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メッシ「全タイトル獲得に向け挑む」

今のレベルを継続できれば、大きなことが出来るだろうと。

2月19日(木)、バルセロナのグラシア通り(Passeig de Gracia)にあるアディダスショップがリニューアルオープンしました。バルセロナでアディダスとくれば、言わずと知れたレオ・メッシ。その新装オープンイベントにはバルサのギガクラックが招待され、メッシを見ようとする大勢のファンでグラシア通りは文字どおり埋め尽くされています。イベントではメッシへの質疑応答も行われ、ルーチョチームの好調さに手応えを感じている10番は、「僕らは全てのタイトル獲得を狙っていく」と高らかに宣言。大エースのその言葉にバルセロニズモの士気も上昇する如月となっています。

アディダス・グラシア通り店、新装オープン

どうやらメッシがやって来るらしいぞ、とのウワサを聞きつけた数百のファンがショップの前で黒山の人だかりを作る中、レオ・メッシを乗せた車がグラシア通りに到着しました。しかしこの時点ではまだ、肝心のショップの入り口は休業中とばかりに閉ざされています。この時、バルセロナの街はすでに夕闇に包まれていて、入り口周辺にはメッシの顔とアルゼンチン国旗がプロジェクターで映し出されている、そしてヒップホップダンサーたちがダンスで彼を迎えた、そういう状況です。

そして店の前に到着したメッシはボールを一つ手にして入り口に向けてそれを蹴り、、、ボールが入り口に当たると“ガシャーン”と壁が割れるようなCGが現れて照明点灯、アディダスショップ新装オープン!という趣向です。メッシは新たに扉の開かれたショップの前で記念撮影をし、店内でのトークイベントへと続いています。その他にも、来客にはビールが振舞われたり、DJが音楽を流したり、ダンサーが踊ったり、タトゥー職人がいたり(?)と、賑々しくイベントは行われたようです。

アノエタ以降、チームは変わった

いまやFCバルセロナ(とアディダス)の超大看板選手となったレオ・メッシ。チームを背負う者として、このイベントでもバルセロニスタの心をタイトル獲得へと向けてひとつにさせるようなコメントを幾つも発しています。1,000平米もあるというショップの中央にしつらえられた円形台座に腰掛け、クラックは言いました。「チームはプレーしている全てのタイトルを勝ち取るようトライしているところだよ。僕らはバルサだし、全てを得るために戦うことが義務付けられている。無冠に終わった昨シーズンのようなことを、僕らは繰り返したくはないんだ

ルイス・エンリケ監督はチームはずっと変わりないと強調していますが、メッシの見解は少し異なっていました。「アノエタ(で負けた後)から、僕らの姿勢と意欲、プレッシングの仕方に変化が出たと思う。試合への臨み方が同じではないんだ。あの試合で見せたイメージを僕らは変えたいと願い、幸いなことにそれに成功した。あの試合の前も同じように試みてはいたけれど、ものに出来てはいなかった

チームの変化は大いに感じられたよ。今の僕らはすごく良いダイナミズムにあるし、士気もとても高い。まだ何も手にしていないことは分かっているけれど、もしこのレベルを続けていけるなら、僕らはなにか大きな事ができると思う

変化の一つに、速攻を取り入れた点が挙げられます。「チームにはカウンターを仕掛ける能力があるからね。優秀な前線が僕らにはあるんだ。今の僕らは相手ゴールエリアに速く到達したり、相手の空けたスペースを利用することを気に入ってる。同時にバルサスタイルであるポゼッションも保ち続けながらね。僕らはスタイルを失ったんじゃなく、以前はあまりしていなかったカウンターアタックを追加したんだ」

メッシ自身も変わった

個人レベルでもレオ・メッシは変わりました。以前に比べて活力があり、良い感じでギラギラしていて、野心を感じるのが今のメッシです。「昨年は個人的にも良い年ではなかったから、それを僕は変えたかった。以前の自分になる事が、僕の中での挑戦だったんだ。そういう意欲を胸に、僕は今シーズンを始めたよ」

体調はとても良いし、物事の進み具合にも満足してる。これがシーズンの最後まで続くといいね。チームを助け続けたいんだ。昨シーズンはグラウンドの中でも外でもいろんなことで支障が生じていた

4年連続でバロンデオロを獲得した時は、まさに無双状態。このメッシに立ちふさがるものは全てなぎ倒す、という感じでしたが、その彼も今年で28歳となります。「食事や健康管理にはいつも気を配ってるよ。それらはとても重要なことだからね。トレーニングの前後や一週間全般、いつもそうさ。したいことが全部できて、なにを食べても身体がもつ20歳前後で食べるものと、27歳で食べるものは同じじゃないし、身体も変化を感じ取っている。トレーニングや試合に良い状態で臨めるように努めているよ」

あれから9年経ち…

ちなみにレオ・メッシはこのグラシア通りのアディダスショップが開店した2006年3月チャビ・エルナンデスや他の選手たちとともにオープニングイベントに出席しています。当時のレオはまだバルサの新星で、チャビ先輩も大選手への階段を少し上り始めたところ。この9年で世界は大きく変わりました。レオは言います。「18歳の時、僕はチャビとここへ来たよ。バルセロナにこういうタイプのすごいショップがオープンしたのはそれが初めてだった。あれから多くの事が変わったね。僕は成熟し、グラウンドの内外でたくさんのことを学んだよ。18歳当時のメッシも幾つか残ってるけど、少しだけさ

内気な少年だったレオが10年の時を経て大人の男性となり、巨大企業アディダスの広告塔としてたくさんのお客さんの視線を受けながらもこうして思いを語っている様子は、デビュー当時から見ていた端クレとしましても感慨深いものです。もちろん、メッシの冒険はまだまだ続いていくわけでありまして、私たちにたくさんの幸せを届けてくれることでしょう。まずは今年の晩春に、ステキなニュースがやってくることを期待。あとは怪我に見舞われませんように、それだけです。

 

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