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右ラテラルをもう1人?

クアドラード、あるいは別の選手を狙っているとか。

FCバルセロナの2014年夏の補強活動は、トーマス・ベルマーレンの加入によって事実上終了したものと思われていました。正確には、撤退したといわれたファン・クアドラードの名前が細々とメディアに登場する程度だったのが、ベルマーレンの入団プレゼンテーションにてアンドニ・スビサレッタが“チームを良くする可能性があるなら、そうしていく”と語ったことにより、“やっぱり!右ラテラルを獲る!是が非でも!”と勢いのある報じ方になった感じ。テクニコやフロントは18日(月)のガンペル杯までに補強を完了させたいらしく、つまりは今週、ラテラル獲りに最終攻勢をかけることになるようです。

エンリケの希望はMAX23人編成

現在のルーチョバルサを見て見ますと、選手の数は24名。全てのポジションを2人ずつがカバーしていて、唯一ポルテーロとピボーテが3人ずつです。ポルテーロはルイス・エンリケが3選手(テル・ステーゲン、ブラボ、マシップ)による競争を望んでいることからこの編成でいきますが、ピボーテはオーバーブッキング状態ですので、アレックス・ソングの退団は確実。ただ、めぼしいオファーが届いていなさそうなのが悲しい状況です。

1つのポジションに2人ずつの編成は、一般的にはよく理想的だとも言われますが、バルサにはポリバレントな選手も多いですし、フィリアルに優秀な子たちも多数いて必要とあれば彼らを起用することも可能ですから、全部のポジションに2人ずつを配置する必要はありません。実際、ルイス・エンリケとしては、この24人編成でも過剰だと考えているらしく、SPORT紙もMD紙も、フロントは最大23名にすることを目指していると報じています。スビサレッタによる、「21-23人」発言があったようです。

というわけで、今のチームにクアドラードなり、その他の右ラテラルを加入させるとなると25名編成に増えますので、23人にするにはアレックス・ソング以外にも選手を移籍させなければならない。自然な流れとしてはダニ・アルベスになるのですが、もし高給取りで31歳のダニにオファーが届かなければ、セルジ・ロベルトあたりにレンタルの可能性もある、てな状況のようです。

クアドラードか無か?

現在一時保留中のFIFAによる補強禁止処分の行方が分からないことが、右ラテラル補強計画に影響しているのは確かでしょう。2015年で契約が満了するダニ・アルベスの穴を埋めておきたいけれど、右ラテラルはもうモントーヤと彼で埋まっているので、エストレーモも出来る(あるいはラテラルも出来る)クアドラードを獲って右サイドを強化する案。そういうことであればまあ、2人目のセントラルに資金をぶっ込まなかったことも含めて分かるのですが、クアドラードが結局ダメだった場合の代替候補とされるファンフラン(29)かルーカス・ピスチェク(29)はアルベスより2つ若いだけにつき、世代交代にはなりません。

ファンフランとピスチェクの共通点は、どちらもベテランで、どちらも前目のポジションで起用されていた経歴があること。ルーチョが攻撃的な役割も果たせるラテラル(いわゆるウイングバック)、あるいはカリレーロを求めているらしいのが分かります。英国方面でウワサに上がっているカイル・ウォーカー(トッテナム)も似た特徴のようですが、彼の場合は24歳と若いです。グーグル先生によると、評判の良い選手な様子。でもトッテナムは早々にこのウワサを否定しています。ですよね。

“是が非でもクアドラード”はあるとして、“是が非でも右ラテラル”は現実として可能性は低そうです。他所さんの事情は知らないのですが、あと2週間ちょいでマーケットが閉じる今となって、突然レギュラー格を売ってくれるクラブがあるか。なんとしてもアルベスの後任を確保するのであれば前もっての根回しは不可欠ですし、結局フィオレンティーナが退団止むなしとしているクアドラードかゼロか、となる予感はします。現在はマンチェスターとの契約が成立する寸前で、バルサからの最終オファー待ちみたいです。

SPORT紙によれば、バルサはクアドラードをひとまず獲得しつつ、2014/15シーズンはフィオレンティーナにレンタルする方式も検討しているようです。貸し出した選手であれば、FIFAさんに補強を禁じられても問題とはならない。アルベスが残留しても、23人編成をオーバーしない。来年夏に契約満了のダニを見送り、コロンビア人を迎え入れる。有効な選択肢のように思えますが、選手本人の意向もありますし、どうなりますでしょうか。

 

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