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どんまい、レオ

すばらしい活躍を見せたエースに相応しくない幕切れ。

もし試合前に、“エティハド・スタジアムでの試合はバルサが1-2で勝つのでどう?”と訊ねられていたなら、“オーケーOKそれでよし”と答えていたに違いないのですが、なんとな~く晴れないこの感じ。甘酸っぱいというだけでなく、なにかしょんぼりしてしまうものがあり、それは何故かと考えてみれば、やはり最後の最後での大エースのあの地面に突っ伏した映像のせいでしょう。幸い致命傷ではなく、ボーナスステージで失敗した程度のペナルティ失敗だったのですが、あんなに貢献していたレオ・メッシが最後にあれなんてヒドイじゃないかと思わずにはいられない。フットボルの神様もお趣味が悪いなと。

PKをハートに止められ、続くヘッドも外れ…

その瞬間は後半のアディショナルタイムに訪れました。その時バルサは1-2で勝っていたわけですから、並みのチームであればきっと、それとなく時間を過ごして2つのアウェイゴールを持ち帰れたことで良しとする状況。それでもルーチョチームは3点目を貪欲に狙いにいったから、92分にサバレタがエリア内でメッシを倒すことになり、ペナルティの笛が吹かれたのでした。

そしてキッカーとなったメッシは向かって右側にシュートを放ち、英国人守護神ハートがそれをブロックし、けれどもボールを遠くに弾けなかったことでメッシはそれを沈めようとし(少し前のアトレティコ戦のように)、足で蹴りこめば良いところを何故だかダイビングヘッドを選んでボールは枠を外れた。それを見て地面に突っ伏すレオ。珍しく慌ててしまったのか、ハートが届かないところを狙いすぎたのでしょうか。

落胆した様子でロッカールームへ

ロッカールームへと引き上げていくメッシは明らかに自分に腹を立てている様子でしたし(声をかけがたいオーラ)、おそらく帰郷中はいつもよりも言葉少な、数日間は気分も優れないことでしょう。あのペナルティを外したからといってバルサが危機的状況になったわけでもなく、むしろこの夜のメッシはチャンスメイクに、アシストに、ドリブルに、プレッシングにと大活躍。ファンもメディアも、すごかったよレオと称えていますが、彼自身は「まあ外す日もあるわいな、ガハハ!」と済ませるタイプでもなさそうですし、「オレが決めていれば、、、」と自分を責めていそうです(想像。違っている方が嬉しい)。

メッシのチャンピオンズでのペナルティ失敗といえば、2011/12シーズンのチェルシーとの準決勝が思い出されますが、翌シーズンになってからも悔やんでいたあの場面とは異なり、今回の場合はそれほどの重要性はありません。クレとしましても残念だったけど仕方ない、という程度です。数あるゴールチャンスの一つを、ちょっと外しただけ。舞台がカンプノウであれば、メッシコールだって起こったでしょう。

それでもフットボルが非情というか不公正なのは、ゲームのベストプレーヤーだったメッシが最後にああいうグラウンドの去り方をする夜があり、変に話題となってしまうということ。しなくてもいいネット検索なんてしてしまうと、なんともこちらの気分も沈んでしまう次第です^^;

でもペナルティを外して平然としているメッシなら史上最高選手にはなっていなかったでしょうし、次のカンプノウ決戦やら週末のグラナダ戦でも、この悔しさを晴らすべく活躍してくれることでしょう。ルイス・エンリケも言っております。「偉大な選手たちがペナルティキックを失敗するのは普通のことだよ。ペナルティってものは、それを蹴る勇気を持った者だけが外すんだからね。レオのゴール能力を私たちは完全に信頼しているし、彼が私たちのキッカーであることに微塵も迷いもない」。そのとおり!どんまい、レオ!

ルーチョはまた試合結果についても超ポジティブに、「落ち込んだり落胆する理由は一切ない。その逆でスーーパーに満足しないといけないんだ。試合に勝つことが私たちの目標だったわけで、私たちは偉大なライバルを相手に非常に相応しい形でそれを達成している」と強調しています。

 

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