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バルトメウ 「あとはデフェンサたちとアタッカンテ」

補強を実行するための資金は用意できる、と会長。

気がつけばカレンダーも7月となって、今はもう2014/15シーズン。ということで2日(水)はFCバルセロナのジョゼップ・マリア・バルトメウ会長が記者会見を開き、2013/14シーズンを振り返ったり、夏の補強についてヒントらしきものを出したりしています。最も気になる補強に関しましては、会長が主に強調したのは2つです。トップチームは現在改造を実行中であり、監督の求める補強を実行する資金力がクラブにはあること。もう1つは獲得する選手の名前はすでに挙がっており、合意成立に向けて鋭意交渉中であること。ムンディアルが終われば発表出来そうとのことなので、楽しみにすることといたします。

期待を抱かせる選手と交渉中

落胆だらけで公式コンペティションが終了した後、ジョゼップ・マリア・バルトメウ会長はこの夏にトップチームに行っていく刷新を、“大改造(大リモデル)”と表現していました。現在アンドニ・スビサレッタSD(スポーツディレクター)率いるチームが実行中のその改造、会見での会長はこう語っています。

「分別ある行動を取るように私たちは努めている。現在多くの交渉が進行中で、合意に至ったものも幾つかある。しかし今年はムンディアルの年であるし、マーケット期間もあと60日残されていることから、急ぐことなく、思慮分別を失わないよう慎重に事を進めていきたい

今ロンドンで行われているらしい、アノ選手を巡っての交渉は特に急ぐことなくお願いしますよ、、と願うところです。バルト会長はそして先日のスビサレッタSDと同じく、「欠けているのはデフェンサとアタッカンテ。中盤の選手の(更なる)加入はない」と述べ、具体例を明かすことはないながらも、補強候補についてこんなふうに説明しています。

「選手の名前は固まっているが、バルサが扱っている可能性のある選手の値段を上げよう、あるいは下げようとするクラブが幾つか存在している。私に言えるのはその名前がルイス・エンリケの合意を得ていることと、私たちに期待を抱かせるものである点だけだ。たとえば、スビサレッタはすでにセントラルのリストを持っているが、今はまだムンディアルによって価格が変わり得ると考えるクラブがあることで、獲得には至っていない。おそらくムンディアル終了後、もしくはあるチームが敗退とならないかぎりは、公表はなされないだろう。現在交渉中だよ」

それすなわち、バルサがムンディアル8強(ブラジル、コロンビア、フランス、ドイツ、オランダ、コスタリカ、アルゼンチン、ベルギー)の選手の獲得を目指しているということ。マルキーニョスはムンディアルには出場していない=別のビッグネームってことですかね?実はクアドラードを差してるだけかもしれないので、あまり期待しすぎないように期待・・・^^

そして補強資金につきましては、「明らかにしないことが交渉のマニュアルだが、トップチームの強化のために必要な投資を私たちは行っていくだろう。それが予想していた額であれば引き受けることは可能であるし、1億2,000万ユーロ前後であれば調達できる。過去数年における優れた経営のおかげで、クラブは必要な資金を調達することが可能だ」と、無茶な額でなければOKと述べた会長です。

スアレスの謝罪を評価

渦中のルイス・スアレスに関しては、彼はまず第一に他所さんの選手でありますし、深入りは避けています。バルトメウ会長が評価したのは遅まきながらもスアレスが謝罪をした点で、反省した選手が再起するのを全体で助けていくべきだ、との見解を示しています。「ルイス・スアレスは別のチームの選手であり、私に言えることは少ない。所属クラブがマーケットに出してないとする選手についてコメントするのは好きじゃないんだ。ただ、許しを乞うたその行為は彼に名誉を与えるものであり、フットボル界が今行っていくべきは、彼がこれからもキャリアを歩んでいくための手助けをすることだ。エラーを認めるのは簡単なことではない」

そして、「スアレスに関して、どんな議論が存在するのか私は知らない。しかし彼は仕事仲間に対して過ちを犯し、その過失を認め、許しを乞うた。それは変わるための最初の一歩だ。彼は偉大な選手であり、世界的なスターだ。フットボル界の全員が、彼を手助けすべきだ」と述べたバルトさん。この騒動でスアレスの値段が下がったと思うか?との問いには、「様々な要素が絡み合うので一概には言えない。それに彼はバルサの選手ではない」とのことです。

アレクシスとセスク

一方でアレクシス・サンチェスについては、「ムンディアル前からすでに幾つかのオファーが届いていたが、決断するのは私たちであり、私たちは彼を戦力だと考えている。彼はチームの基本となる選手で、すばらしいシーズンを送ったからね」としつつも、「多くのクラブが彼を買いたいと申し出ているのは確かだ」と、決して扉を閉ざさなかった会長さん。ペドロが移籍不可だと宣言されている以上、スアレス獲得に成功した場合は、彼が放出されるのが自然な流れでしょう。。。

また、早々にチェルシー選手へと転身したセスク・ファブレガスに関しては、あくまでも選手本人のたっての希望による移籍だったと会長は説明しました。「もし、選手が退団を希望するなら、私たちにそれを阻むことは出来ない。私は2010年から、副会長として、セスク獲得のために何度もロンドンへと足を運んだ。それは彼が、ペップ・グアルディオラとセクレタリア・テクニカ(スビのチーム)が熱望した選手だったからだ。獲得には2年を要した。私は彼がとても良い扱いを受けたと思う。退団は彼の決めたことであり、チームを変える決断は彼にとって良いものであると考えるし、私たちにとってもそうであることを期待してるよ。それにもし彼に訊ねるなら、退団(に協力したこと)を彼が喜んでいると私は確信している」

チャビは自ら決める権利を勝ち取った

その他、この日の会見での主なテーマとなったのが、バケーションを楽しみながら去就を考えていると言われるチャビ・エルナンデスでした。「自分が何を望んでいるのかを考える時間を持つことに彼はしたんだ。彼のケースは特別だよ。何故なら彼はトップチームに16年間在籍し、その経歴によって自らの将来を決める権利を勝ち取ったんだ。もしチャビ・エルナンデスでなければ、同じようにはいかなかっただろう」

「急ぐ必要はないんだ。彼はクラブ史上最も成功した選手であり、バルサのスタイルとフットボル、モデルのシンボル。その決断がどういうものになろうとも、私たちはチャビを後押ししていくよ。それにどちらの道を選ぼうとも、彼は再びクラブに戻り、偉大な監督になることだろう」

「もしバルサでプレーを続けるのなら、クラブは大歓迎だ。チームに彼の居場所はあるし、契約は2016年まで残されている。残留はベストの選択となるだろう。そしてもし退団を選ぶにしても、それは同じだよ。チャビ・エルナンデスにとってのベストを、私たちは望んでいる」

一時はカタール行きで決まりとされたチャビですが、どうやら迷いが生じ、残留の可能性も出ている模様。中等科アメリカに渡るのは来年でも全然遅くはない、と思うのですが、さてカピタンの胸中やいかに。

 

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