレオ・メッシでは貢献度も違いますから、それはまあそうでしょう。とはいえ一般人からすれば、最低ランクでも垂涎クラスの賞与でしょうが。
これをどうやって捻出するかですが、ほぼUEFAさんからのチャンピオンズ勝利ボーナスでまかなえます。まず、グループステージに出場すると860万ユーロ。ここでは1勝のたびに100万ユーロなので、今季のバルサは500万ユーロを獲得。1/8ファイナル進出でさらに350万ユーロ、1/4ファイナルに勝ち進んで390万ユーロ、1/2ファイナルまで行けば490万ユーロ追加、そして決勝進出で650万ユーロ。ここまでですでに3,240万ユーロとなりますが、これにテレビ放映権の2,000万ユーロが加わり、優勝すれば400万ユーロも追加となって合計で5,640万ユーロをバルセロナは得るそうです。すごいな、UEFA。
それだけの巨額の勝利ボーナスも、選手への賞与で消えてなくなるとも言えますが、チャンピオンズを手にすることによるブランド強化は並みではないですから、準優勝が一番儲かるってことでもないでしょう。なんにせよ選手たちが飢え、求めているのは目標達成の充実感や喜び。おカネは二の次でしょうが、やはり羨ましい^^;
ジョルディ・アルバの“公約”
これから三冠達成へとバルサが近づいていくにつれ、選手たちに訊ねられるのが“もしタイトルを獲れたら何をしますか?”という質問です。好きなあの子に告白する、氷水のプールに飛び込む、ボデガ・イニエスタのワインをみんなに振舞う、エンリケにキスをする、などいろいろと考えられますが、その第一弾として約束をしたのがジョルディ・アルバ。バルサで3年目の彼はリーガこそ手にしたものの、夢のチャンピオンズを熱望してまして、もし欧州王者になれたら頭にバリカンを入れると宣言しています。「何をするか考える時間はまだあるけれど、もしチャンピオンズを獲れたなら、僕は頭を丸刈りにするよ」。普段から短めの髪なので、あまりインパクトはないかな^^; 鏡面磨きでお願いします。
アーセナルへのボーナス支払いは今回はない
英THE TELEGRAPH紙が木曜、もしベルリンでユベントスを破って欧州王者になった場合、バルサはアーセナルにトーマス・ベルマーレンの移籍ボーナスとして410万ユーロを支払う、と報道した件に対し、MD紙がそれは違うと反論しています。
MD紙によると、バルサは今回ベルリンで勝っただけではガナーズに1ユーロも追加で支払う必要はありません。ベルマーレン移籍の際に両クラブが交わした契約では、バルセロナに追加支払いが発生するのは2019年までの5年間にバルサが2度チャンピオンズを制した場合で、アーセナルが受け取るのは380万ユーロ。さらにはベルマーレンの試合出場数も条件に含まれてくるそうなので、笑顔でそのお支払いが出来るよう、彼の来季以降の活躍を期待です。
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