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アビダル「復帰するために闘う」

 

ピッチに戻るために頑張るけれど、ダメでも家族がいるから無問題とアビさん。

別記マスチェラーノと並び、バルサ内の人間的魅力をグイグイと高めているのが、肝臓の病と闘いながらもフットボル選手としての復帰を目指すエリック・アビダルです。アビさんは昨日、二つの賞をその手に受け取っています。一つはバルセロナにあるフランス商工会議所が、フランスとスペインの橋渡し役となった人物や企業、団体へと贈る第13回Prix Pyrenees賞。もう一つがFCバルセロナの前シーズンの最優秀選手を表彰する、アルド・ロビラ賞であります。

こちらではまず、Prix Pyrenees賞でのアビダルの言葉を紹介します。市内のホテルGrand Marinaで行われたセレモニーにおいて、バルセロナ市長チャビエル・トリアスさんからトロフィーを授与されたアビさん。今回、審査会がアビダルを受賞者に選んだのは、肝がんとの不断の闘いとその努力により、彼がスポーツ界のみならず、社会全体にとってのお手本となったからだそうです。アビダルは言います。「この賞を受けるにあたり、みなさん全員に感謝をしたい。この一年は僕にとってすごく難しい年だったけれど、僕は必死に病気と闘ってきた。それもすべて、僕を支えてくれた妻のおかげだよ。フットボルにおいても人生全般においても、闘うためには周囲の助けが必要だからね」

その後、会場へ訪れた記者団の質問に応じたアビさん。今度いつあなたをピッチで見れそうですか?と訊ねられた彼は、その問いにこう答えました。「事実、体調はとても良いんだ。復帰へ向け、少しずつながら闘ってるよ。ドクターたちが言うように、僕が経験してきたことは普通じゃないんだ。僕はまたプレーをするために闘うよ。それで可能となるなら戻るし、ダメだったとしても大したことじゃないさ。僕には家族がいるんだからね」

そしてもう少し先の未来については、彼はこう語っています。「現役ばりばりでプレーをしている時は、将来についてはあまり考えないものだけれど、僕はもう34歳だし、以前から先のことは考えてるんだ。僕は将来、小さな子供たちの世話をして、彼らがフットボルで成功する手助けをしたいんだ」

またプロとしての自身ベストゴールは「コパでのレアル・マドリー戦」でのものを選出。「ミスターが言うように僕はコパのゴレアドールだし、ゴール数は少ない方が、みんなに覚えていてもらえるから好いんだ」とユーモアを見せています。そして最後にバロンデオロについては、「バルサに残ってほしい」としつつも、レオかドンのどちらかを挙げることはありませんでした。

 

アルド・ロビラ賞

エリック・アビダルはまた、木曜日(13日)の午前にはアルド・ロビラ賞を受け取っています。これは前シーズンのバルサ最優秀選手を表彰するものでして、過去2回はいずれもレオ・メッシが受賞者となってます。

審査会を主催しているのは、バルサの元理事で、2009年の交通事故にて若くしてこの世を去ったアルド・ロビラ氏の父であるジョゼップ・ルイス・ロビラ氏、バルサ会長サンドロ・ロセイ、そしてカタルーニャフットボル連盟会長のアンドレウ・スビエス氏。彼ら3人には発言権はありますが投票権はなく、実際の投票はMundo Deporito、Sport、TV3、La Vanguardia、BTV、El9、Diari Araらカタルーニャのマスコミ代表者によって為されます。そして今回はロビラ氏曰く「全会一致」でアビダルが受賞となりました。

 

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