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マスチェラーノ「三冠が逃げないと考えるのは傲慢」

無敵のチームは存在しない。

今回のオープン・メディア・デー記者会見に登場した6選手のなかで、チャビとイニエスタの他にあと一人取り上げるなら、個人的にはやはりこの人ハビエル・マスチェラーノです。このヘフェシートが発する言葉は信頼感に満ち、毎回勉強になりました!という気持ちになる。バルサが本命視されている件については、次のように語りバルセロニスタの気持ちを引き締めています。

トリプレーテを逃すことはないだろうと考えるのは、高慢な行為だよ。自分たちと同じコンディション(条件、状態)にあるチームと僕らは対戦するんだからね。トリプレーテを取り逃さないようにやれることは全て試みていくし、今季の59試合と同じようにファイナルの準備をしていくよ。これは決定的な試合だけれど、自分たちをここまで連れてきたやり方を変える必要はない。ただし、無敵なんてものはどこにも存在していないんだ。フットボルでも人生でも、そんな言葉は存在しない。勝利と敗北、僕らの前には二つの可能性があり、相手は僕らを負かすことの出来るチームだ。でも僕らは試合が自分たちの方に傾くように、偶然の要素を最小限にするようトライしていくよ」

「自分たちのことを本命だと考えることは危険だけれど、人々の感じ方は僕らには関係ないからね。グループとしての僕らの感覚はとても異なっているんだ。ボールが動き始めてしまえば、本命なんてなくなるさ。90分から120分の間、物事を上手くやるチームが本命なんだ」

見出し文句ではなく文脈を見る

また、先日キエッリーニが“メッシは自分たちにアスレティック戦のようなゴールを決められないだろうと述べた件を、メディアはこぞって取り上げていますが、マスチェの見解はこうでした。「キエッリーニからの挑戦状じゃあないよ。僕は文脈で理解をしているし、彼はイタリアのフットボルがより戦術的で、スペースを見つけるのが難しいと説明したかったのだと理解してる。インタビューを見たり聞いたりする時、その見出し文句だけを語る必要はない。僕には論争をするようなフレーズに思えないよ。ただ、僕としては、レオがボールを持ったならば、あとは彼次第だと考えてるけどね。彼には僕らには出来ないことをする才能があるから」

小さなボスはルイス・スアレスが因縁のキエッリーニ、エブラと再会する件についても語ってまして、「この試合は彼にとって初のチャンピオンズ決勝だから、その点で特別なものとなるだろう。対峙する選手によってではなくね。ルイスにとってはもう過去のことだよ。彼は大人だし、何も言う必要はない。自分の行為に対して、自分で責任を取れるさ」とコメントしています。

二回目のチャンピオンズ決勝、初のトリプレーテ挑戦

ユーベ戦はマスチェにとって二度目のチャンピオンズ決勝です。「マンチェスター・ユナイテッドとのファイナルとは幾つもの違いがあるね。ベースは同じだけど、選手や監督が変わったし、相手も違うし、異なるニュアンスも数多くある。僕は再びセントラルでプレーするにせよね。2011年の決勝は良い思い出だから、同じ結果になることを期待してるよ。ファイナルはプレー内容ではあまり思い出されない。あの試合の僕らのプレーはとても良かったけれど、まずは思い出されるのは結果なんだ」

「タイトル獲得によるフィーリングはどれもすごく良いよ。それは一年間の仕事への報いだからね。そのうえでチャンピオンズ優勝は名声を与えてくれるから、僕らがあと少し多めの名声を加えられるといいね

チャンピオンズとムンディアル、どちらの負けがキツイかと問われたヘフェシートは、「負けてよりハードな決勝はムンディアルだ。だからキミ(記者)は、その点で安心していていいよ」と回答。トリプレーテへの初挑戦については、こう述べました。

「三冠の可能性を残してチャンピオンズ決勝にきたのは、僕にとってはこれが初めてのことだし、自分たちの状態がとても良いと知ってはいても、それが何かを保証してくれるわけじゃない。試合への準備をするための自信にはなっても、結果を約束してはくれないからね」

 

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